備前市畠田に鎮座される「天神宮」。通称「畠田(はたけだ)天神宮」とも称します。御祭神は『菅原神』。
由緒「創建年代不詳 江戸末期建立の本殿・拝殿・随身門が整備され 現在も祷屋を定めて祭祀が厳修され、氏子の崇敬が篤い。」岡山神社庁HPより
鳥居の内より神域を守護されるのは、比較的新しい奉納と思われる備前宮獅子一対。渋い鉄さび色の体に、少し猫背気味の独特の体系は、従来の宮獅子さんとは一線を画した出来栄え。
神門をくぐり随身門へ・・・決して平坦とはいえない神域によくもこれだけの建造物を建立されたものと、その一つ一つに感嘆のため息。
神門の後より神域を守護されるのは、明治38年(1905)10月建立の浪速狛犬さん一対。お皿を乗せたような頭に、丸くて小さい目・・たとえて言うなら「・・・河童さん!」😅
神門の奥には江戸末期建立の随身門があり、内には何とものんびりとしたお顔の随身様が神域を守護されています。こんなお顔の人・・普通にいませんか😊
随身門の彫刻があまりにも見事で、ついつい時間を忘れてデジカメ三昧。場所的に上にあるので、首が痛い・・ 向背の波間の龍、逆巻く波の繊細さに龍の力強さが加わって、目を惹き付けて止みません。
随身門の後ろには本殿と同じく江戸末期建立の拝殿が続き、その向背の部分にも素晴らしい彫刻・・ですが、これは何でしょう?
こうして見るとかくれんぼを楽しむ子犬みたいですが、流石にそれは無いので、多分「虎」かも・・くっきりと光る目は嵌め込まれた玉のせいです。
さらに貫には猛虎と獅子ですが、この虎さん、どうやら竹を咥えているようです。残念な事に目に嵌め込まれた玉が失われているのですが、でもその所為でまるでウインクをしているよう。
こちらは社日碑ですが、この一帯では「地神さん」と呼ばれています。五角形の「心石」には、五神が彫り込まれており、その神名の配置は、農業神の天照大神・五穀護神の大己貴命・五穀祖神の少彦名命・土御祖神の埴安姫命・五穀祖神の倉稲魂命で、「天照大神」の面が必ず北を向くように配されます。
山肌をくりぬいた室に納められた小さなお社、祀られている神の名は不明です。
最後に、神門の屋根にいた福の神さま。寿老人と布袋さまでしょうか。反対側には大黒さまと恵比寿さまがいらしたのですが、どちらも頭部が失われていました。体部分が素晴らしい細工瓦だっただけに残念です。
参拝日:2010年5月7日
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