問題は結末がどうなるかですね
トランプさんの初めての国連演説が、世界中で波紋を呼んでいるようです。
トランプさんはもともと「アメリカ・ファースト」と明言して、アメリカの損になることはやらないという態度をはっきりさせることが、自分の支持層のためになると思っていたのでしょう。
パリ協定に背を向け、TPPからは抜け、NAFTAは見直し、当面の自国の利益を優先させようと考え、また(たぶん本気で)それこそがアメリカの繁栄を取り戻す道だと思っていいるのでしょう。
しかし、それは極めて 局所的、近視眼的な見方で、もう少し広く世界中を見、もう少し長期の視点で、物事の因果関係を考えれば、それは、アメリカの衰亡の道でしかないことは賢明な人は勿論私共のような普通の人でも知っているのではないでしょうか。
今回の国連でのトランプ演説は、トランプさんの確信が種々の矛盾や問題点を持つことを多少本人にも気づかせるようなことになればいいなと思っていたのですが、どうも本人は、いろいろ言い回しに苦労しながらも、確信は変わらないようです。
まずもって、国連総会で、「アメリカ・ファースト」を掲げたわけですが、やはりそれは似合わないという意識はあったのでしょう「どこの国もそうでしょう」と同意を求める言葉を付け加えて聴衆を納得させようとしています。
これに対しては結構沢山の拍手があったようですが、国を代表して出席している方々にとっては「言いにくいことをはっきり言ってくれた」という受け取りも多かったのでしょう。
しかし同時に、「ここは国連ですよ、世界の国々が協力してより良い世界を作ろうという組織でしょう。自国ファーストを強調する場でしょうかと、困惑、落胆、冷笑する人も多かったようです。
当のトランプさんにしても、自国中心を言いながら、北朝鮮への圧力を徹底するためには世界中が協力しなければいけないと「協力」の必要だと強調しているのです。
パリ協定やTPPでの協力しないアメリカと協力を要請するアメリカの矛盾を、トランプさんは何とかうまく言いくるめようと、北朝鮮を極限までの「悪」とし、さらにベネズエラやイランまで含めて「ヘイトスピーチ」といわれるような演説をしたのでしょう。
トランプさんにしてみれば、世界を敵と味方に分けても、多くがアメリカの見方をしてくれればいいと考えているのかもしれませんが、それは分裂の思想で、国連本来のあるべき思想とは違ったものでしょう。
問題発言も多いトランプさんですが、何はともあれ、アメリカは世界の覇権国で、自らも世界のリーダを自認している国です。本当は「アメリカ・ファースト」でなく「 NGR」の精神を強く主張してほしいところですが、当面望み薄のようです。
アメリカの瀬戸際政策がどういう結末を迎えるのか、全くわかりませんが、この経験が、アメリカを、そして世界を、より高次な世界の共生の在り方に少しでも近づけていく事を願うばかりです。
トランプさんの初めての国連演説が、世界中で波紋を呼んでいるようです。
トランプさんはもともと「アメリカ・ファースト」と明言して、アメリカの損になることはやらないという態度をはっきりさせることが、自分の支持層のためになると思っていたのでしょう。
パリ協定に背を向け、TPPからは抜け、NAFTAは見直し、当面の自国の利益を優先させようと考え、また(たぶん本気で)それこそがアメリカの繁栄を取り戻す道だと思っていいるのでしょう。
しかし、それは極めて 局所的、近視眼的な見方で、もう少し広く世界中を見、もう少し長期の視点で、物事の因果関係を考えれば、それは、アメリカの衰亡の道でしかないことは賢明な人は勿論私共のような普通の人でも知っているのではないでしょうか。
今回の国連でのトランプ演説は、トランプさんの確信が種々の矛盾や問題点を持つことを多少本人にも気づかせるようなことになればいいなと思っていたのですが、どうも本人は、いろいろ言い回しに苦労しながらも、確信は変わらないようです。
まずもって、国連総会で、「アメリカ・ファースト」を掲げたわけですが、やはりそれは似合わないという意識はあったのでしょう「どこの国もそうでしょう」と同意を求める言葉を付け加えて聴衆を納得させようとしています。
これに対しては結構沢山の拍手があったようですが、国を代表して出席している方々にとっては「言いにくいことをはっきり言ってくれた」という受け取りも多かったのでしょう。
しかし同時に、「ここは国連ですよ、世界の国々が協力してより良い世界を作ろうという組織でしょう。自国ファーストを強調する場でしょうかと、困惑、落胆、冷笑する人も多かったようです。
当のトランプさんにしても、自国中心を言いながら、北朝鮮への圧力を徹底するためには世界中が協力しなければいけないと「協力」の必要だと強調しているのです。
パリ協定やTPPでの協力しないアメリカと協力を要請するアメリカの矛盾を、トランプさんは何とかうまく言いくるめようと、北朝鮮を極限までの「悪」とし、さらにベネズエラやイランまで含めて「ヘイトスピーチ」といわれるような演説をしたのでしょう。
トランプさんにしてみれば、世界を敵と味方に分けても、多くがアメリカの見方をしてくれればいいと考えているのかもしれませんが、それは分裂の思想で、国連本来のあるべき思想とは違ったものでしょう。
問題発言も多いトランプさんですが、何はともあれ、アメリカは世界の覇権国で、自らも世界のリーダを自認している国です。本当は「アメリカ・ファースト」でなく「 NGR」の精神を強く主張してほしいところですが、当面望み薄のようです。
アメリカの瀬戸際政策がどういう結末を迎えるのか、全くわかりませんが、この経験が、アメリカを、そして世界を、より高次な世界の共生の在り方に少しでも近づけていく事を願うばかりです。