鳥取市江津に鎮座される「江津(えづ)神社」。御祭神は『武甕槌命(たけみかづちのみこと)』。鳥居には「弘化四(1848)丁未年九月吉日」の刻。
古来より「武王大明神」と称され、明治元年に「江津神社」と改称。境内に稲荷神社を合祀。昭和初期まで千代川の中程に在りましたが、昭和4年の河川改修に伴って現在地に遷座。春祭り(例祭)と秋祭りの年2回、麒麟獅子舞が奉納されます。
鳥居から真っ直ぐ入母屋妻入の拝殿へ。参道両脇より神域を守護されるのは四対の狛犬さん。
来待石の宿命とは言え、なぜ阿形さんの顔だけがこんなにも被害を受けるのか・・・流石にこんなに続くと切なさに襲われます。
おそらくこちらが最も古い狛犬さんだろうと思われます。それでも・・片隅に追いやられる事も無く、きちんと台座に置かれている事は・・氏子の方々の想いが感じられて微笑ましくさえあります。
拝殿より近くにて神域を守護されるのは、むっくりとした体に大きな目を見開く来待石の狛犬さん一対。石工名はありませんが、台座には「嘉永七年(1854)申寅九月吉日」の刻。
正しい姿勢のお手本を見せなさいと言われて、お行儀よくポーズをとる阿形さん・・セリフは各自ご自由に(笑)
明治元年に合祀された境内社「稲荷神社」。入母屋造平入、正面に大千鳥破風を置き、向拝は唐破風。こじんまりしてますが凝った細工のお社です。
唐破風部分の竹と笹の意匠が斬新。
参拝日:2012年4月17日
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