東京大学運動会ヨット部

東大ヨット部の現役部員によるブログです。練習の様子、レース結果、部員の主張から日記まで。

秋インカレ 予選

2016年09月23日 17時59分46秒 | レース反省

こんばんは。3年の山本です。
今週は、火曜は台風により休み、水木秋イン予選、金曜練習、土〜月が秋イン決勝となります。昨日秋の予選を終えて、今日は先ほどまで練習を行い、今シャワーを浴びてきたところです。

スナイプチームは秋の予選に出場しました。初日4レース、二日目1レースを行い、結果は2位でした。リザルトは

31308 海野・浅川 7-17-2-4-8 計38
30785 山本・江村 1-32-25-3-3 計64
30563 菅原・師田 6-56(BFD)-6-20-2 計90

学校別順位
1位 東京海洋大学 159
2位 東京大学 192
3位 横浜国立大学 197
4位 関東学院大学 218
5位 横浜市立大学 310

成績表は学連のホームページで見られます。
http://kantogakurenyacht.jimdo.com/%E6%88%90%E7%B8%BE%E8%A1%A8/%EF%BC%92%EF%BC%90%EF%BC%91%EF%BC%96%E5%B9%B4/

春は一位で予選を通過し、夏も他のどの予選校よりも練習した自信があるので当然目標は一位通過、でした。ところが初日、蓋を開けてみれば4位。原因は精神的な焦りからのBFD、ケースによる720度回転、など、チームとしてやってはいけないことをたくさんやってしまったことです。予選校で4位、という現在の実力を深刻に捉え、二日目は慎重にレースに臨みました。結果として1レースしか行われなかったのですが、2-3-8と3艇まとまった成績を取り、2位まで浮上することができました。
予選を踏まえて思うことは、いかなる時もリスクを考えて慎重に行動しなければならないということ。これはどんなに良い順位であっても、プロテストをかけられて2回転、マークタッチで1回転などをしてしまってはたくさんの船に抜かされてしまうため、危ない船はとにかく後ろを通って安全に徹するべきであるということ。決勝で、厳しい状況に置かれようと、一発逆転を目論んでリスク度外視の攻めをすれば勝手に自滅するのであろうということ。逆に言えば、とにかくリスクを排除し堅実に集中して船を走らせていれば、勝手に脱落する艇もあり、大当たりは狙わないが叩きもしないように慎重に順位をまとめていくことが今回の決勝における理想的なレース運びだと思います。3艇が安定した順位をまとめていけば、上位大へのプレッシャーになり自滅も誘える、そういう戦い方をしていくことが自分たちにできる勝利に一番近いやり方なのかなと思います。
明日から三日間、おそらくシビアな戦いになると思いますが、冷静に、タフに、どんな状況になろうと決して諦めることなく泥臭くいこうと思います。そして全日本インカレへ。

今年から火曜〜日曜の週6練習となり、例年よりハードな夏合宿になったなあと思いますが、一年生のみなは誰も欠けることなくよく頑張ってくれました。ありがとうございます。秋のインカレはハードだけど、来年は今年の一年生が主力となるのでインカレ決勝を海上から、陸上から見てさらに色々学んで欲しいと思います。

長くなってしまいましたが、目標は両クラス全日本インカレ出場、ということで蒲郡にてLBの皆様をお集めして決起会を開いてもらえるよう頑張ります!

明日も早いので、失礼します。ではでは

三年 山本圭祐


J24世界選手権でのレースデビューを終えて

2016年09月23日 01時26分07秒 | レース反省

こんばんは。1年の磯野です。

僕は今、世界選手権に出場中の仰秀のショアクルーとして和歌山に来ています。プレワールド後に和歌山入りし、艇体の最終調整、計測を行い、そしてまさかのワールドでのレースデビューを終えました。

 

そもそも僕が和歌山に呼ばれた大きな理由は、

・ワールドの雰囲気に慣れる

・計測の経験値を積む

というものでした。レースに出れたのは運がよかったからですね。

 

今後も仰秀チームとして活動していくことを考えている身としては計測に慣れておく必要はありますし、実際計測をやってみるとかなり厳密な基準があって、こんなところまで?というようなところまで細かくチェックされ、経験がものを言うんだなと実感しました。

当初我々はキールが薄いんじゃないか?と危惧していました。というのも、普段仰秀は水置き(海に浮かべっぱなし)されていて、レースに向けて船底塗料を剥がしたのですが(この作業、めちゃくちゃ大変です…!)これを繰り返す過程などでキールが痩せていってしまうらしいのです。結局キールに関してはギリギリセーフだったのですが、全く予期していなかったクーラーボックスが重い&位置が違うという問題が発覚して急遽フタを作り直して回避したり、仰秀自体が微妙に軽かったり…と、一筋縄ではいかない大変な作業でした。

 

とまあなんとか計測をクリアしたわけで、いよいよワールドのレースに臨みました。

 

この世界選手権は19日から23日までの5日間で開催され(ちなみにこのブログを書いているのは4日目の真夜中です)僕が出場できることになったのは、LBの塩島さんが来れない2日目と3日目でした。

が、2日目はあいにくの台風直撃…。僕自ら呼んでいるんではないかとの噂もありましたが(笑) デビュー戦になるはずだった関東フリートレースも台風の影響で中止になったりしましたし(笑)

 

台風も去り、3日目。この日は3レースが予定されているということで1時間早めてのレースが開催され、ついに僕のデビュー戦となりました。ところで、6人目のクルーとしての僕の仕事と言えば、マークコールとコンパスコールぐらいです。あとはロールをかけるとか。ランニング中はダウンビローにいましたし、確かに僕個人の役割が艇に与える影響はそれほど大きなものではありませんでした。しかし、デビュー戦にはもったいないほどのワールドでのビッグフリートを経験し、明らかに大きな経験値を積むことができました。レースの詳細等に関しては先輩方に任せるとして初めてヨットレースに出場した個人的な感想を述べると、ヨットレースは熱くて難しくて奥が深いものだと強く思いました。40艇以上のJ24が集まった今大会のレースは圧巻で、この中で抜きつ抜かれつの展開が繰り広げられるのはとても刺激的でした。また、和歌山の海は風や潮が難しく、リフトが続いて一気に順位が上がったり、振れ振れの風にやられたりと、レース展開やコース引きを決めるには多くの経験が必要で非常に難しいものだと思うと同時に、もっと多くの知識と経験を身につけてこれを攻略したい!と思うような奥の深さを感じました。

上手く言葉が見つからないので感想はこの辺で。



今回僕を和歌山に連れてきてくれたことに心から感謝するとともに、最後の1日のレースもショアクルーとして全力で仰秀チームをサポートします!

 

それでは失礼します。

 

1年 磯野洋佑