久しぶりに神田神保町の古本街を散策、欲しい本が多すぎて我慢するしかない
昨日久しぶりに神田神保町の古本街を散策した。私は書棚に本が並んでいるのを見るのが好きだ。
若い頃は上京した際には、必ず神田の古書店街に行っていた。その頃は、大江健三郎などの小説を探して歩いた。
今回は、現在歌舞伎や映画等に関わっている関係で、そうした本が並んでいる古書店や書棚を見て歩いた。欲しい本がたくさんあったが、並べる書棚がないことも含めて、あまり多すぎて我慢するしかなかった。
昔、友人と郡上踊りに参加するため郡上八幡に行く途中で、「日本土鈴館」に立ち寄った際、あまりの土鈴の多さに、それまで収集していた土鈴を集めるのを止めた。
私は自治体の労働組合運動に参加していたこともあり、全国各地に行く機会あり、駅前などで各地の土鈴を収集するのを常としていた。ついでに、神社の絵馬も収集していた。友人の中には、駅前の郵便局に立ち寄り1000円貯金していた。通帳は全国共通で、入金した日と局が刻印されるので日記代わりとなり、かつお金も貯まると喜んでいた。
ともあれ、いくら収集してもキリがないまで、そろそろ収集癖も止めようと思う。
「植木等とのぼせもん」を観て、『夢を食い続けた男 おやじ徹誠一代記』を読む
過日NHKテレビ「植木等とのぼせもん」について書き、加えて上映運動を展開している「明日へ 戦争は罪悪である」にも植木等の父・植木徹誠が登場することについても書いた。
すると、FBでご縁をいただいている方から植木等『夢を食い続けた男 おやじ徹誠一代記』(朝日新聞社刊)を読んだらとオススメいただいた。そこで、神田の古本街を探して購入した。
この本で、植木等は父・徹誠の生き方について、「支離滅裂」と書いている。「若い頃、キリスト教の洗礼を受け、神の下僕となった。ところが、キリストとの関係が清算されたのかされないのか、はっきりしないままに、僧籍に入り、仏弟子となった。しかもその間、社会主義者として労働運動、解放運動の真っただなかに飛び込んでいったのである。真宗僧になったのち、おやじは昼間、お年寄りたちに地獄・極楽を説き、日が暮れてからは若者たちを集めて社会主義革命を説いていたそうだ。思想の上で、まさに『支離滅裂』もいいところだと思う」。
当時に、そんなおやじ・徹誠について、「一見、『支離滅裂』な言動に、貧しい、弱い、生みの人間に対する共感、という強靱な一筋の糸が通っていたことを、私は近頃、しみじみと感じているのである」とも書いている。
ところで、、小林信彦著『植木等と藤山寛美 喜劇人とその時代』(新潮社刊)も同時に購入した。今日のNHKテレビビ「植木等とのぼせもん」(第2回)でも、全盛期のクレイジー・キャッツの世界が映し出されており、この本に書かれている世界と重なって面白く見た。
さて、その本の中で、クレイジー・キャッツのリーダー・ハナ肇が植木等について「支離滅裂」と表していて、面白い。
明日からゆっくりと『夢を食い続けた男 おやじ徹誠一代記』を読もうと思う。
体調がイマ二なので、「読書ルーム」で鷺沢萠『赤い水、黒い水』を読んだ
今日体調がイマ二なので、わずかに「読書ルーム」で、少しだけ本を読んで過ごした。
読んだ本は、鷺沢萠『赤い水、黒い水』(作品社刊)。この本、県立図書館の棚を眺めていて、借りた一冊。
鷺沢萠はデビューした頃から、気になって読んでいた。その頃は、文学界や文芸などの新人賞を受賞した作家など、注目して詠み続けたものだ。鷺沢萠もその一人。当時は、そうした本は全て購入していた。
しかし鷺沢萠については、その後しばらくは離れていて、今は本棚のどこにあるか少しだけ探したか見つからず、タッタ一冊だけあった。
当時購入していた本は、活字が小さくて読めない本が少なくない。そろそろ、そうした本の処分も考えなければ…。