アメリカ経済とシェールガス
先日このブログで、アメリカはシェールガスのエンジンで、一度膝を曲げなくても、ジャンプできるかもしれない、と書きました。
ということで、シェールガスが、アメリカ経済の中で、どの程度の比重を持つのか、数字を拾ってみました。
先月、シリーズで書かせて頂いた「付加価値で読む経済分析」から判断すれば、アメリカの消費が伸びて、雇用が改善し、世界が喜ぶというのは、資本蓄積を伴わない消費拡大ですから、結局は糠喜びで、結果はアメリカの経常赤字の拡大・継続、対外負債の増大で、世界に更なる迷惑をかけるだけ、ということになります。
アメリカ自体は基軸通貨国ですから、ドル安を容認してドル供給を増やし、黒字国からドルを還流させていけば、デフォルトにならないのかもしれませんが、世界経済の不振と混乱をもたらし、本当の経済発展に繋がらないことは自明でしょう。
その意味では、アメリカが世界最大の石油(ガス)輸出国になると言われるほどのシェールオイル・ガスが産出されれば、経常赤字解消、資本蓄積可能という状況になることも可能なので、そのあたりの数字を拾ってみたわけです。
まずアメリカの経常赤字の動向を見てみます。最もわかりやすい数字でいえば、稼ぎ以上に金を使っているという比率、経常赤字/GDPをパーセントでみますと、
2000年(4.18%) 2001(3.86%) 2002(4.30%) 2003(4.66%) 2004(5.30%) 2005(5.91%) 2006(5.99%) 2007(5.06%) 2008(4.74%) 2009(2.73%) 2010(3.05%) 2011(3.09%) 2012(3.11%) (2012年は推計) 資料出所「世界経済のネタ帳」
という状況です。ちなみに具体的な数字でいえば、2011年の経常赤字は4,659億ドル、GDPは150,767億ドルです。
では、アメリカの原油輸入額はどのくらいかといいますと、2012年で4,623億ドル(資料:「世界経済のネタ帳」)です。
単純に言えば、両者ほぼ同額ですから、アメリカが原油・ガス輸出国になれば、アメリカの経常赤字は解消することになります。
シェールガス・オイルのアメリカ経済に与える影響は、かなり大きそうですね。
先日このブログで、アメリカはシェールガスのエンジンで、一度膝を曲げなくても、ジャンプできるかもしれない、と書きました。
ということで、シェールガスが、アメリカ経済の中で、どの程度の比重を持つのか、数字を拾ってみました。
先月、シリーズで書かせて頂いた「付加価値で読む経済分析」から判断すれば、アメリカの消費が伸びて、雇用が改善し、世界が喜ぶというのは、資本蓄積を伴わない消費拡大ですから、結局は糠喜びで、結果はアメリカの経常赤字の拡大・継続、対外負債の増大で、世界に更なる迷惑をかけるだけ、ということになります。
アメリカ自体は基軸通貨国ですから、ドル安を容認してドル供給を増やし、黒字国からドルを還流させていけば、デフォルトにならないのかもしれませんが、世界経済の不振と混乱をもたらし、本当の経済発展に繋がらないことは自明でしょう。
その意味では、アメリカが世界最大の石油(ガス)輸出国になると言われるほどのシェールオイル・ガスが産出されれば、経常赤字解消、資本蓄積可能という状況になることも可能なので、そのあたりの数字を拾ってみたわけです。
まずアメリカの経常赤字の動向を見てみます。最もわかりやすい数字でいえば、稼ぎ以上に金を使っているという比率、経常赤字/GDPをパーセントでみますと、
2000年(4.18%) 2001(3.86%) 2002(4.30%) 2003(4.66%) 2004(5.30%) 2005(5.91%) 2006(5.99%) 2007(5.06%) 2008(4.74%) 2009(2.73%) 2010(3.05%) 2011(3.09%) 2012(3.11%) (2012年は推計) 資料出所「世界経済のネタ帳」
という状況です。ちなみに具体的な数字でいえば、2011年の経常赤字は4,659億ドル、GDPは150,767億ドルです。
では、アメリカの原油輸入額はどのくらいかといいますと、2012年で4,623億ドル(資料:「世界経済のネタ帳」)です。
単純に言えば、両者ほぼ同額ですから、アメリカが原油・ガス輸出国になれば、アメリカの経常赤字は解消することになります。
シェールガス・オイルのアメリカ経済に与える影響は、かなり大きそうですね。