Hさんのインダストリーナインのハブのメンテナンス。

 回転にザラつきがあったのでベアリングの劣化と判断、新しい専用ベアリングを取り寄せて交換作業をしました。

 ハブ本体から左右のベアリングを抜いて間に挟んであるアルミ製のスリーブを取り出すと、カビのように見えるアルミ錆が。

 温度変化による結露やわずなかすき間から浸入した水分が原因だと思われます。

 これはあけてみないと気づきません。

 錆をペーパーなどを使って落とし、コンパウンドで磨けばきれいに。表面と内部にうっすらとグリスを塗布。
 

 ベアリングも交換して元通りのサラサラ回転復活。


 アルミボルトが使われていることがある箇所があります。

 フレームだとボトルケージを取り付けるボルトやあるブランドのシートクランプのボルト、ぐらいか。

 ほとんどのアルミボルトはスチールやステンレスボルトに比べて柔らかいので強さが求められる箇所には使えません。以前社外品のクランク固定用ボルト(アルミ)を取り付けたバイクがボルトが折れて大変なことになったものがありました。

 そして今回は、最近多いインナーケーブルルートの出口のカバーを固定するボルト。

 カバーの固定だけなので強度もいらないのでアルミボルトで十分、なのですが組立工場でどうやらトルクオーバーで締め付けられていたようでまったく動じない。

 最終的にはフレームからフォークを外して内部からねじ山に注油ししばらく放置してから特殊な工具を使いながら外しました。

 ボルトはステンレスボルトに交換。

 アルミボルトは取り扱いに気をつけないと工具を差し込む穴がなめてしまったりすることもあるのでできるだけ丁寧に注意して作業します。もちろんねじ山にはグリスをうっすらと。


 先月おろしたニューシューズRIDE CONCEPTSのHELLION ELITE。

 相変わらず気持ちいいライドを提供してくれます。

 足を包み込むようなフィットがとても気に入っていて、インソールに仕込まれている衝撃緩和素材のD3Oのおかげか長時間のライドでも足の疲れ方が違います。

 この赤がすごく好きでお気に入り。赤と黒の取り合わせは昔から好きだった。

 里山は新緑の季節、さまざまなところで瑞々しいコントラストが楽しめます。
 


 トレイルストアがオープンして本日で19年となりました。世田谷で12年、早稲田に移転して7年経ちました。

 常に水面スレスレですがこうしてお店を続けてこられたのもみなさまのおかげです。本当にありがとうございます。心より感謝いたします。

 原料や人件費の高騰、円安などさまざまな要因によりマウンテンバイクの全体的な価格も上がってしまいました。

 お店をスタートした頃はハードテイルとフルサスペンションが半々という時代で、10万円ぐらいでも楽しく乗れていいバイクがたくさんありました。

 価格的な面だけからだと「高級な趣味」になってしまったのが現在。

 マウンテンバイキングってもともと身近で気軽な遊びだと思っているのですが。。。

 だからそんな今だからこそマウンテンバイクを手に入れる、手に入れたならとことん遊んでほしいし、興味を持ったなら最短距離で楽しい世界に達するサポートをしたいと思っています。

 マウンテンバイクは手に入れることよりもその先にある「どうやって遊ぼう、どこで遊ぼう」が大事。

 マウンテンバイクサイコー!って叫べるほどの感動を体験できるお手伝いをこれからもしていきたいです。

 これからもよろしくお願いいたします。


 スプロケットのすき間にこびりついていた堆積物。

 チェーンオイルと土ホコリとその他大勢が丹念に練りこまれています。

 きれいにこそぎ落として試しに重さを量ったら6グラムありました。M6の20ミリ長のステンレスボルト1本分と同じ重さ。

 7速スプロケットでこの量ですが11や12速ならもっと多いはず。

 ヘラやブラシを使ってたまにはお掃除してあげると見た目も重さもスッキリします。


 さあ、春だ、パーティーだ!

 TRANSITION SPUR。

 言わずと知れた驚愕バイク。ダウンカントリーはだてじゃない。


 ただいま店内マウンテンバイクだらけになっています。

 バイクパークシーズンオープンに向けてのメンテナンス、いろいろな門出、新車納車、などなどなど楽しみと夢にあふれてる~!


 いつ見ても隅々まできれいにしているMさんのKONA PROSESS。

 ほかのバイクもみんなきれいにしていました。

 見落としがちな細かい箇所やホイールのハブもきれい。ここがきれいだと気持ちいい。

 しっかりライドしているのにこのきれいさは見習いたいです。

 バイクパークシーズンインに向けてタイヤ新調!いい感じ!


 最近のマウンテンバイクの作業やメンテナンスに混ざって、懐かしいバイクのメンテナンスもちょくちょく入ってきます。

 スペシャライズドFSR。懐かしい。初代から乗ってたなあ。

 FS(フューチャーショック)というサスペンションフォークからスペシャライズドのサスペンションはスタートして、そのあとこのFSR(フューチャーショックリア)が登場しました。

 時代はVブレーキから油圧ディスクに以降する頃。

 マルゾッキのほっそいダブルクラウンサスペンションフォークも泣けてきます。


 CHARGE DUSTER STEELのメンテナンス。

 デザインと乗り味で当時一躍スターにのし上がったハードテイルフレーム。

 僕も一目で気に入って乗りまくりました。とにかく乗りまくった。絶妙なしなやか感でちょいサスがあるようにグングンと進むバイクでした。

 このバイクも状態もよく、フォークのメンテナンスと全体チェック。タイヤを新調してよみがえりました。