エルムSはオーソリティの取捨に尽きる。骨折からの長期休養明け、初ダート、常識からすれば、どうしてここを使うのかが理解できない。しかも当初の復帰プランではエプソムCから始動予定だったという。つまり、ダート路線に転向というわけではないのだ。
復帰戦に間に合わなかったから、まあ、ダートでもいいや、ってな具合かもしれない。なめとんのか!そんなもん、買えるか!といいたいところだが、父オルフェーブル、母父シンボリクリスエスという血統を思うと、走れる状態にさえなっていれば、この馬の実力からあっさり勝ってもおかしくはない。
陣営もたぶん、斤量面を考えれば芝のレースを待つより、58kで出走できるこのレースを選んだのだろう。確かにほぼ1年半ぶりの実戦であり、秋のGⅠ戦線を視野に入れるなら、これ以上はさすがにヤバイと踏んでの出走とみた。函館ダートの調教も上々で、デキは走れる状態、雨で馬場も味方するとなれば、この相手なら楽勝しても不思議はない。