森町森の「蓮華寺(れんげじ)」境内にある、「森町歴史民俗資料館 旧・周智郡役所(しゅうちぐんやくしょ)」。 現存する明治前期の郡役所の建物としては県内唯一で、森町指定文化財となっています。
【もとは現・森小学校の校庭にあり、明治18年(1885)、地元森町・上山梨の大工『本間藤四郎』ほか6名によって建てられました。その後、地方事務所として使用され、また商工会が使用し、昭和49年(1974)には「森町立歴史民俗資料館」として現在地に移築されました。】現地案内より
じつはここに来るまで、「旧・周智郡役所」がお寺の境内にある事を全く知りませんでした。 さらに、内部の見学が何時でも可能では無いことも、現地に来て玄関の張り紙で初めて知りました(-_-;)。
だから、建物の片隅に整然と並べられた沢山の「五輪塔」を見た時は、ちょっと吃驚。
【戦国時代、武田軍と徳川軍の合戦により三十六坊の堂宇を焼失、多くの戦死者の慰霊の五輪塔なり】
敷地内の一画に建立されていた「風吹梢作聲(村松 梢風)」碑
生憎と「正伝清水次郎長」の作者である事、また新派の演目として有名な「残菊物語」の原作者である事くらいしか存じ上げなかった方。森町の飯田地区には彼の生家跡が残されているそうです。
時間的なものもあって、本家(?)である「蓮華寺」には足を踏み入れなかったのですが・・ 資料を調べるために確認したら「遠州三十三観音霊場・一番札所」との事、特別にお寺好きという訳では有りませんが、ここまで足を運びながら、勿体無かったかな・・。
訪問日:2011年11月16日
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二度目の訪問となった森町ラストは、「遠州の小京都」と書かれた大看板が出迎えてくれる、天竜浜名湖鉄道・天竜浜名湖線「遠江一宮駅」。
昭和15年6月1日に鐵道省二俣線所属駅として開業した「遠江一宮駅」。現在の駅舎はその時に建てられたもので、かっては「小國神社」への参拝客で賑わっていたと言いますが、今は無人駅になって随分と静か。
決して鉄道駅が身近ではなかった筈の私なのに、何故か古い木造の駅舎は郷愁を呼び起こします。 こんな風に古い、不思議に懐かしい木の匂いのする待合室に座って、オレンジと緑の電車を待っていたのは幾つの時だっただろう・・・。
遠くに見える電車に目を輝かせて、待合室の父や母を呼んでいたのは・・あれは幾つの私だろう。 そんな懐かしさを呼び覚ます「駅舎・上りプラットホーム」は、2011年に国の有形文化財として登録。
ああ、電車が入って来たよ!見知らぬ色合いの電車だけど、それでも何故か懐かしい。初めての町、初めての駅で見る初めての電車なのに・・変だね。
大国様と白兎が、お出迎えもお見送りもしてくれる「遠江一宮駅」。ほんのつかの間の旅人気分を味わったなら、さて、そろそろ森町ともお別れ。
ここでも記念写真はJさんと
また是非おいで!!と・・誰かに声をかけられたような気がして辺りを見回せば、なんだ「森の石松さんじゃないですか(^-^)。あれぇ~山頭火さんまで! ステキな時間をたくさん、有難うね~」
訪問日:2011年11月16日&2016年12月14日