車泊で「ご当地マンホール」

北は山形から南は大分まで、10年間の車泊旅はマンホールに名所・旧跡・寺社・狛犬・・思い出の旅、ご一緒しませんか。

多度大社~Ⅰ~ in 三重県桑名市多度町

2018年03月03日 08時00分00秒 | 神社仏閣・名所・観光・三重県

三重県桑名市多度町多度に鎮座される「伊勢国二宮」「式内社:多度大社」

【古来より標高403メートルの多度山が、神体山として信仰され、古代祭祀を物語る磐座が山の中腹に存する。社伝によると五世紀後半、雄略天皇の御代に社殿が創建されたと伝えられる。 『延喜式』巻九神名帳の桑名郡十五座のうち「多度神社 名神大」とみえ、いわゆる延喜名神大社である。後一条天皇の御代に、東海道六社の一社にかぞえられ、天皇即位後の御一代一度の奉幣に預る神社として大神宝使が派遣され、宣命・幣帛・神宝が奉られ朝廷の厚い崇敬を受けた。】略記より

2011年は雨の中、仲良しのJさんが一緒の三人で。2017年は春の日差しの下で御朱印を頂くべく二人で参拝。二つの季節を織り交ぜながらの多度大社です。

古来より神が在わします山と信じられてきた「多度山」。その小高い丘の上には「天翔る白馬」が人々の折節の喜怒哀楽を静かに見つめ、その願いを神に届ける役を担っていたと云います。

ご神馬「錦山号」。上品に人参を食む姿も、流し目をで更なる人参を催促するお茶目な姿も、どちらも愛らしい多度大社のアイドル的存在です(*^^*)

多度大社の紹介、最初のページはご本殿の神域近く「二の鳥居」から。

二の鳥居正面にみえてくる「於葺門(おぶきもん)」。その先は多度大社境内でも最も神秘的な場所とされています。門の奥にトラックが見えていても、やはり空気の色が違って感じられるのは流石と言うべきか(*^^*)。

門をくぐった瞬間、背筋がピンと伸びるような、そこから先の空気が明らかに異なったと感じる不思議で神秘的な空間。雨に濡れた神橋。人気の少ない神域に満ちる研ぎ澄まされた清浄感。深呼吸をするたびに満ちてくる清々しさに、しばし体の痛みを忘れて立ち尽くす私。手を取り寄り添う人。

御神体山を背に、春の日差しを浴びて鎮座される「御本宮」

御祭神は『天津彦根命(あまつひこねのみこと)』、相殿に『面足尊(おもだるのみこと)・惶根尊(かしこねのみこと)』

御本宮の斜め上方には、注連縄で守られた巨大な「磐座(いわくら)」が鎮座されています。背後の多度山を神体山とし、山中に磐座が多く残されているという由緒の言葉を改めて思い浮かべる荘厳な景色。

2011年・・橋の袂から拝見した御本宮、この時張り巡らされていた白い覆いは何らかの修復の為と小耳にはさみましたが、それ以上の事はわかりません。

御本宮左手に鎮座される「末社:神明社」。御祭神『天照大御神』

御本宮と向かい合う位置に鎮座される「別宮  一目連神社」。 御祭神『天目一箇神(あめのまひとつのみこと)』

御祭神は『天津彦根命』の御子神で、筑紫国・伊勢国の忌部氏の祖であるとも伝えられます。 日本神話の中では『天照大神』の岩戸隠れの際に「刀斧(とうふ)・鉄鐸」を造られた神と記されます。

「別宮」の袂、注連縄の結界に護られて鎮座する「磐座(いわくら)」。足を投げ出して座る巨大な獣が、何かを見つけてぬっと顔を突き出した・・そんな風に見えます。

山土を抉るように絶え間なく降りしきる雨は、世俗の不浄を洗い清め、やがて清流 落葉川の流れとなって外界に届けられてゆきます。

春の日差しを写す「御手洗所(みたらしじょ)」の水辺。

明日はあまた祀られる境内社の紹介です。

参拝日:2011年4月9日&2017年3月28日

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御神名一口メモ

『天津彦根命(あまつひこねのみこと)』、天照皇大御神と建速須佐之男命の誓約によって生まれた五柱の男神の内の一柱。伊勢国桑名郡の豪族『桑名首(くわなのおびと)』の祖神ともされる。

『面足尊(おもだるのみこと) 』『惶根尊(かしこねのみこと)』、共に天地開闢の際にお生まれになられた神世七代の第六代目の神であり、『面足尊』は男神、『惶根尊』は女神と見なされる。

 
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