「飯尾寺」本堂の素晴らしい宮彫刻の数々にすっかりご満悦の私ですが、思いがけない僥倖はご亭主殿にも😍 本堂の前に奉納されている狛犬さん、側には長柄町指定の文化財という案内があります。 で、ご亭主殿を狂喜させたのは、阿吽の狛犬さんが、いわゆる「はじめ」と呼ばれる形だった事。
全くの予想外の出来事、しかも後で調べて分かった事ですが、奉納年は「寛文10年(1670)」。 奉納年の銘が残されている狛犬としては、千葉県下では最古とか、本当に幸運としか言えません。 名工の生み出す華麗な「江戸流れ」はもちろん大好きですが、「はじめ」タイプはまた別。
機嫌よく「はじめ」を連発していますが、ここでちょっとだけ知ったかぶりを披露します。―「狛犬」とはなんぞや?、初めて狛犬を彫る事になった石工たちは、おおいに考え込みました。そして色んな伝聞を頼りにして彫り上げていくのですが、なにしろモデルがいない。試行錯誤の手探りで生み出されたその姿、その表情は素朴であったと思われます。― 狛犬ファンの中では、初期の頃に彫られたこうした狛犬を「はじめ狛犬」と呼ぶのだそうです。
横向きで見ると何とも座りの良い綺麗な三角形、なだらかなその背中に誘惑されそう😊
実は狛犬の紹介はご亭主殿の担当。私のブログでは一対の1ショット、多くても2ショットです。 でも、たま~~に掟破りで、自分の好みに合う狛犬さんを、色んな角度で紹介する事があります。
狛犬好きは、必ず後ろ姿を画像に納めるのですが、特に「尾っぽ」の形状に心惹かれるとか😄 何がどう心惹かれるんだと聞かれても「いや、とにかく後ろ姿は外せない」としか言えないそうです。
斜めから見ると、背中に丸い模様が刻まれているのですが、あれは多分獅子の渦巻き文様でしょう。
お尻の下から伸びる後ろ足のものすごい不自然さが「はじめ狛犬」の「はじめ」たる所以。 更に言うなら、その不自然さが味わいを感じさせてくれるのも「はじめ狛犬」ならではです。
狛犬さんばかりで何となく片手落ちになってしまいましたが、境内の石灯篭も町指定の文化財。 ちゃんと一対になっているので本来なら二枚の筈ですが、何故かこの一枚しかありません😅 更に、同じく町指定の文化財である「梵鐘」も、向こうに見えているのに画像がありません。
彫刻と狛犬さん以外は目に入らなかった・・・訳ではないですが、結果が全てを物語っています😊
狛犬さんの向こうには、絶対に登れそうにないと諦めた石段が、山門に続いています。 もしかしたら、この狛犬さんたちもあの石段を誰かに担がれて登ってきたのかもしれない。
拝観できるはずもない「重文の不動明王像」があると言うだけで、行ってみようと思った私。 まさかこんなに素晴らしいお宝たちに出会えるなんて、不動明王様の御利益は半端じゃないです😍
参拝日:2019年3月9日
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