車泊で「ご当地マンホール」

北は山形から南は大分まで、10年間の車泊旅はマンホールに名所・旧跡・寺社・狛犬・・思い出の旅、ご一緒しませんか。

『石工・ 川六』 利川(はやかわ)神社 in 鳥取市青谷町

2017年04月23日 08時00分00秒 | 神社仏閣・名所・観光・鳥取県

鳥取市青谷町早牛(はやうじ)に鎮座される式内社「利川(はやかわ)神社 」。御祭神は『速開津比咩命(はやあきつひめのみこと)・速佐須良比咩命(はやさすらひめのみこと )・瀬織津比咩命(せおりつひめのみこと)』『素盞雄命・保食神』を合祀します。

「利川神社」参拝、一番のお目当ては、石段を上がった先の右手に置かれた「手水鉢」。もちろん、わざわざこの為に参拝に来たのですから並の手水鉢ではありません(笑)

蓮の花を象った手水鉢と狛犬は、『石工・ 川六』安政六年(1859)己未九月建立」。樋の位置から見て、湧き水などを利用し逆サイホンの発想で狛の口から水が出る仕掛けだったように見えます。こうした工夫が凝らされた手水でこの時代の物は、他に長崎諏訪神社にしか確認できていません。

蓮の手水鉢

〆はとってもキュートな後ろ姿~💗

石段を登った先に神門、形から想像するに隋神門だったのではないかと想像。

創祀年代は不詳、かっては「大森大明神」とも称した古社。寛文七年(1667)6月11日、因幡鳥取藩主池田光仲が社領として五石を寄進し、元禄十二年(1699)には釣鐘を新鋳。また「鳥取県神社誌」によれば、字中瀬の地に鎮座していたが、台風により社殿が被害を受けたため、享保十年(1725)に末社であった荒神の森の現在地に遷座。明治五年に郷社に列し、大正六年、字西村の「山根神社」と、境内社「稲生社」を合祀。

ご本殿扉の彫刻は、「丸に一文字(まるにいちもじ)」の神紋。

本殿向拝虹梁上には、波頭を駆ける龍

切妻造妻入、軒向拝の拝殿前左右より神域を守護されるのは天保六年(1835)未十月吉日建立の、出雲構え狛犬さん一対。もともとの石の性質なのか、それとも長い年月の故なのか角が取れて全体に丸い印象。

社殿の左側に祀られる「境内社」。大正六年の合祀に際し、山根神社より還座。

流造の社殿、胴羽目彫刻背面に「鷹襲小鳥」。松の枝間より小鳥を襲う鷹

右側面彫刻・「登龍の鯉」

左側面彫刻「唐獅子牡丹」

獅子のアップ

早牛川に架かる神社橋

参拝日:2012年4月18日

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御神名一口メモ

『速開津比咩命(はやあきつひめのみこと)』水戸(みなと)の神、河口の神 で祓いの神。祓戸四神 の一柱 。

『瀬織津比咩命(せおりつひめのみこと)』、罪や穢れを祓い清める祓戸四神 の一柱 。

『速佐須良比咩命(はやさすらひめのみこと)』、『気吹戸主』の息吹によって運んだ根の国すべての罪や 穢 を祓い捨てる。祓戸四神 の一柱 。

 


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