21世紀中年

昭和オヤジのときめき、ひらめき、感激、嘆きを思いのままに書き連ねます

広がる食材偽装の行く末

2013-11-06 21:50:30 | 雑記帳
 案の定、ホテルや料理店の食材表示偽装が広がりを見せている。

 今、二流、三流ホテルが偽装をぬけぬけと誤表示とのたまい、自発的に発表し謝罪しているが、流れに乗って早いところ謝っておいたほうが後々を考えると痛手は少ないとの読みからだろう。今後、一流どころの偽装が明らかになれば世間の目は一斉にそちらに向けられるだけに、二流どころがマスコミを使って良心を訴えるのは今しかないということだろう。一派ひとからげで叩かれるよりは、先に手の内のほんの一部を見せて頭を下げるほうが、今なら宣伝になるという姑息な考えが見え隠れしている。

 大体、すべて国内産の食材を使用するなどということは、外食産業経営においては土台無理な話で、ほとんどの料理店が輸入食材を使用している現実を考えれば、一流、二流を問わず大なり小なりメニューに偽った表示をしていることは明らかだ。特に、中華専門店のみならず、外食産業における中国産食材の使用率は極めて高いにもかかわらず、あえて中国産とうたっている店は皆無といっていい。国内産使用をことさら強く訴えている店ほど、中国産を使用しているケースが多いとさえいわれている。ちなみにフルーツの缶詰を使用している店は、間違いなく中国産を使用しているはずだ。

 問題は今後の展開で、経営を考えれば食材を変えることは考えにくく、表示を改めるしか手はない。つまり、あえて産地や食材名を表示しない方向に進むのだろう。なんてことはない、消費者は今まで通り、安い輸入食材を使った高級料理を高い銭を払って食い続けるということだ。

 まあ、高級食材を偽ることは当面控えるだろうから、露骨に馬鹿を見るこ危険性は減るのだろうが、少なくとも消費者は料理店で安心安全の国内産を食っているとなどと思わないことだ。
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする