車泊で「ご当地マンホール」

北は山形から南は大分まで、10年間の車泊旅はマンホールに名所・旧跡・寺社・狛犬・・思い出の旅、ご一緒しませんか。

別府(べふ)住吉神社 in 兵庫県加古川市別府町

2023年11月02日 08時00分00秒 | 神社仏閣・名所・観光・兵庫県

加古川市別府町東町に鎮座される「別府(べふ)住吉神社」。御祭神は『底筒男命、中筒男命、表筒男命、息長足姫命』。海の神、航海の神とされます。

社務所内由来に「四柱の神を住吉大神と称し摂津国住吉神社からその分霊を勧進したものである。神功皇后の三韓征伐の降り、三筒男命御魂はその先鋒となって御船を導き給うたことのより古来海路守護の神として尊仰されている。創立年代は不詳であるが明治七年には村社に列せられた。境内には「春日神社・八幡神社・神明神社・大歳神社が分祀されている。」

「境内社:恵比寿神社」。御祭神は漁業神であり、古くから漁業関係の人たちの信仰の対象とされてきました。

社殿の玉垣には「多木化学株式会社」と「神戸製鋼:加古川製鉄所」の文字があり、別府港関連での両社の関りがそれとなく誇示されています。

「境内社:琴平宮」。鳥居の先には社殿は無く、高く積まれた台座の上に「琴平宮遥拝地」と刻まれた碑が建立されています。

遥拝地の神域を守護されるのは、いたずら盛りのお子様を思い出させる阿形さんと、西洋の怖い寓話に出てくる危険な小人さんを連想させる吽形さん。いや、決して嫌いなタイプではないので、悪しからず(笑)

「播州松巡り」の一つ「手枕(たまくら)の松」。松が横に傾き、腕枕のように見えることから別府出身の俳人『滝瓢水(たきひょうすい)』が名付けたとか。初代の松は大正末期に枯れ、現在の松は3代目です。

境内なのか、境外になるのか・・「肥料王」と刻まれた高さ4・6メートルの石製の台座。肥料メーカー多木化学の創業者で、日本初の人造肥料を造った『多木久米次郎』の功績をたたえる為、1936年に全国の有志によって建立されました。当初は、久米次郎氏の巨大な銅像がありましたが、第2次世界大戦で武器製造のために供出され、台座だけが残されています。 

石灯篭の台座に刻まれた「多木製肥所」の文字と社標。おそらく、生産された肥料は近くの別府港から船を使って全国各地に運ばれたのでしょう。そうと考えれば、こうした寄進:奉納の数々も頷ける気がします。

参拝日:2010年5月8日

 


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