こんにちは。一年で仰秀クルーの工藤康平です。投稿が遅くなってしまって申し訳ありません。
大まかなことは先日の田原の投稿にも書かれているためなるべく省略しようと思います。僕が一月末から参加していた仰秀の学生マッチが終わり、結果はご存知の通り六位でした。まずこの三か月間を振り返ると、一月にいきなり仰秀に田原と二人で移り、一から仰秀について学びつつ、三月の学生マッチに向けて、OBさん同乗ルールが撤廃ということもあり、ひたすら動作の練習をしていました。僕はマストハンドで、最初は数少ないツイーカーの架け替えですら忘れてしまうというレベルでしたが、練習を重ねるにつれて少しずつ精度は上がってきました。これに加えて、仰秀は数少ないJ24で練習を日常的に行っているチームであり、練習量ならほかの大学には負けないという自信をもって蒲郡に乗り込みました。
前日練習の調子は決して悪かったわけではないのですが、学生マッチ初日は上回航で僕と田原がミスをしたりとまっどたりしてスピンを張るのが間に合わず、足を引っ張る形となってしまいました。特に慶応と東海チームとの戦いではスピンを早く張れれば逆転のチャンスがあった分、悔しい思いが残ります。
初日の反省を踏まえて臨んだ二日目でしたが、僕も田原も大きなミスをすることなく回航動作を行うことができました。しかし風が弱い中行われたこともあり、僕は最後のほうには集中力が若干切れていたみたいです。
最終日の慶應戦ではスタートで出遅れたしまいそのまま追いつけないという形で二連敗して終わるという結果になってしまいました。
では軽く学生マッチを振り返ったところで、僕個人の考えを書きたいと思います。まず最初に書かれていたように僕たちは動作を完ぺきにしたつもりで蒲郡に行きました。それなのに負けてしまった理由は動作の練習しかしなかったことかなと今では思います。確かに僕も田原も一年生なので上級生の走りの練習よりも動作の練習が優先されることは当たり前のことではあります。ただ、僕は一つ一つの作業にとらわれすぎていて、各動作後の船の動作後の完成形を意識しながら終わっていない動作を埋めていくというプロセスを頭の中で行っていませんでした。もしこの頭の中で各動作の完成形を意識するということを少しでも早く意識していたのなら、ツイーカーのかけ忘れなどのミスはもっと早い段階で減っていたはずですし、本来のマストハンドの仕事である、ピットやバウマンのサポートの仕方やタイミングももっと早く身についていたと思います。動作の完成形を意識することにもっと早く気づいていれば(とはいっても結局僕自身で気づいたのではなく青木さんに指摘されて意識し始めたのですが)松山さんと岡田さんの練習も増えていたのかなと思います。
もう一つ大きな反省があるとすると、これは怒られてしまうことなのかもしれないですが、二か月間ずっとマストハンドをやっているうちに、動作は完璧ではないくせに、少しだけ飽き(と言ったら語弊はありますが)が生じたことです。もちろん他の人だったら、風を見るなりコースを引くなりしてモチベーションを保つことができたのでしょうし、僕もそうするように精いっぱい努力はしたのですが、ほとんどの場合1艇だけでマークを回る中では集中力は多くの場合午後2時ぐらいには消え去ってしまっていました。いろいろと集中力を切らさなくするような方法を考えたのですが、結局見つからずじまいでした。これは夏の週5連でも起きうることなのでそれまでに何らかの対策を考えたいです。
また大きく印象に残ったのは田原が記していたように、学生マッチの上位チームは一つ一つのタックでもロールをかける、起こすなどの意識が僕とは全然違っていて、まだまだヨットレースにおけるシビアさを理解していなかったことを痛感させられました。いかに一つ一つの細かい動作がスピードなどのヨット全体の大きなことに影響するかを考えながら今後乗っていきたいです。
おそらく当初の予定通り僕は仰秀に残ることになりそうです。今後の最大の目標は和歌山での世界選手権であり、それに僕が出れるかどうかはわかりませんが、一つ一つの練習、フリートレースなどの経験を最大限に生かして、走りや戦術の組み立てに貢献できるクルーになれるように今の自分に何が足りないのかを意識しながら目標に向かって突き進んでいきたいです。話は変わりますがヨット部全体としての最寄りのビッグイベントは新歓と春インです。残念ながら僕たちの代からも退部者が数人出てしまいました。自分が何に惹かれてヨット部に入ったか、また何が原因で同期が辞めてしまったのかをしっかりと振り返ってから新歓に臨みたいと思います。また僕が春インに出ることはありませんが、淡青要員なり、陸番なり全力でサポートしていきたいと思います。
最後におまけではありますが、蒲郡での出来事についていくつか書きたいと思います。まず僕は数年ぶりの自動車での長距離の旅にとても興奮していましたが、高速道路で飛び石が飛んできてガラスにひびが入ってしまい、とても悲しく思いました。車で到着した東海マリーナは施設も海もきれいで人生初愛知の印象はとても良いものでした。温泉旅館も部屋は広く、朝ごはんもおいしく、温泉も気持ちよくて、選手にとっては非常に良い生活環境だったと思います。ただ浴衣がなかったので来年行く場合はマイ浴衣を持っていこうと思います。またなぜが一発芸をしていないのに、芸大会を優勝することができました。今回の遠征では多くの他大の人と知り合うことができたため、とても有意義なものとなりました。
最後にお世話になった東海マリーナ、JYMA,社会人チームの方にお礼を申し上げます。ありがとうございました。今後の応援もよろしくお願いします。
1年仰秀クルー工藤康平