鳥取市布勢、標高40mの卯山山頂に鎮座される「山王宮日吉(さんのうぐうひえ)神社」。御祭神は『太山祇大神・太山咋大神』。地元では「布勢の山王さん」と親しまれています。
由緒に、創建は文和元年(1352)、室町時代の因幡守護大名山名時氏が、文和3年(1354)に布勢天神山に城を構えたとき近江国の比叡山山麓坂本の日吉大社の分霊を勧請し、祀ったのが始まりと伝えられています。「子供の守り神・安産の神・忌み厄を除く神」として崇められ、人々の崇敬を受けています。
まずは手水舎で心身を清めるのですが・・こちらでは打ち出の小槌を持ったお猿さんに出迎えられます。
手水舎の脇に鎮座される「水神」。参道近くには「日吉神社創紀六百年」記念碑。
境内まで続く石段は最近に整備されたようで、高さも幅も歩きやすく、さほどに疲れを感じずに済みそう。
石段参道の踊り場から参拝者を見守るのは、幣を持った神猿(まさる)さん。対面には子供を抱く神猿さん。
拝殿縁の左右より、金幣を手に神域を守護されるのは明治三十三年(1900)旧十月建立の神猿さん一対。
一対と書きましたが、その表情、全体から受けるイメージからして、おそらく左右それぞれは別の石工によるものと思われます。
本殿両脇より神域を守護されるのは昭和25年(1950)5月5日奉納の神猿さん一対。向かって右は「金幣」を担ぎ、左は子猿を抱き抱えています。
本殿下に納められた沢山の神猿像
御本殿玉垣の左右に奉られる随身様。隋神門ではなく御本殿の側近くというのはあまりお見掛けしません。
「椿の御神木」を背に鎮座される境内社「天穂日命神社」。御祭神は『天穂日命』。延喜式神名帳にある「天穂日命神社(因幡国・高草郡)」に比定される式内社(小社)の論社とされます。
境内社「小日吉神社」。祠の左に延びる石段を上がれば「布勢城跡」・「布勢古墳」に至るそうですが、この後を考えて自粛 (-_-;)
「布勢古墳」に続く通路の手前にあった碑は、松保村青年団が昭和22年に建立した「生々無窮(むきゅう)」の碑。「無窮」とは、永遠に極まりなく続く事、無限、果てしないこと・・・・・
参拝日:2012年4月17日
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