旧和気郡日生町(ひなせちょう)は岡山県の東南端に位置した町です。備前市、また県を跨いで兵庫県赤穂市に隣接。町域は瀬戸内海に面し、県内最大の鹿久居島・大多府(おおたぶ)島・頭島などの日生諸島へは、日生港からフェリーが出航。主産業は漁業で、近年ではカキ・ハマチの養殖が行われ、漁港で開催される「五味の市」は県内外からの客で賑わいます。相対的に平地は少なく山林で占められており、耐火煉瓦工場が多い事でも知られています。「町の木:ヤマモモ」「町の花:ヤマツツジ」「町の鳥:アオサギ」「町の魚:シャコ」を制定。
明治22年(1889)、町村制の施行により、和気郡日生村・福河村が発足。
1906年、日生村が町制を施行、和気郡日生町が発足。
1955年、日生町、福河村が合併、新たに和気郡日生町が発足。
2005年、備前市、和気郡吉永町との対等合併により備前市日生町となりました。
マンホールには、本土と大小13の島々からなる日生諸島の地図。上には旧日生町章。漁業の町らしく大漁旗に蛸、チヌ、湊に立つ住吉灯台やヨットなどがデザインされています。
昭和47年4月1日制定の町章は「中央は波間から力強く昇る日輪で(日生町の町勢)を表し、右の波は男波、左の波は女波を表し、町の躍進を右の男波で、協調を左の女波で表現しています。」合併協議会資料より
日生駅前から庁舎へと続くタイル歩道の上には、日生町の名産品などがデザインされたタイル画が嵌め込まれています。カキ養殖が盛んで「カキオコ(牡蠣入りのおこのみやき)」で町おこしを行っている町らしい「カキ」と「桜」。
「鹿が多い(=久しく居る)」ことから鹿久居と名づけられた「鹿久居島」。今も、野生のシカが鹿久居島から頭島への橋を渡る姿が目撃されています。
日生本土や日生諸島での「観光みかん狩り」も有名、季節には多くの人が訪れます。
漁業を主産業とする日生町。大人の掌を広げたくらいの「カレイ」は、煮付けにするととても美味しいのです。
「町の魚・シャコ」。実は私の数少ない大好物の一つなのですが、最近は滅多に水揚げされなくなったらしく、市場でも売られていないと義姉が嘆いておりました。
撮影日:2008年8月17日&2015年12月29日
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