鳥取市青谷町河原に鎮座される「東村神社」、御祭神は『茅野姫命・保食神』。
参道入口は、蓮の花型をした手水鉢と石灯籠との間にある、かなり勾配のきつい石段。石段入口、右手には「明治五年壬申■旬」と刻まれた石灯籠。左手には蓮の花を象った手水鉢。
「『石工・ 川六』文久四年(1864)一月奉納」。「元治元年子正月日、河六作」の刻。
蓮型の手水鉢の縁に前脚をかけ、身を乗り出して水を飲もうとする大きな亀。亀の右側には、足場が悪くて画像に残せなかったのが悔しい2匹の子・孫亀。これらのすべてが一つの石から彫り出されていると知った時の驚き、世界に名だたる彫刻家の作品が子供の遊びくらいにしか思えないほど感動しました。
辛うじて、親亀を真似て水面を覗き込もうとする子亀の姿が・・・ (>_< )
1500坪あまりの社叢を有する東村神社・一の鳥居。石段参道の先に随神門。
瑞垣に囲まれた流造の本殿。石灯籠には「天保十三年二月吉日」の刻。創始は不詳。古来よりこの地には『茅野姫命』を祀る「松山大明神」ありと伝えられ、明治元年(1868)に境内社「稲生大明神」を合祀、それにより「東村神社」としました。
隋神門
隋神門から石段参道を登って正面に、入母屋造妻入、軒向拝の拝殿。
拝殿前左右より神域を守護されるのは、自然石の岩場をよじ登る「石工・川六 安政四年(1857)二月建立」の構え狛犬さん一対。
渾身の力をじっと深く深くため込む吽形さん。微動だにしない静の姿勢からにじみ出る気迫の凄さに圧倒され
それだけに、失くした前足の空白が胸を揺さぶります。
岩に登り低く身構える阿形さん。岩場の一段低い部分にかけられた足が最後のひと踏ん張りを思わせて力強く。
右手に掴んだ珠に食い込む爪の力強さが、見る者を圧倒させます。
でもって、〆はしっかりと両足を踏ん張るキュートな後ろ姿~💗
拝殿近くにあった建物。舞殿にでも使われたのだろうか?
エリンギみたいだと言ったら、大笑いされた石灯籠(笑)
参拝日:2012年4月18日
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