連騰の日経平均をどう読むか
5月15日以来、日経平均は連騰です。営業日でいえば7日間連続です。先日もバブルかそうでないのかの判断基準について、いくつかの要素を並べてみましたが、分析する対象や客観情勢などによって、判断基準もいろいろ変わって来るようです。
先週日銀の黒田総裁は、金融政策決定会合の後の記者会見で、今の状態はバブルとは言えないと発言されたようですが、勿論「バブルです」といったら大変なことになるという前提も踏まえて、妥当な発言ということになるのでしょう。
妥当な発言という最大の根拠は、日本経済がこれからも順調な安定成長路線を辿るだろうという見通しでしょう。日銀は日本経済の見方を多少強めにしています。世界経済が低迷の様相を強める中、日本経済の健全さが目立つところから、世界でだぶつくマネーが日本に来ても不思議ではありません。
そういう意味で、日本経済が順調に2パーセント程度の成長を確保しそうだ、その中で日本企業の収益も、此の2年間のようなペースではないにしても、着実に改善しそうだということになれば、株価上昇の可能性はあるということになるでしょう。
ただし投機マネーは臆病ですし、逃げ足も速いですから、日本経済自体の活動が安定的であっても、海外からの影響に弱いのも日本経済の特徴ですから、そして、今のような状況の中では、何時どんな国際問題が起こるか常に予断を許さないような世界情勢ですから、株価が安定して上昇するといった状況が続くことはないのが普通です。
今回の株価の連騰の背景には、先の1~3月期のGDP統計の結果が、日本経済の安定成長を示唆するものだったことが大きいのでしょう。しかし、成長率と株価上昇率の間には大きな差があります。マーケット自体が己の上げ過ぎを危険視し、下げることも当然あるでしょう。
こうした上下を繰り返しながら、日経平均が最終的に依存するのは、日本経済の安定成長の可能性、それによる企業収益の改善だということになるのでしょう。
そうした世界情勢の動きの中での日本経済の実態を確り見ながら、株価の動きを横目で見ているのも「 マネー資本主義」の問題点を肌で感じるという点でそれなりの勉強になるような気もします。
5月15日以来、日経平均は連騰です。営業日でいえば7日間連続です。先日もバブルかそうでないのかの判断基準について、いくつかの要素を並べてみましたが、分析する対象や客観情勢などによって、判断基準もいろいろ変わって来るようです。
先週日銀の黒田総裁は、金融政策決定会合の後の記者会見で、今の状態はバブルとは言えないと発言されたようですが、勿論「バブルです」といったら大変なことになるという前提も踏まえて、妥当な発言ということになるのでしょう。
妥当な発言という最大の根拠は、日本経済がこれからも順調な安定成長路線を辿るだろうという見通しでしょう。日銀は日本経済の見方を多少強めにしています。世界経済が低迷の様相を強める中、日本経済の健全さが目立つところから、世界でだぶつくマネーが日本に来ても不思議ではありません。
そういう意味で、日本経済が順調に2パーセント程度の成長を確保しそうだ、その中で日本企業の収益も、此の2年間のようなペースではないにしても、着実に改善しそうだということになれば、株価上昇の可能性はあるということになるでしょう。
ただし投機マネーは臆病ですし、逃げ足も速いですから、日本経済自体の活動が安定的であっても、海外からの影響に弱いのも日本経済の特徴ですから、そして、今のような状況の中では、何時どんな国際問題が起こるか常に予断を許さないような世界情勢ですから、株価が安定して上昇するといった状況が続くことはないのが普通です。
今回の株価の連騰の背景には、先の1~3月期のGDP統計の結果が、日本経済の安定成長を示唆するものだったことが大きいのでしょう。しかし、成長率と株価上昇率の間には大きな差があります。マーケット自体が己の上げ過ぎを危険視し、下げることも当然あるでしょう。
こうした上下を繰り返しながら、日経平均が最終的に依存するのは、日本経済の安定成長の可能性、それによる企業収益の改善だということになるのでしょう。
そうした世界情勢の動きの中での日本経済の実態を確り見ながら、株価の動きを横目で見ているのも「 マネー資本主義」の問題点を肌で感じるという点でそれなりの勉強になるような気もします。