地底人の独り言

いつまでもみずみずしい感性を持ち続けて生きたいと願いつつ、日々の思いや暮らしを綴っていきます

高校演劇賛歌

2012年12月21日 | 読書

  

末安哲先生の高校演劇賛歌の『朝日高校演劇部史』にひれ伏し感動した

 岡山県の高校演劇を語る上で欠かすことのできない3人の教師がいる。1人は操山高校演劇部顧問を24年された赤木愼平先生、そして、玉野高校演劇部顧問を実質23年された高垣章二先生。そしてもうお一人が岡工や朝日など4校で24年間も演劇部顧問をされた末安哲先生だ。私はこれにもうお一人、山陽学園高校のS先生を付け加えたいと思う(憧れた演劇部の女生徒もいる)。私も高校演劇部に籍を置いたことがあり、諸先生方には大変にお世話になり、現在もご指導もいただいている。

 さて、この前記の三人の先生方は、各々岡山県高校演劇協議会の会長などの重要な役割を担われ、自校の演劇部の発展のみならず、全県の高校演劇の発展に寄与されておられる。

  そうした中で、赤木愼平先生は『岡山操山高校演劇部史 1945-1990』を発行され、高垣章二先生は『鬼から鬼へ 玉野高校演劇部創作脚本集』を発刊されている。

 そして末安哲先生は、ご自身が編集委員長を務めて岡山県高校演劇協議会編『高校演劇50年 おかやまの高校演劇Ⅴ』を発刊されているが、その後「単なる自分史を超えた高校演劇の本」、「高校演劇賛歌」をテーマにとして書き込んだ『わたしの高校演劇 ~5校26年、顧問と部員のときめきの日々~』を発刊されている。

 そして今度は、『演劇に燃えた高校生たち 岡山朝日高校演劇部史1948~2012』を発行された。末安先生によると、「『現代高校生の精神史』『演劇部から覗いた文化活動史』を目指し、さらには単なる部史を超えた『岡山の高校演劇・朝日高校編』として、高校演劇部のあり方を考える貴重な参考資料を目指した」そうだ。

この400ページを超える『朝日高校演劇部史』のページをぺらぺらと捲っただけで、費やしたであろう膨大な労力の大きさにひれ伏したそして、感動した。私よりも年長なのに、このエネルギーと情熱はどこから来るのかと疑問にも思いつつ、畏敬の念を禁じ得なかった。

 ともあれ、末安先生ご自身も書かれているが、この『朝日高校演劇部史』は素晴らしい「青春白書」、「高校演劇賛歌」であり、かつ「高校演劇応援歌」ともなっている。この機会に、各先生方の労作も読み返しつつ、岡山の高校演劇について考えてみたいと思っている。そして同時に、各先生方のご健勝を心からお祈りもした。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 素敵な時間 | トップ | 14時過ぎ »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

読書」カテゴリの最新記事