鵜飼で有名な大洲市、肱川沿いには鵜飼い見物用の屋形船が一列に行儀よく並んでいます。
肱川と市街地の間に、まるで城壁のように整備された水門。おそらく、暴風雨の度ごとに氾濫を繰り返す肱川の洪水に備えてでしょう。でも確かめていないので違うかも😅
水門のすぐそばの建物は、窓部分を覆う網などから考えて「川鵜」の飼育所ではないかと思われますが、確認したわけではないので詳細は不明。耳を澄ましても鳴き声は聞こえないし、もしかしたら空なのかもしれません。
場所的に肱川の鵜飼いのみに注目が集まりがちですが、付近には素敵な見どころが沢山残されています。まずは明治34年(1901)に「大洲商業銀行」として建築された「大洲赤レンガ館」。イギリス積みの煉瓦建築で、屋根には和瓦を葺き、鬼瓦に商の字を入れた和洋折衷の様式が特徴です。
現在は「おおず赤煉瓦館」として、大洲の特産物や、地元の作家による手づくりの和小物~雑貨等を販売。別館では「なつかしの映画コレクション展」として、撮影カメラ・映写機・映画ポスターなどが多数展示されています。
美しく積み上げられた煉瓦の一枚に「イヨ大洲原」という刻印を見つけました。説明には「日露戦争の後、原千代吉という人物が、大洲市梁瀬に煉瓦工場を設立。ここに使われた煉瓦がその当時のものである」の旨が記されています。
某局の連続テレビドラマ『おはなはん』のロケ地として使われた大洲の町並。赤い郵便ポストが似合う曲がり角、どこかの家の向こうに見える小さな山。
なまこ壁の家や腰板張りの土蔵群などが残る町並は「おはなはん通り」と名づけられ、ちょっとした観光名所になっています。
母が「大好きだった」といつも話してくれたドラマ・・ロケ地に行ってきたよと話したら、どんな顔をしただろう?この写真を見せてあげたら どんなに懐かしがってくれただろう・・・できるのにしなかった悔いが、小さな棘のように刺さって抜けません。
多分、ロケが敢行された当時はとても賑やかで、町中が人であふれていたのでしょうが、今はそれほど目立った観光客の姿もなく・・特に今日は平日と言うこともあり、とても自由にゆっくりと歩くことが出来ました。
臥龍山荘・大洲神社の参拝も終えた「ふらり~町歩き」の最後は、駐車場まで戻る途中に見かけた綺麗な石垣。「あれはね、矢羽積みという組み方だよ。」ちょっと得意げに教えてくれたご亭主殿。「うん、知ってる」の言葉を飲み込んで「綺麗だね~」😄
訪問日:2011年6月13日