トランプのアメリカそして日本
トランプ氏が大統領選に勝って一夜明けました。世の中は、新しい事実にどう対応しているのでしょうか。
アメリカではクリントン支持だったカリフォルニア州などで、反トランプのデモなどがあり、一部が暴徒化したといった報道もありますが、何かアメリカも途上国並みといった感じを与えるのではないでしょうか。
一方株式市場は日米とも暴騰、日本での昨日の900円の暴落は何だったのかといったところです。政治にも敏感なドル相場は、昨日のドル急落からドル高円安に反転、先行き不明瞭の中で何かのシナリオで動いているのでしょうか。
トランプ大統領のアメリカについての意見もいろいろありますが、矢張り基本的には「アメリカは出しゃばり過ぎをやめよう」という、いわば本卦還りが基本的にありそうな気がします。
歴史的に見れば、アメリカが建国途上で、自国の発展に一生懸命だったころにモンロー主義が生まれたのは当然でしょう。広い国土と豊富な資源を持ったアメリカは、ヨーロッパから孤立して、自国建設にだけ邁進するのがベストだったのでしょう。
しかしその後経済力が付くにつれて、外にも目を向けるようになり、第二次大戦後は世界一の経済力で覇権国として君臨することになりました。
しかしニクソンショックでその翳りが見え始め、実業から金融への舵取りもサブプライム・リーマンショックで挫折、TPPのISDS条項を活用しても十分な経常赤字ファイナンスも期待できないとなれば、再び自国中心、自国の繁栄重視に帰るのも必然かもしれません。
トランプ氏のビジネスの目で見れば、「アメリカは随分余計な無駄をやっている」「どうでもいいことをやめれば、十分豊かな国に戻りうる」と考えても不思議ではありません。
いまだに経済、政治、軍事の各面で巨大な力を持つアメリカは、ハードパワーでなく「ソフトパワー」で低コストで世界の良好なバランス回復に貢献しつつ、経済力を自国の建設に使うことのメリットを生かす方が得策と考えても当然でしょう。
中国、ロシアがトランプ氏に親近感を感じるのも、この所の何か緊張感が強まる国際情勢の中で、アメリカがソフトパワー重視に転換すれば、過剰な被害者意識を持たなくてもよくなるという、何となくの安堵感があるからではないでしょうか。
些か希望的な見方が強すぎるかもしれませんが、アメリカが自らの力で、世界を思うように動かそう(世界の警察官)と考えるか、他国のことは、他国にお任せしましょう(日本についても)と考えるかで、世界は変わるかもしれません。
どの国も自国の経済建設が最も大事です。破壊を伴う戦争はしたくないが現実でしょう。そのための資源獲得競争はあり得ます、同時に省資源の技術開発も盛んです。ソフトパワーの世界では、国際機関も徐々に力を増すでしょう。
アメリカが変わるのかどうか、変わるとすればどう変わるか、それによって、世界がどう変わるか、まだまだ先は長いのでしょうが、さしあたってトランプ大統領の8年、世界がより良く変わるように期待したいものです。
日本もその中で従来の固定観念を変えなければならないのではないでしょうか。
トランプ氏が大統領選に勝って一夜明けました。世の中は、新しい事実にどう対応しているのでしょうか。
アメリカではクリントン支持だったカリフォルニア州などで、反トランプのデモなどがあり、一部が暴徒化したといった報道もありますが、何かアメリカも途上国並みといった感じを与えるのではないでしょうか。
一方株式市場は日米とも暴騰、日本での昨日の900円の暴落は何だったのかといったところです。政治にも敏感なドル相場は、昨日のドル急落からドル高円安に反転、先行き不明瞭の中で何かのシナリオで動いているのでしょうか。
トランプ大統領のアメリカについての意見もいろいろありますが、矢張り基本的には「アメリカは出しゃばり過ぎをやめよう」という、いわば本卦還りが基本的にありそうな気がします。
歴史的に見れば、アメリカが建国途上で、自国の発展に一生懸命だったころにモンロー主義が生まれたのは当然でしょう。広い国土と豊富な資源を持ったアメリカは、ヨーロッパから孤立して、自国建設にだけ邁進するのがベストだったのでしょう。
しかしその後経済力が付くにつれて、外にも目を向けるようになり、第二次大戦後は世界一の経済力で覇権国として君臨することになりました。
しかしニクソンショックでその翳りが見え始め、実業から金融への舵取りもサブプライム・リーマンショックで挫折、TPPのISDS条項を活用しても十分な経常赤字ファイナンスも期待できないとなれば、再び自国中心、自国の繁栄重視に帰るのも必然かもしれません。
トランプ氏のビジネスの目で見れば、「アメリカは随分余計な無駄をやっている」「どうでもいいことをやめれば、十分豊かな国に戻りうる」と考えても不思議ではありません。
いまだに経済、政治、軍事の各面で巨大な力を持つアメリカは、ハードパワーでなく「ソフトパワー」で低コストで世界の良好なバランス回復に貢献しつつ、経済力を自国の建設に使うことのメリットを生かす方が得策と考えても当然でしょう。
中国、ロシアがトランプ氏に親近感を感じるのも、この所の何か緊張感が強まる国際情勢の中で、アメリカがソフトパワー重視に転換すれば、過剰な被害者意識を持たなくてもよくなるという、何となくの安堵感があるからではないでしょうか。
些か希望的な見方が強すぎるかもしれませんが、アメリカが自らの力で、世界を思うように動かそう(世界の警察官)と考えるか、他国のことは、他国にお任せしましょう(日本についても)と考えるかで、世界は変わるかもしれません。
どの国も自国の経済建設が最も大事です。破壊を伴う戦争はしたくないが現実でしょう。そのための資源獲得競争はあり得ます、同時に省資源の技術開発も盛んです。ソフトパワーの世界では、国際機関も徐々に力を増すでしょう。
アメリカが変わるのかどうか、変わるとすればどう変わるか、それによって、世界がどう変わるか、まだまだ先は長いのでしょうが、さしあたってトランプ大統領の8年、世界がより良く変わるように期待したいものです。
日本もその中で従来の固定観念を変えなければならないのではないでしょうか。