三日目となりました「出雲の大社」、今日は境内・外の摂社末社などの紹介です。まずは御本殿西面に向かい合って鎮座される「素鵞社(そがのやしろ)」。御祭神は大国主命の親神様『素戔嗚尊』。大国主に国づくりの大任を授けられました。
向かって右手に檜皮葺:方形造り越屋根付きの「文庫(ふみぐら」。大社に関する古文書などが収蔵されていた建物と思われます。
出雲大社に参拝に行きながら、意外と見過ごしてしまう人が多い「御饌井(みけい)」。 拝殿の西隣にある「御饌井」は神への供物に用いる聖なる井戸で、厳重に囲いがされ神職以外は立ち入れません。
旧暦10月は「神無月」と呼ばれ、日本全国から八百万の神々が出雲に集まって神議を行ないます。その為、出雲では旧暦の10月は「神在月」と呼ばれ、神々の宿所となる社が東西に用意されています。
「摂社:十九社(じゅうくしゃ)」。御祭神は『八百萬神』。10月以外は全国各地の神々の遙拝所となります。画像「西・十九社」は延享元年(1744)の造営。「東・十九社」と共に、国重要文化財の指定です。
神楽殿の裏手に鎮座される「国造家鎮守社」。「稲荷社・天夷鳥命社・天穂日命社」が祀られます。 ご亭主殿、一応自主規制で顔は隠していますが、実はこの時、物凄~~~~~~い満面の笑み。
理由はこの「稲荷社」を守護されている神狐さん。ぱっと見たら神牛みたいですが、狐です! 阿の狐は巻物を加え、吽は固く口を結び、長い尾を体に引き寄せて優雅に箱座り。今まで色んな神狐さんを見てきましたが、これは本当に初めて。そりゃぁ、顔もにやけます(笑)
神狐と言えば「境外摂社:都稲荷社(みやこのいなりしゃ)」。御祭神は『宇迦之御霊神、佐田彦神(さたひこのかみ)、大宮能売神、田中神、四神(しのかみ)』。由緒「江戸時代末期、出雲大社76代宮司の弟・千家俊信(としざね)が伏見稲荷大社より勧請、その由縁から都稲荷神社として創建。」
朱の鳥居の左右より神域を守護される神狐さんが・・・まぁ、何ともお可愛らしい事と言ったら。つけて貰った赤い前垂れが大きすぎて、足元まで引き摺ってるし・・。
境内の内より神域を守護される神狐さん一対。何と、こちらは阿吽ともに「お手」(^^;)。 全国に名を馳せる「出雲大社」の摂社。さすがに奉納される神獣のお姿も千変万化。
「都稲荷社」の前に建つ「出雲大社教祖霊社」。仏教でいうところのお寺さんと同じ役割を担います。
2000~2001年に八足門前より「宇豆柱(うずばしら)」とともに発掘された、「古代神殿心御柱」のレプリカ。直系1.35mの杉を3本束ねて1本にし、御本殿の中心を支えていたと推定されています。
出雲大社境内の八足門前より発掘された「宇豆柱(うずばしら)」の写真。
「道の駅:大社ご縁広場」館内に展示されていた、古代の出雲大社の模型・制作されたのは出雲工業高校の学生さんだそうです。
明日は出雲大社境内に建立された碑・像などを紹介します。
参拝日:2011年5月17日&2013年5月21日&2015年4月21日