東京大学運動会ヨット部

東大ヨット部の現役部員によるブログです。練習の様子、レース結果、部員の主張から日記まで。

新体制発足、初練習してきました

2018年11月16日 18時56分01秒 | 通常練習

こんにちは、スナイプチーム一年の古関です。


全日本インカレで4年生の先輩方の最後の試合を見送ってからまだ10日ほどしか経っていないのですが、先週末には早くも新体制が発足し次を見据えて練習が始まりました。今回はその新体制について、そして練習の感想などを報告したいと思います。

 

スナイプチームのスローガンは【よく笑う】、目標は【関東インカレ5位、全日本インカレ8位】となりました。ミーティングも自由な雰囲気で、スローガンの通りめちゃくちゃ明るいチームになりそうな予感がしています。そして、先の大会では達成できなかった目標である関東6位を超える、という意気込みの目標となりました。僕も目標を達成できるようにチームの一員として貢献していきたいと思います。

 

また、全体ミーティングも行われて部活としての改善を目指した話し合いをしました。小野先輩をはじめとした3年が細かいところまで気を配ってくれているのが伝わってきてありがたく感じました。個人的には葉山合宿所が住みやすくなりさえすればいいかな(笑)

 

日曜日は出艇ということで、スナイプ1年はかなり久しぶりにヨットに乗る機会になりました。元々スナイプに乗る機会がそこまで多くなかったので動作など全然出来なくて、改めて先輩の凄さが身にしみたように感じます。本当に。全然上手くできなかった。思い出していたらどんどん悔しくなってきてしまいました(笑)この悔しさをバネに成長していきたいですね。1年生にとってはモチベーションが急増した、そんな一日だったと思います。

 

以上が東大ヨット部新体制第1周目の活動の様子の報告となります。とても濃い週末だったなぁ。これから3年間ヨットに乗り続けると考えると楽しみでしょうがないですね

 

最後に個人的な目標を。ヨットに思う存分乗ってどんどん上手くなっていく、そして学連でも戸沢先輩の後を追って活躍していく、そんな1年にしていきたいです!

 

スナイプ1  古関


354日後に向けて

2018年11月16日 08時03分55秒 | レース反省


新4年470スキッパー小野です。
今年度ディンギー班主将を務めさせていただきます。
新体制のご挨拶を兼ねまして、先日蒲郡で行われた全日本とこれからについて、ブログを書かせていただきたいと思います。



今年の全日本ですが、ご存知の通り私の属する470チームは4点差で出場を逃し、私はスナイプチームのサポートとして蒲郡へ行ってまいりました。


もちろん、死ぬほど全日本には行きたかったのですが、主将になる前にサポートメンバーとして参加したことは自分にとって有意義なものでした。


レースの最初2日間は陸上で得点計算やSNSの更新をする「たまや番」をしていました。
実に1年生の秋イン振りです。当時は確かたまやの中心で働いていていました。懐かしい。あれから私が海に出続けている2年の間に、たまやもだいぶ変わっていました。独自の得点計算シートを使ってすぐにいろんな順位が出るようになっているし、すぐ海上に伝えられるようにみんな必死で働いていて。
自分がレースのことばっかり考えていた2年間、東大は強くなるためにちゃんと進んでいたんだ、みんなが進めてくれていたんだと思いました。ただし全日本ではそうした面でも敵わない大学がたくさんいて。そんな大学がもってるものすごい「組織力」を、東大も自分たちの方法で得たいと思いました。


そしてレース最終日はレスキュー艇に乗り、海上でスナイプチームのサポートをしました。誰かの大一番を見守るということ自体がかなり新鮮なことでした。今までサポートされっぱなしの競技生活でした。
レスキュー上のサポートメンバーたちは、レース前やレース間は選手がベストを出せるように、気持ちよくレースにのぞめるように考えて行動し、レースが始まると祈る気持ちで、そしてひたすら選手を信じてフィニッシュを待ちました。自分にもいつもこういう目を向けられていたんだ、と思うと、今までのレース中の自分の態度はどんなだっただろうかと自問自答せざるをえません。同じ船に乗らずとも、レースメンバーの感情はひしひしとサポートメンバーに伝播するし、そしてそれはまたレースメンバーに返っていく、そんな気がしました。


ここまで私のサポートとしての経験を書きましたが、総括として、全日本という舞台が何より教えてくれるのはヨットには「総合力」が必要だということ。ヨットは至極複雑なスポーツです。特に団体戦のインカレは。選手間、サポートメンバー間、選手とサポートメンバー間、先輩と後輩間、OBと現役間、コーチと部員間、など無数の相互作用を経て1つのレースに臨みます。いかにして全員で本気で挑むか。それを目指すのは本当に、本当に難しい。けれどそのために必死で考えるのは人生においてかけがえのない時間であると思います。


そして、私はそうした相互作用が「見える」主将でありたいと思っています。自分が思っている以上に部活の中では様々な思いが渦巻き、人の繋がりも複雑であると思います。それらは時にチームの強さとなり弱さともなる。自分がなんでも感じることが出来る人間だとは思いませんが、少なくともそこに目を向けようとする姿勢は失いたくない。理想論ですみません。

そして自分はリーダーとして「黙ってついてこい!」という威厳はどうやら持ち合わせていない気がします。だから、ピラミッドの頂点に立ち皆を上に引き上げるというよりも、輪の中心に立ち皆を内側に引き込む、その方が性に合っているように思います。みんなが近くにいてくれた方がよく見えるし。

そして、そういう自分にしかできないこともきっとあるんじゃないかと思っています。 私に与えられた1年は、東大ヨット部の歴史の中ではすごく短い。今やっておかないともう二度と東大ヨット部では実践されないかもしれない、トライ&エラーをするならいまがチャンスだ、そう思えることをやってみたいと思います。

先週新体制ミーティングをして、これからどうなりたいか、何をしたいか、目の前のスケッチブックを無理矢理「白紙」にしてみんなで色々描き込んでみたい、と思いました。「それじゃあ我々が遺したものは!?」と思っている4年生や5年生もいるかもしれません。多分大丈夫です。たとえ白紙にしたところで、描き手には先輩が遺した血が色濃く流れている。



なんだか、今はどんな部にしたいかばかりを考えてしまいますが、もちろん結果は本気で求めます。結果を求めずして過程を良くしようとするのは難しいですから。


主将である前にいちプレーヤーですし、勝負から目をそらすつもりはありません。私は毎年燃え尽きる勢いで1年過ごしていて、先輩が引退するたびに「なんで私はまだ引退しないんだ…」って思ってしまうのですが、今年が本当に最後です。小松コーチはレース後に、「もし、神様がもう一度レースをさせてくれたらどうするかを考えなさい」とおっしゃいます。自分はプレーヤーとして、「神様がもう1年くれたんだ」と思って最後の年を過ごしたいと思います。


以上、長々と語ってしまいました。リーダーが心の内を見せるのは良いことか悪いことかわかりませんが、初心を残しておくのは後々何かに繋がるのではと思い、ここに記しました。



1ヶ月後、半年後、1年後。この文章を読んで自分が何を思うかわかりませんが、これからの1年間、その時々でベストを尽くすよう努めることは変わりません。全日本の最終日に後輩に誓ったように、私は同期とともにこの1年間本気で過ごします。



最後になりますが、日頃より多大なるご支援をいただいているLBの皆様、保護者の皆様、コーチ、また切磋琢磨していただいている他大学の皆様、昨年度は本当にありがとうございました。どうか今年度もお力添えよろしくお願いいたします。



(ちなみに、354日後は全日本インカレの初日ではなく最終日です。)



東京大学運動会ヨット部
3年 ディンギー班新主将 小野万優子