東京大学運動会ヨット部

東大ヨット部の現役部員によるブログです。練習の様子、レース結果、部員の主張から日記まで。

ANIORU'S CUPを振り返って

2023年03月10日 01時07分42秒 | j24全日本
お世話になっております。
新3年470スキッパーの安藤です。

2週連続のブログとなってしまいましたが、どうぞお付き合いください。

この度僕は、3/3~5に愛知みとマリーナで開催されたANIORU’S CUP 2023に、仰秀チームに加わり出場させていただきました。
まずは、開催・レース運営にご尽力いただいた外洋学連の方々、協賛してくださった各企業、マリーナのみなさま、僕と西間を温かく受け入れてくれたクルーザー班、また事前練習なども含め色々と便宜を図ってくれたディンギー班、本当にありがとうございました。

今回の遠征では、普段なかなか経験できないようなものをたくさん経験することができました。その中でも2つ、ピックアップして書こうと思います。

まずは、船の中でスピードをドライブチームに任せ、自分はタクティクスやストラテジーに集中することができる、という経験です。普段470にスキッパーとして乗っていると、どうしてもまずは船のスピードを作ることを考えます。最近はコースを意識することも増えてきましたが、まだその両立をしていくという段階には至っておりません。両立しようとすれば「二兎を追うものは一兎をも得ず」という状態になるのは目に見えているので、まずはしっかりとスピードを、と。しかしJ24ではドライブチームとフォアデッキに、スピードと動作・コースにほぼ独立することが可能となっており、3番だった自分はタクティシャンの友成とコースの話に集中することができました。まるでバーチャルレガッタを海上でやっているようなものです。しかもゲームとも違って、J24の上では他の人と討論を交わしつつ色々な視点からコースを議論することができます。
12個の眼で風と周囲の船を観察し情報共有し、タクティクスに関して自分の考えを言語化して相手に伝える、議論して実践してレース結果としてフィードバックを得る。普段は全くできない経験です。
ディンギーでならもっと練習を重ね、安定してボートスピードを維持できて周りを見る余裕が生まれた頃にようやくできるような、もしくはそうなったとしても物理的にできないような、そんな経験を、今回はさせてもらうことができました。

もう一つは、レースのシビアさを実感できたことです(こう書くと今までは真剣なレースをしてこなかったのか、と言われてしまうかもしれませんが)。僕は今までは正直言って、「優勝を確実にしなければいけない」というレースをしたことはありませんでした。もちろんどんなコース練にせよレースにせよ勝つことを目標としてきましたが、「優勝」を掲げてはいませんでした。シビアに優勝を目指してレースに臨んだのは今回が本当に初めてだったかもしれません。1レース1レースがシビアな戦いであり、次のレースを落としたら優勝がかなり遠ざかる、といった緊張感の中のレースでした。
しかし、レースが終わってみると2-1-(OCS)-2-1という結果。神戸大には勝てず、ヒデさんに優勝トロフィーを渡すこともできませんでした。
いつも小松さんが大会の中日で「明日レースがあるかわからないんだから、毎回のレースで全力尽くすんだ。もしレースができたなら、それは神様がくれたレースと思って。」とレギュラー陣に檄を飛ばしているのを聞きますが、今回の大会でその意味を実感しました。
初日の最初のレースだから気を抜いていていい。この回航で抜かれても大差ないさ。次のレースがあるからそこで頑張ろう。
そんな甘いことを言っているうちに負けてしまって、後で悔しい思いをすることになる、それを自分の身で実感できました。

ディンギー班に戻り、葉山での春合宿。
この大会で、クルーザー班で学ばせてもらったことを胸に、練習を頑張っていきます。

ありがとうございました。
これからも応援のほど、どうぞよろしくお願いします。

安藤 和真

不本意、そして不退転

2022年12月13日 16時38分57秒 | j24全日本
お世話になっております。クルーザー班新4年の伊東です。先月末に行われたJ/24全日本選手権の振り返りをいたします。

まず、円滑な大会運営をしてくださったレース委員会の方々、はるばる和歌山まで応援に駆けつけてくださったLBの皆様、日頃からご支援いただいている皆様に感謝申し上げます。

総合順位は11位。今年の初めに思い描いていた結末に至らない結果となりました。今年のチームは勝てる、そう思っていただけに悔しさと、海千山千の社会人の中でレースをすることのシビアさを痛感しています。

一日目。弱風が振れまくり、長い風待ちを経て午後から南西の軽風で2レース。和歌山の風での戦い方が分かっておらず、コース選択で苦戦。8位と11位。混戦で点差も大きくないから前向きに、と翌日の健闘を決意。

軽風予報の二日目。とにかくブローを繋ぐコース、細かく頻繁に振れる風に合わせ続けるようにとにかくセーリングに集中、と反省を踏まえて臨むも朝から無風。APHを挟み、また長い長い風待ち。変に気張らず他愛も無い話をしていました。さらに海上で風待ちをし何とか1レースを消化。結果は9位。着艇した後頭が痛くなるくらいセーリングに集中していたので、どういうレース展開だったかも忘れてしまいました。

まだ3レースある、まだまだ点差は小さいからとにかくいいレースを作ろう、そういって迎えた中風予報の三日目。ハーバーに来てみたら軽風でした。予定通り朝一番からレースが行われました。第4レースの1下で風が上がり、予報通りの風に。ときにジェノアマックスのブローが降りてくることもありました。劇的なコンディションの変化に気持ちを揺さぶられてしまいました。緊張と焦りで手が震え、大事な場面で大きなタックミス。最後の下レグで振れを対処しきれずにスピンを崩す。そこまで保てていた平常心を失ってしまっていたのです。僕だけでなく、チーム全体として平常心を失ってしまっていたことは明らかでした。結局いいレースを最後まで作れず11-9-10。

前入りをした晩、宿泊先近くの中華屋で1年の源と「去年の全日本で良かったのは最後まで平常心を貫いたこと、今年も平常心で」と半ば自己暗示的に話していただけに悔やまれます。動作も走りも、あれだけ努力を積み重ねたと思っていたのに、あっという間に積み上げたものは崩れ去ってしまうというのがヨットレースの難しさです。だからこそ、本当に少しの甘えもゆるされない、いいレースを創るために常に完璧を求め続けなければいけないというのが今年の全日本で得た反省です。

悔しいだけでなく、楽しかったというのもまた事実です。レースが楽しかったというよりこのトリマーとして過ごしたこの一年間が楽しかったのかもしれません。トリマーを任され、ジェノアを引き込むパワーもない、スピントリムもおぼつかない、そんな状態から始まった一年でした。いまや半ば笑い話ですが、3月のアニオルの敗因は明らかに自分のダウンレグの走りの技量の足りなさでした。申し訳なかったし、当時はかなり焦っていました。それでも維摩さん、萩原さんは腹を立てることはなく練習に付き合ってくれました。すこしづつスキルも身について、夏を過ぎたころから「最近の仰秀の走りは悪くない」と社会人チームやLBの方々に言っていただけるようになっていました。目に見えて成長していく過程が本当に楽しかったし、秋にはヘルムの維摩さんと走りへの感覚が以心伝心で共有されていたような気がします。一年間のびのびとやらせてもらい、来れるところまできた、このチームで前を走りたいと本気で思っていました。

仰秀が全日本で社会人チームに勝つというのは、やはり夢想にすぎないのでしょうか?そんなことは決してない、そう僕は思います。平常心で挑んだ去年はトップフィニッシュを飾るレースがあった。今年はどのレース結果も残念ではあったが、社会人チームに走り勝つ瞬間もあった。最終リザルトで結果を出すには完璧を求めて「いいレースを創る」ことにコミットし続けることが必要なのだろうと、ようやく気付きました。来年の全日本で必ず100%の実力を出し切るために120%の努力を積み重ねようと決意しています。

さて、最後になりますが今年引退された4人の先輩方には感謝してもしきれません。このチームに来てよかった、と感じるのは疑いもなくみなさんのおかげです。1年のころ単身クルーザー班に身を投じた未熟な自分にとって、かけがえのない「仲間」でした。たくさん迷惑をかけたし、本当にお世話になりました。維摩さんのトリマーを務められたのは幸せでした。色々ご迷惑をおかけすることがありましたが、嫌な顔をせず粛々とリーダーシップを発揮されていた姿に感謝と尊敬の念で一杯です。萩原さんは、親身に面倒を見てくださり、その人柄に何度も救われました。ときに生意気な口を聞いてすみませんでした。萩原さんからコースについてもっと吸収しておけばよかった、と思っているのでオランダから帰国されたらたくさんご指導ください。美緒さん、香穂さん。同期がいなかった自分が仰秀というチームに溶け込めたのは、お二人が距離感を縮めて下さったからに違いありません。どうしようもなく落ち込んだときも明るく鼓舞して下さり、素敵なマネージャ―の先輩方でした。

色々な感情が混ざりあって稚拙な文章となってしまいました。まずは前進あるのみです。仰秀というチームで来年こそ、結果を残せるように邁進してまいります。

クルーザー班主将 伊東秀晃

学びの多かった全日本選手権

2022年12月11日 12時58分00秒 | j24全日本
お世話になっております。クルーザー班新4年マネージャーの橋本佳奈です。
引き続きJ24全日本選手権の振り返りブログを書かせていただきます。

私は大会期間の3日間、4年生の美緒さんと一緒に本部船に乗り、信号旗の上げ下げや、風速計を見て何ノットかを報告していました。
本部船は動かずに同じ位置にいるため、レースの全てを間近で見ることはできませんでしたが、今まで見てきたフリートレースよりも艇数が多いこと、信号旗の上げ下げにロープを使用したこと、風のフレが激しかったこと…全てが新鮮でした。

本部船に乗っている方々は本当に優しく、色々な事を教えていただき、充実した3日間を過ごすことが出来ました。何よりも美緒さんと一緒だったことがとても心強かったです。
和歌山セーリングセンターの皆様、保護者の皆様、LBの皆様、そして関わって下さる全ての皆様、本当にありがとうございました。


4年生の先輩方には本当にたくさんお世話になりました。ありがとうございました。
どうでもいいことから相談事までいつも話を聞いてくださり、申し訳ないくらいたくさん甘えてしまいました。今でもVery Very Veryを聞くと楽しかった思い出が蘇ってきます。

私は先輩方のように明るく、みんなを笑顔にできないし、まだ知識不足で後輩たちを引っ張っていける自信もありません。私が出来ることは一つもないのではないかと不安になります。
それでも先輩方が残したこの素敵なクルーザー班の姿を途絶えさせず、今後に引き継げるように努力していきます。そして強いチームになるためにマネージャーとして支えていきます。

今後もよろしくお願いいたします。


新4年マネージャー橋本佳奈


チーム仰秀

2022年12月09日 23時59分59秒 | j24全日本
悔しかった。ただただ悔しかったです。

11位という順位はもちろん悔しいです。1年間バウマンとして練習してきたスタートで、いいスタートを切れないことが多かったことももちろん悔しいです。

でも何より悔しかったのは、最後に4年生の笑顔が見られなかったことです。最終レースから帰る時、維摩さんのあの素敵な笑顔が見られなかったし、萩原さんの子供が見せるような無邪気な笑顔が見られませんでした。ハーバーに戻ってきた時、美緒さんと香穂さんはいつも通り笑顔を見せていましたが、去年のような祝福と喜びを体現したかのような満面の笑みではありませんでした。

自分は今回の全日本選手権のために、維摩さんと萩原さんたちと最高のチームを作り上げるために努力を惜しまなかったのかと自問自答してしまいます。初めて最初からチームの一員として携わることのできる一年でした。もちろん練習には毎日真剣に取り組んでいました。ただ、その1日1日を全日本選手権で勝つということを意識して念頭に置いて取り組んでいたかというと、そうではありませんでした。全日本選手権で勝つためには、今何ができるようになっていなくてはいけないか、いつまでには何をできるようになってなくてはいけないか、そのためには何を意識して練習に取り組むべきかという意識が欠けていました。1日1日、それを考え直すということが必要でした。

自分たち、自分と友成は2年生でどちらかというと下級生でした。しかしクルーザー班という一つのチームにおいては、下級生といえど大きな影響力を持ちます。そんな中でチーム全体を見据えた大きな視野で見れていなかったことが一番に良くありませんでした。

こんな感じで反省ばかりのブログになってしまっていますが、自分、実は(?)このチーム、この4年生たちが大好きでした。

維摩さんは、就活で大変そうな時期もあったし、外洋学連の委員長も担っていて忙しそうだったのに、主将の仕事以外にも遠征でのドライバーもやっていたし、海の上では司令塔となりみんなを率いていてとてもかっこよかったです。海の上での維摩さんは司令塔の他に、しゃべり屋という一面もあります。昼ごはんのときに交わされる会話の半分は維摩さんと言っても過言ではないでしょう。

萩原さんは、自分にとっては一番けんかをした先輩だし一番仲のいい先輩です。萩原さんとは色々なけんかをしたかと思われますが、あの節は流石に申し訳ありませんでした。萩原さんは良くも悪くも良くも後輩と同じ目線に立って対等な立場で接してくれます。そのおかげで萩原さんには真っ直ぐに自分の意見をぶつけることができるし、それに対する経験の多い先輩としての返答が返ってくるので学ぶことが多かったです。最後の3ヶ月くらいは留学で会えませんでしたが、最後に全日本選手権に戻ってきてもらえて嬉しかったです。

美緒さんは、新歓の時に最初の最初に声をかけていただいた先輩で、小網代ではみんなの頼れる姉のような存在でした。美緒さんの言うことさえ聞いておけば間違いないと信じていますし、実際そうに違いないと思います。

香穂さんは、なんだかんだ言って一番仲のいい先輩です。仲がいいからか色々とご迷惑をかけてしまいましたが、あの節は流石にご迷惑をおかけしました。香穂さんは後輩だからと甘やかし切るのではなく、ただすべきところはしっかりただしてくれる、そんな優しい先輩です。

こんな大好きで尊敬できる先輩方のもとでヨットができてとても幸せだったと感じます。こんな生意気な後輩に温かく接して色々なことを教えてくださった4人に対して、感謝しかありません。2年間ありがとうございました。

今回の全日本選手権は悔しい思いで終わってしまいましたが、次の全日本選手権はひでさんとかな先輩の満面の笑みを見られるように、1日1日、上位を取るためにどのような練習をすべきかを考えて過ごしていきます。チームとしての次の全日本選手権での目標は決まっていませんが、個人的には3位を目指します。

最後に、1年間活動を支えてくださった保護者の皆様やLBの方々、練習に参加させていただいた社会人チームの皆様、そして大会を運営してくださった和歌山セーリングセンターの方々に感謝の意を述べて終わりとさせていただきます。

今後とも仰秀の応援ほど、宜しくお願いいたします。

クルーザー班 2年 関根佑樹

感謝と悔恨~J/24 全日本選手権~

2022年12月07日 18時32分09秒 | j24全日本
お世話になっております、クルーザー班新3年の友成です。
1年生に引き続きJ24全日本選手権振り返りブログを書かせていただきます。

リザルトは FBや1年生のブログで報告させていただきましたので、ここでは自分自身の話を中心にしたいと思います。

今回の全日本選手権、
自分自身不甲斐ない
この一言に尽きると思います。

ちょうど1年前代替わりをしてから、自分はピットになりました。
昨年の振り返りブログで、前ピットであった新4年の伊東が書いていた「とにかくミスをしない、走りのパフォーマンスを最大化する下支えをする」というピットに求められる役割、この言葉を胸に刻んできたつもりでしたが、結果は反対のものでした。

フォアデッキは直接走りに影響を与えることは難しい以上、どれだけ走りに有益な情報を与えられるかや走りやすい環境を作れるかが重要であるし、中でもピットはスムーズな次の走りをアシストするための一連の回航動作の取りまとめが求められているポジションですが、結果としてはその役割をまったく果たせませんでした。

ピットとしての練度を上げるための練習をする機会は1年をかけたのですから、十分にあったはずでした。プレアニ、アニオルから始まって毎月のフリートレースと、十分に実践の場も与えられていました。
それにもかかわらず、(ここでは具体的には書きませんが)、ミスの連続。正直もう少しできると思っていたので不甲斐ない、それにつきます。

自分自身で立てた目標を達成できなかったのだから、当然原因はあります。具体的にどれだとかははっきりとはわかりませんが、強いて言えばとにかく落ち着けませんでした。今まで一度もしたことのないようなスピン回収ミスもしました。
艇数の多いフリートで、競っている展開で、ここで絶対にミスをしてはならない、そういった場面に直面したとき、とにかく自分自身でも信じられないほどに脆かった。驚くほど脆かった。
前のレグでのミスにとらわれてなかなか切り替えることができなかった。後ろのドライブチームからは落ち着いて、切り替えて、との声をかけてもらいましたが、なかなか平静さを取り戻せませんでした。

昨年の全日本選手権で何もわからない状態で出させていただいて、いきなりトップフィニッシュを先輩方に見させていただきました。そのときは各々が各自の動作をミスなくこなしていて、当たり前のことが当たり前にできていました。
今年は、昨年よりも多少なりとも経験を積んで、少し責任も出てきて、先輩方、特に4年生のこの大会へと駆ける思いも1年前とは比べ物にならないくらい自分の中で理解しているつもりでした。
それだけに自分の出来には言葉もありません。

今回のレガッタでは全体としてフォアデッキでのミスは多くありましたが、その要因に自分が加味してしまったことが悔しいです。
最後に4年生をこんな形で引退させたくなかった、最後まで足を引っ張り続けてしまった。目標順位以前に自分の役割を果たせなかったことが最大の心残りです。



維摩さん。1年間、そしてレース中も常にチームを鼓舞し続けてくださりありがとうございました。自分ごときがいうのもおこがましいですが、最高に頼もしくて、かっこよくて、追いつけない背中でした。その反面、陸で見せていたギャップも最高でした。

萩原さん。萩さんほど後輩目線で考えてくださる先輩はいなかったし、厳しいことを言ってくださる先輩もいませんでした。不在になってからの3ヶ月間、改めて萩さんの偉大さを実感しました。後輩の自分の生意気も笑って聞き逃してくださり、ありがとうございました。

かほさん、みおさん。自分がいままでお会いしてきた中で、お二人ほど明るい方を知りません。人見知りの激しい自分が小網代に馴染めたのも、お二人なしではあり得なかったと思います。お二人の前では自分の全てが見通されていたような気がします。


暗い内容にはなってしまいましたが、4年生の先輩方が作る班の雰囲気が大好きでした。このチームに入られて幸せでした。


最後に、今大会を運営して下さった皆様、誠にありがとうございました。普段からご支援くださるLBの皆様やご家族の皆様もありがとうございます。

今回の悔しさは忘れません。
正直、先輩方が抜け、不安の方が大きいですが、1つ1つ成長していけたらと思っております。まずは増量をした上で、より一層精進して参ります。

長くてまとまりのないブログとなってしまいました。最後まで読んでくださり、ありがとうございました。


友成遼

濃い一日遠征。

2022年12月05日 20時30分00秒 | j24全日本

お世話になっております。

クルーザー班新2年マネージャーの松岡渚です。

J24全日本選手権の振り返りブログを書きます。


今回、11月23日から27日にかけて和歌山セーリングセンターで開催された第41回J24全日本選手権ですが、私は授業の関係もあり、最後の1日しか参加することが出来ませんでした。しかし、クルーザー班になってからの初遠征で経験した、濃い1日の感想を私なりにまとめてみました。


私はマークボートに4年の香穂さんと一緒に乗らせていただきました。風速計を見るのにハマり、特に前半風速計を肌身離さず永遠に計測しているだけでしたが、笑って許して下さった皆さん、ありがとうございます。船上では和歌山ならではの地形による風の吹き方や、海面の色の違いから見る風の強さの予想方法など、さまざまな事を教えて下さり本当に感謝しています。今後の部活動で活かせるように感覚を磨いていこうと思います。初めは海の上は寒かったですが、それを忘れてしまうくらいに楽しく、そして大変勉強になる会話をして下さり本当に楽しかったです。5kgのアンカーあげならいつでもやりますので呼んでください💪


また運営のみなさまに限らず、今回の大会に関わった全ての方々が笑って迎えいれて下さり、時に笑い話、時に貴重なお話をたくさん聞くことが出来、今後の部活動もより頑張ろうと思える1日でした。


このような貴重な経験をさせていただく機会に1日しか参加できなかったことが大変悔やまれますが、今回教えていただいたことを今後に活かせるようにしたいと強く思いました。


また、今回の遠征で改めて美緒さんと香穂さんの凄さをとても感じました。お2人の持ち前の明るさ、行動力、仕事の速さ、何をとっても自分が目指すべきマネージャーとしての姿だと思います。まだまだマネージャーとして未熟ですが、4年生になったとき自分がなりたいマネージャーになれるように、日々精進していきます。


最後になりますが、ゆいまさん、はぎさん、かほさん、みおさん、本当にありがとうございました。皆さんのつくりだす温かな空気が本当に大好きです。


これからも周りの方への感謝を忘れず、何より楽しく活動し、精進していきたいと思います。最後まで読んで下さりありがとうございました。



新2年マネージャー 松岡渚


まだまだ足りない

2022年12月03日 02時01分27秒 | j24全日本
いつもお世話になっております。
仰秀プレイヤー新2年の源です。
J24全日本選手権の振り返りブログを書きたいと思います。

まずは全体成績です。

【J/24全日本選手権 統括】
我々仰秀は11/25-27の3日間に渡って和歌山で行われたJ/24全日本選手権に参加してきました。以下リザルトです。

〈リザルト〉
仰秀 8-(11)-9-11-10-10  総合11位/13艇(最終)

今回のレガッタは難しい風が多かった印象があります。フレが激しいコンディションで5分先のブローを見なければいけない世界でした。しかし、そんな中でもランニング時には少し上すなどしてブローをつなぎ、順位を巻き上げることもあり良かったです。


レースの詳しい反省は先輩方に譲り、ここからは自分個人が思ったことを書きたいと思います。

全日本という第一線である大会で自分があるべき姿がわかりいい経験でした。やはり自分はまだまだですべてが全く足りていなかったです。
来年世界へいく切符を確実に手に入れるには5位以内にはいるというのが必須です。5位以内に入るにはどのチームに勝たなければならない、つまりどのチームよりうまくセーリングできなければならないというのが目に見えてわかり感じられました。それとともに自分がいかに仰秀に対してプラスを与えられてないかがひしひしと感じられ先輩方の背中が遠く思われました。次の全日本まで良くも悪くもあと一年残っています。そこまでに全身全霊で仰秀にプラスを与えられるようなクルーになります。


最後に引退される先輩方本当にありがとうございました!!そしてお疲れ様でした!!
たった半年かもしれないですが、人と過ごしたこんな濃い時間は今までありませんでした。
ヨットにおいては一生目指すべきさきとして思い出されると思います。合宿所での思い出は楽しい思い出としてつらくなったときに思い出して乗り切れます。


最期に日ごろからサポートしてくださっているLBの方々ご家族の方々社会人チームの方々、本当にありがとうございました。


今後とも仰秀として頑張っていきますので応援のほど宜しくお願いします。


新2年 源優介

レースを作る

2021年12月09日 02時19分00秒 | j24全日本

 

お世話になっております。

 

新4年クルーザー班新主将、青木維摩です。

 

このブログの内容は全日本選手権の振り返りのみに限り、新主将としてのご挨拶は来週のブログでさせていただきます。

 

バウマンを始めて早2年、最近の仰秀でのバウマン歴は最長になっていました。

 

2年前の仰秀にとって明らかに一番の課題はスタート、遅れてスタートして月光、だぼはぜに置いていかれる、

レースにおいて最も重要なポイントであるスタートが上手くいかず、順位が上がらないような状況。

 

でも誰もいいスタートを切る方法がわからない、

誰もスタート前のいいポジショニングの取り方がわからない、

他艇のプレッシャーがある中でオンタイム、フルスピードで狙った位置から出ることができない。

 

当時のレース後のミーティングで取り上げられる議題のほとんどがスタートだったことを覚えています。

すごくショックでした、

タクティシャンにたすきをつなげていない、スタートでレースを壊している、

自分が明らかにチームの足をひっぱっている、チームに迷惑をかけている気がして。

 

あれから2年経った今回の全日本選手権、自分にとってバウマンとしての最後のレガッタに臨みました。

当時の自分には全くなかった自信を持ち、

ヘルムスマンの中野さん、トリマーの落合さん、タクティシャンの萩原からのスタートにおける絶対的な信頼を感じながら。

 

どこで自分がブレイクスルーできたのかはわかりません。

日々のスタート練習、Go Proの動画、YouTubeのスタート動画、月光への質問、全てが自分の自信になり、

フリートレースでの成功、月光畠山さんからのお褒めの言葉が自分への信頼になり、

今回の全日本選手権を迎えました。

 

ノーレースを含めて9回のスタート、すべてが上手くいったわけではありません。

後悔の残るスタートもあります。

でもほとんどのレースでタクティシャンにたすきを渡すことができた、レースを作ることができた。

 

今回のレガッタで見たスタート直後の気持ちの良い景色は自分のバウマンとしてのハイライトです。

 

目標である5位をかけた最終第7レース、自分のバウマンとしての最後のレース、Foxと1点差、だぼはぜと同点の状況。

もしスタートで出遅れたらカバーされて詰んでしまう、誰もそんなことは言わなかったけれど、これまでにはないプレッシャー。

 

集大成となったこのスタートはほぼ満点でレースを作ることができたと思います。

ただFoxとだぼはぜも凄かった。

仰秀と同じくミスが許されない状況で完璧なスタートを切る、

すごく緊張感のあるスタートでした、最終レースに後悔はありません。

 

今年の仰秀のキーワードは「総合力」だと思っています。

各ポジションのプレイヤーが自分のスキルを最大限高め、かつ別のポジションもこなせるようになることで、お互いの考えていることがわかるようになってくる。

考えが共有されていることで気配りがより洗練されたものとなり、1つのチームとしての完成度、総合力が高まった、そんなチームだったと思います。

スタートの時もどんどん的確な情報共有ができるようになっているなと感じていました。

 

自分はヘルムスマンに移り、これからバウマンは新2年の関根がつとめることになります。

関根には自分よりも早く自信を持ってスタートできるバウマンになってほしい、

彼には状況判断のポテンシャルがある、

自分がしっかり経験を伝えることができれば、あらゆる状況に対するスタートのイメージを持ち、すぐに成長してくれると思っています。

 

最後に、全日本選手権の運営関係者、LBの皆様、そして家族、マネージャー、本当にありがとうございました。

このチームで中野さんと落合さんと最後にいい景色を見ることができて、自分は幸せでした。

来年、自分も後輩にいい景色を見せてあげられるように、引き続き練習に励んでいこうと思います。

 

新4年 クルーザー班新主将

青木維摩

 


夢物語と現実と。

2021年12月06日 22時49分00秒 | j24全日本

 お世話になっています。クルーザー班新4年タクティシャンの萩原です。

全日本の振り返りをしたいと思います。


リザルトは

1-2-10-13-4-10-8 総合7/14



です。世界選手権の出場権を無条件で獲れる目標の5位まであと少しでした。


 具体的に各レースの振り返りをしていきます。


1日目。

 1R1上、スタートで出遅れ右に伸ばす。足りなめレイでタックし、前を4艇切っていく。レイ前までは風位で6位。マーク10艇身前でツータックするとギリギリのレイ。オーバーレイした他の船より前に出れたことで2位回航。回航後、艇団をカバーし続け、2上で1位艇を抜けたことで21位回航。そのままカバーし続け、真後ろについた月光に抜かれることなく1位フィニッシュ。幸運でした。完璧でした。胸が震えました。


 2R。トップフィニッシュでの興奮でも集中力を切らさないように。艇内で鼓舞し合いながら参戦。11位回航。その後シエスタに抜かれるも2位を保ち2位フィニッシュ。2レース連続で1.2位。興奮で鼓動が止まりませんでした。


 3R。手堅いコースで17位回航目前。レイでポート艇が無理矢理タック。避けてプロテストしたものの風位を失いマークに入り切れずマークタッチ。1回転。そのあと少しあげたものの10位フィニッシュ。

 

 4R。成すこと成すこと裏目に出た最悪のレースでした。完璧なスタートが決まり、シエスタ2艇と右に伸ばしました。他の船を左に追いやり理想の右海面へ。完璧なコースのはずでした。ずっとリフトし続ける。左に振りきれる海面で最終的に左の艇団が完勝するレグだったのに。第3R10位で第4Rは叩けないと思っている自分は右へ伸ばし続けても勝ち目がないことを認められず、今にヘダーが入る!、右に振れ戻る!、と思い込み右に進み続けることを選択。シエスタ2艇がタックしてヘダーを走りながら左海面に行っても右に伸ばし続けました。あまりに愚かでした。シエスタ2艇は1上では下位に沈むもののその後追い上げフィニッシュは2位と5位。111位の仰秀はその後もセパレートを果敢に選択し続け順位を落とし、13位。


 この日のミーティング。トップフィニッシュ、2位フィニッシュの喜びを噛み締める一方、後半でのひどいレース結果、内容への反省。カットレースありで1日目5位。

 

 2日目。

5R。手堅いレースでした。基本に忠実に。4位。実力をきちんと発揮できたレースでした。1位、2位フィニッシュの喜びとは違う、自信のみなぎった喜び。前日の不安を払拭できたレースでした。


6R。スタートで追い出される&プロテストかけられる。最悪のスタート。スタート前想定外に右振れして何艇も追い出されました。プロテストされ1回転。この後追い上げるも10位。


3日目。

 最終レース。前日までで5位Foxと1点差、だぼはぜと同点の6位タイ。目標の5位は目の前でした。文字通り最終レースにかかっていました。


 7R。スタート。ほぼ満点のスタート。ただ下にだぼはぜ、上にフォックス。両艇とも満点のスタート。ライバル2艇の影響をくらい、左に伸ばせず右へ。左海面が伸び、だぼはぜ、フォックスが1上、2位と3位回航。仰秀は7位回航。2下。ランニングで追いつき真後ろにつけるも下回航が甘く、内側を後ろの艇に刺される。タックを余儀なくされる。結果は8位フィニッシュ。悪くないレースでした。ただライバル艇が凄かった。


総括

 目標の5位まであと少しでした。遠かった上位艇の背中に肉薄できました。最高でした。ただ詰めが甘かった。あと数点だった。あと数点で完璧だった。もっとシビアにできた。ケース、タクティクス、回航。もっとシビアにならないといけなかった。ミスが少なければ。もう1艇抜けていれば。




 だぼはぜとFoxに勝つ。全日本選手権前日にこの目標を掲げました。一年前ならあまりに夢物語でした。現実がわかっていない御伽噺でした。1Rですら勝てたら奇跡。それがこの一年で本当に競えるレベルになりました。フリートレースでだぼはぜに勝った。全日本選手権で2艇と最後まで競った。フリートレースでも全日本選手権でもトップフィニッシュを成し遂げた。こんな景色を一緒に見れて本当に最高でした。嫌になるほど一緒に過ごした、変な癖まで知り尽くした、落合さんと中野さんと見れて本当に最高でした。


 今後は自分たちが先輩から頂いたこの感動を、この興奮を、後輩にも見せれるように。頑張っていきます。


クルーザー班 新4年 萩原和眞

 


幸💞

2021年12月03日 23時25分00秒 | j24全日本

皆様お疲れ様です。

新4年マネージャーの小林美緒と申します。

今回は、J24全日本選手権大会の振り返りブログを書かせていただきます。


今飛行機の中なので、空の上から率直に感じたことを書ければと思います。


今回の全日本選手権大会の期間は個人的に最も面白く、充実していました。そのように思えたのは、どれだけの人の支えががあったのだろうかと思います。なのでこのブログで感謝の気持ちを述べたい、と言いたいところなのですが、これは来年書く引退ブログに被りそうなので、とっておきます。


まず、ずっと一緒に活動してきたチームが待ちに待ったレースに出られるという環境が整って、本当に良かったと思います。昨年は新型コロナウイルスの影響で、一個上の春日さんと太朗さんは引退レースがしっかりと出来なかったことということもありました。

今回はレースが行われることが決定し、全国の他チームと戦えることに本当に幸せを感じます。そして、仰秀がその大会に向けて大きな規制なく着々と準備を進められたことも奇跡のように思います。なので、今回のレースにはより一層力が入っていた事を、近くで感じていたからこそ期待値が高い状態でした。


その中で、海上運営といういつもより近距離で仰秀を見ることができたことも幸せでした。いつか出来たらなということを同期マネージャーの青木と1年生の頃から話していましたが、実現できるとは思ってもいませんでした。

なので、私たちの気合いも十分で長靴なんて履いてマリーナを走り回っていました!

海上運営をしている時は、とても楽しくてやり甲斐も感じて、大好きな方々(「よ!さすがのレース委員長」畠山さんと、仰秀LBの工藤コナンさん)に囲まれて充実した時間を過ごさせて頂きました。御二方とも本当にお世話になりました。そしてたくさんのご指導ありがとうございました。感謝しかありません。


そして個人的には、着艇後に仰秀の皆と「このレースはこうだったよね!」「ここはこの方が良かったよ」というのを話せることが本当に嬉しく、楽しかったです!!海上運営という立場でヨットに関わることができて本当に幸せだと思います。


私たちマネージャーが海に出られるという環境が整っていたことが今回のレースにおいて本当に大きいです。春日さん、中野さんが主将という立場の中で何度も私たちの希望に添った決断をして頂いて、今回のことが実現したように思います。本当にありがとうございます。

そして、2年マネージャーの橋本佳奈ちゃんがご飯を作ってくれたことも大きかったです。本当にありがとう!!

多くの人に支えられて実現したことだと強く感じます。


そして、突撃マグロサプライズを計画していただいたり、引退記念品や差し入れを下さったLBさんや御家族の皆様、仰秀のレースを盛り上げて、応援してくださってありがとうございました。たくさんの方にお会いできたことも充実した時間になった1つの理由です。


最後になりましたが、私たちにとっての永遠の2年生のお2人、中野さんと落合さん今まで大変お世話になりました。お2人の絶妙なバランスと最強タッグ、最高でした。もう一緒に活動できないと思うと信じられませんし寂しいですが、おふたりは仰秀に大きくて重い宝物を残してくれたと感じます。


私たちが引退するまで見守っていて下さい。そして、秀荘建てましょう。今まで本当にありがとうございました!


内容まとまらずすみませんが、これにて終了させていただきます。


今後とも精進して参りますので、どうか皆様見守って下さい。よろしくお願いいたします。


新4年 マネージャー 小林美緒