旧南会津郡伊南村(いなむら)は福島県の会津地方、伊南川流域に位置した村です。只見町、田島町、南郷村、舘岩村、檜枝岐村に隣接。坪入岳、高畑山に囲まれ、中央を伊南川が南北に貫流し、その流域に集落が点在します。352号線を走っていると見えてくる、東北一の高さを持ち、日本百名山のひとつである「燧ケ岳」。登山はからっきしですが、遠目で見るのは美しい。
檜枝岐村から檜枝岐川が、舘岩村から舘岩川が流れ込み、伊南村の南部で合流し伊南川となって村を北上。伊南川の急流が作り上げた屏風岩。武士道を悠久に受け継いできた歴史の史跡、農民文化の歌舞伎舞台など、村域には多くの名所旧跡が残されています。
伊南地区は源頼朝の奥州平定後から、約400年の河原田氏の統治があり文武両道の気風がありました。
今 引き継がれています。「村の木:イチョウ」「村の花:サクラ」「村の鳥:ウグイス」を制定。
旧キャッチフレーズは「人も自然も輝いています」
明治22年(1889)、町村制の施行により、南会津郡伊南村・大川村が発足。
1955年、伊南村、大川村が合併、新たに南会津郡伊南村となる。
2006年、田島町・舘岩村・南郷村と合併、南会津郡南会津町となりました。
マンホールには「村の木:イチョウ」と中央に枡型、その中に「いな」の文字がデザインされています。
天然記念物「古町の大イチョウ」。樹齢 800年、根回り 16m、樹高 35mで会津で一番の巨木。一気に落葉する時は根雪が早く、まばらに散ると雪が遅いとされ「雪見イチョウ」とも呼ばれています。
昭和48年9月制定の村章は「伊南村の「い」の字を図案化したもので、円形は円満無碍を、下のハネは自然の調和と求心力を、上のハネは内に漲った力が未来に向って限りなく躍進する若さのある村の姿を象徴したものである。」合併協議会資より
「村の木:イチョウ」と銀杏がデザインされた側溝蓋。
撮影日:2015年7月2日