昨日のこと、暑さ厳しい中だが、吉備津神社へ行った。平日にもかかわらず、たくさんの方々が参拝されていた。さすが国宝吉備津神社、という感じ。
ネットで調べたのだが、現存する吉備津神社本殿・拝殿は、南北朝時代に焼失したが、室町幕府三代将軍足利義満が天皇の命により約25年の歳月をかけて1425年に再建されている。本殿は全国唯一の比翼入母屋造(吉備津造)で、拝殿とともに国宝に指定されている。この歴史を振り返ると、再来年・2025年は再建600年の節目の年となる。
汗を流しながら、比翼入母屋造の本殿や約300㍍の長い回廊などに魅了されたながら、見て回った。こんな時間があってもいいなと思いつつ。
ところで、吉備津神社は、「西国三大芝居どころの一つである『宮内芝居』」が開催されていた場所。その芝居小屋があったのは、吉備津神社境内にある弓道場。青い芝が茂っている。
「西国三大芝居どころ」の金比羅も宮島も歌舞伎公演が行われている。宮内芝居だけが復元されていない。岡山で歌舞伎公演に関わっている身としては、そんな弓道場を見ながら少しだけ寂しく思った。
そんなこともあり、赤木慎平著『おかやまの歌舞伎 筆中宮内芝居を中心に』(2010年吉備人出版刊)を読み返してみようと思った昨日だった。