見かけは危うく、芯の強い日本経済へ
アベノミクスの当面の効果が大きかっただけに、海外からは、表立って文句はなくても、「日本はうまいことをやった」という目で見られがちのようです。
しかし、もともと日本は自前で「経済成長のできる体質」を維持して来ているのに、過度な円高で邪魔されていたわけで、外国から文句を言われる筋合いはないのです。
借金で資金繰りをつけたり、外国からの投資のお蔭で成長してきた国とは、基本的な経済の枠組みが違うという強みがあるのです。本当は日本政府や日銀が、その違いを、控えめでも淡々と解りやすくG20などで説明するべきなのでしょう。
IMFのラガルド女史なども、その違いが解っていないので、ヨーロッパと日本を 一括りにしたりするのでしょう。
そういった意味でも、日本にとって、今後必要なことは、「経済成長に必要な形 」をきちんと維持しながら、国際投機資本の「困った時の円頼み (円買い→円高)」を回避するという「かなり狭い道」を踏み外さずに歩いていくことです。
具体的に言えば、こんなことではないでしょうか。
日本経済が健全だと思えば、国際投機資本は迷った時は円を買い、「何かあれば円高」、そのたびに日本経済は円高・デフレ・不況に苦しむという従来型に逆戻りの可能性大です。
それを避けるためには、日本経済の赤字化も近いとか、円もそろそろ信用できないといった雰囲気を漂わせることで円高を避け、しかしながら、中・長期的な健全性は決して損なわず、着実に日本経済の再生を果たすことが必要なのです。
現状を見ると、幸い(?)、化石燃料の輸入急増で貿易収支は赤字続き、安倍政権の成長志向で財政赤字の累積は増加の一途と国際投機資本の円売りを誘うような状況もあります。
その辺りも巧みに利用しつつ、しかも、一部の投機資本が手ぐすね引いて狙っているような「円暴落 」のシナリオに乗ぜられるような過ちは絶対しない、といった巧妙な政策を進めなければならないのです。
その為には何が必要でしょうか。残念な事ですが、企業に安易に賃上げを勧めるような政府にそれが解っているとは思えません。では何をすればいいのでしょうか。
最重要な選択肢を端的に示せば、いま日本に必要なのは投資です、円高で日本経済に生じた余裕は「賃上げ→インフレ」で浪費するのではなく、徹底して投資に使うべきです。
投資と言っても単なる拡張投資ではありません、「質向上」への投資です。投資分野はいくらでもあります。先ずは日本の生命線「研究開発」「技術開発」でしょう、同時に国民の安全のための災害防止、就中、老朽インフラの補修・更新投資、環境改善投資などなどです。
使えるカネは、貯め込まずどんどん使いましょう 。
そして最も重要なのは、これらすべてを支える「人間への投資」です。当然、雇用機会の提供が前提です。日本の社会教育・産業訓練は、企業が支えているからです。
米百俵の例えではありませんが、円高による国内コスト高で手を抜いてきた国内雇用、から教育訓練費(人材開発投資)まで、失われた20年で手抜きを重ねてきた「国内の雇用と人間への投資」こそがこれからの日本の復活を支えるのです。
アベノミクスの当面の効果が大きかっただけに、海外からは、表立って文句はなくても、「日本はうまいことをやった」という目で見られがちのようです。
しかし、もともと日本は自前で「経済成長のできる体質」を維持して来ているのに、過度な円高で邪魔されていたわけで、外国から文句を言われる筋合いはないのです。
借金で資金繰りをつけたり、外国からの投資のお蔭で成長してきた国とは、基本的な経済の枠組みが違うという強みがあるのです。本当は日本政府や日銀が、その違いを、控えめでも淡々と解りやすくG20などで説明するべきなのでしょう。
IMFのラガルド女史なども、その違いが解っていないので、ヨーロッパと日本を 一括りにしたりするのでしょう。
そういった意味でも、日本にとって、今後必要なことは、「経済成長に必要な形 」をきちんと維持しながら、国際投機資本の「困った時の円頼み (円買い→円高)」を回避するという「かなり狭い道」を踏み外さずに歩いていくことです。
具体的に言えば、こんなことではないでしょうか。
日本経済が健全だと思えば、国際投機資本は迷った時は円を買い、「何かあれば円高」、そのたびに日本経済は円高・デフレ・不況に苦しむという従来型に逆戻りの可能性大です。
それを避けるためには、日本経済の赤字化も近いとか、円もそろそろ信用できないといった雰囲気を漂わせることで円高を避け、しかしながら、中・長期的な健全性は決して損なわず、着実に日本経済の再生を果たすことが必要なのです。
現状を見ると、幸い(?)、化石燃料の輸入急増で貿易収支は赤字続き、安倍政権の成長志向で財政赤字の累積は増加の一途と国際投機資本の円売りを誘うような状況もあります。
その辺りも巧みに利用しつつ、しかも、一部の投機資本が手ぐすね引いて狙っているような「円暴落 」のシナリオに乗ぜられるような過ちは絶対しない、といった巧妙な政策を進めなければならないのです。
その為には何が必要でしょうか。残念な事ですが、企業に安易に賃上げを勧めるような政府にそれが解っているとは思えません。では何をすればいいのでしょうか。
最重要な選択肢を端的に示せば、いま日本に必要なのは投資です、円高で日本経済に生じた余裕は「賃上げ→インフレ」で浪費するのではなく、徹底して投資に使うべきです。
投資と言っても単なる拡張投資ではありません、「質向上」への投資です。投資分野はいくらでもあります。先ずは日本の生命線「研究開発」「技術開発」でしょう、同時に国民の安全のための災害防止、就中、老朽インフラの補修・更新投資、環境改善投資などなどです。
使えるカネは、貯め込まずどんどん使いましょう 。
そして最も重要なのは、これらすべてを支える「人間への投資」です。当然、雇用機会の提供が前提です。日本の社会教育・産業訓練は、企業が支えているからです。
米百俵の例えではありませんが、円高による国内コスト高で手を抜いてきた国内雇用、から教育訓練費(人材開発投資)まで、失われた20年で手抜きを重ねてきた「国内の雇用と人間への投資」こそがこれからの日本の復活を支えるのです。