八幡浜市保内町宮内に鎮座される「三島神社」。御祭神は『大山祇命』。
由緒「宝亀5年8月宇和郡司が、大山砥神杜の御分霊を勧請して創立した。 保内郷の総鎮守として崇敬篤く、応仁の頃には高森城主が特に尊崇して摂杜九杜、末杜七五杜を付属せしめ、神領を寄進して別当を置いた。 その後、藤堂、伊達等代々の領主の崇敬篤く、明治6年4月郷杜に、昭和8年県杜に列格した。」愛媛県神社庁
鳥居の内より神域を守護されるのは、最近の奉納と思われる狛犬さん一対。昨今巷に溢れる「模倣型」の狛犬でないのが何より😊 それにしても阿吽共に随分と怖い顔をしておいでですね。
手水舎の先、参道途中より神域を守護されるのは、文化九年(1804)建之の浪花狛犬さん。全体に大振りなタテガミと、葉団扇のような尾がとても特徴的な一対です。取り合えず・・・顔が怖いのですが😱
更に拝殿前から神域を守護されるのは、どちらかというと「可愛い」と言う表現がしっくりくる狛犬さん一対。
狛犬さんに長老とか若衆のタイプがあるとすれば、こちらはまだ年若い少年期でしょうか。 一生懸命に踏ん張っている足が、「頑張っている」感をかもし出しています😊
拝殿の屋根には三匹の獅子が透かし彫りの玉を取り合ってじゃれています。左の獅子は、透かし彫りの玉から延びる紐を加え、真ん中の獅子は玉は我が物だと主張。右の獅子は、未練たっぷりに獅子と玉とを見返って・・・何とも素晴らしい細工です!
「御船石と神龍池:宝亀五年 大三島からお船に乗って神様がこの地に着かれました。その神船が石と化して安産・故事に因んで御船石という。池は水枯れる事無く、早天に慈雨をもたらす雨乞いの神として親しまれた龍神社の龍神の気がみなぎり神龍池と呼ばれています。」
『伊邪那岐命』をご祭神とする「境内摂社:宮中神社」。拝殿の壁に「天井画の由来」と書かれた案内があったので、拝見させていただきました。
「明治十二年卯第十月吉祥日、有志より奉納された忠義報恩の「忠臣蔵・赤穂義士」の絵は龍堂に飾られていた。当初四十七枚あった絵は三十五枚しか現存しないが、宮中神社再建に当たり天井画として蘇ることになった」旨が記されています。
最後にお気に入りの飾り瓦、何所の屋根にあったものかすっかり失念しているのですが「竹やぶから顔を覗かせる猛虎」。
そしてもう一枚、留蓋瓦で寛いでいる・・・・兎?・・・鼻と口が兎に見えるのだけど・・やっぱり兎かな?😓
境内に建立されていた句碑【万○の 木の○ 畏し大御神】・・○部分が不明。
参拝日:2011年6月15日