21世紀中年

昭和オヤジのときめき、ひらめき、感激、嘆きを思いのままに書き連ねます

ディアスティマに開かれた春天の扉

2021-05-02 09:03:33 | ヨレヨレ競馬ライフ

 春天はディアスティマに期待する。春天の阪神開催を意識して従来の2400mから3200mに距離変更した松籟Sを完勝したことで、名ステイヤーへの扉が開かれたとみた。

 名ステイヤーと言われる名馬は得てして、ステップレースに飛躍のヒントが隠されている。たとえばメジロマックイーン。菊へのステップレースは同じ淀の3000を競う嵐山Sだった。レースでは不利があり2着だったが、菊本番ではステイヤーの血が見事に開花した。ちなみに、それより4年前、菊を制したメジロディレンもマックイーンと同じステップを辿っていた。

 ディアスティマの前走もそんな素質開花の可能性を感じさせる一戦だった。好スタートで先頭にとりつくと、自らのペースを作るべくハナに立つ。あとは気分に任せてラップを刻み、直線で後続をあっさり突き放し、3馬身の差をつけてゴールした。まさに春天のスクーリングとしては申し分ないレース運びだった。学習効果は大いに期待できる。

 何より本番の相手関係がこの馬にとっていかにも勝負になるメンバーではないか。

 人気の筆頭は阪神大賞典を圧勝したディープボンド。圧勝したとはいえ渋った馬場であり、それまでの良馬場での競馬を見ていると、急成長したという前評判には疑問符が付く。加えて200mの距離延長と58Kという初めての斤量がどう影響するのか未知数だ。同じ4歳なら舞台を経験したディアスティマに分がある。

 菊でコントレイルと死闘を演じたアリストテレス。本来なら、春天の主役になるはずだった。菊でコントレイルの相手に指名しただけに個人的に思い入れはあるが、前走の大敗を見せられると期待が一気にしぼんでしまった。いったい何があったのか。ルメールは体調が万全ではなかったというが、いつもより歯切れが悪い。むしろ問題はメンタルで、菊で燃え尽きたという思いも捨てきれない。

 GⅠレースの平均点では上位のワールドプレミアとカレンブーケドールだが、良馬とも距離の壁を感じる。

 ワールドプレミアは菊を勝ったことで、以降、ずっと長距離にこだわってレースを使っているが、菊を勝ったのはあくまでもめぐりあわせで、1800m前後が適距離なのではないのか。兄ワールドエースがダービー好走で長距離にこだわり続けたが結果がでず、路線変更したとたんマイルGⅠを勝ったように、同馬にとって春天はまさに試金石。結果が出なければ、マイル、中距離路線を視野に入れるべきかも。

 カレンブーケドールも3200mやはり長い気がする。牝馬がこの距離をこなすのは並外れた心肺機能が要求される。2500mまでなら勝負になるが、半マイル近い距離延長はやはりきつい。同じ理由でウインマリリン、メロディーレーンも限界がある。

 今年の春天は舞台が阪神に変わったことで、ディアスティマにとって令和の名ステイヤーへ向けて扉が開かれた一戦となる。

 馬券は同馬から、アリストテレス、ディープボンド、ユーキャンスマイル、オーソリティへの馬連。3連単フォーメ⑤ー②⑦⑫⑰ー①②⑦⑫⑬⑰で勝負する。

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