東京大学運動会ヨット部

東大ヨット部の現役部員によるブログです。練習の様子、レース結果、部員の主張から日記まで。

活動再開二週目

2021年03月11日 22時01分54秒 | 通常練習

新2年470クルーの丸山です。よろしくお願いします。

 

今回は今週の470チームの練習を報告させていただきます。今週は風が比較的強く、また一度も赤旗が上がらず週5日丸々練習できたためかなり成長することができたのではないかと思います。

3月5日は微風でのコース練習を行いました。僕は同じく新2年のスキッパーの吉田とともにコース練習に参加し、2人で試行錯誤しながら成長できたよう感じました。3月6日は微風~中風のなかコース練習を行いました。新2年クルーもその練習に混ざったのですが、他の先輩方と距離を離されてしまい技術の拙さを痛感しました。3月7日はフルトラ~オーバーの強風かつ波も高いコンディションの中での練習でした。新2年にとってはこれまであまり体験してこなかったような強風で、陸シュミと海上とのちがいを思いしらされる一日でした。3月8日も前日と同じような風の強さのなか走水で練習を行いました。小松コーチにつきっきりで御指導していただくというありがたい環境の中、強風での走りを向上させることができた良い一日でした。3月9日は上オンからハーフトラの風でのコース練習でした。また練習後には新二年が先輩方に艤装を教えていただきました。夜遅くまで艤装を教えていただきありがとうございます。

 

ここからは僕が今週の練習を通して感じたことになります。まず、今週の練習を通してクルーの基礎的動作がかなり身についたのではないかと感じました。特に3月7、8日の強風の中練習できた経験が9日の練習に生かされたように感じました。具体的には、トラピーズに出る動作のスムーズさ、ジャイブでの下のだし加減、回航動作などの感覚が少しつかめたように思います。また今週はたくさんのOBの方に来ていただき、レスキューの上からコーチングしていただきました。新2年はレスキューにいることが多くOBの方々ともご一緒させていただいたのですが、レース中何を見て何を考えているのかを丁寧に教えていただきセイラ―として向上したように思います。来ていただいたOBの方々、ありがとうございました。

 

以上で練習報告を終わります。


自艇に引きずられて思ったこと(第三回江ノ島スナイプ)

2021年03月11日 17時50分59秒 | レース反省

こんばんは。

スナイプスキッパー新2年の西尾拓大です。

 

先日、葉山で行われた第3回江ノ島スナイプの報告をさせて頂きます。

(各艇の結果は最後にまとめています。)

 

今回の江ノ島スナイプが2月の自粛期間を終えての初の大会となりました。

初日は順風から強風の中で3レース、二日目は強弱の激しい強風で3レースが行われました。また北風(陸風)ということもあって、普段の八景島では想像もできない平水面での戦いでした。

 

チーム全体として、前回の大会よりも順位を上げることができました。自粛期間中の座学や、各自のトレーニングが着実にいい方向に引っ張っていってくれているように思います。その一方でケーストラブルが多かったことが課題として再認識させられました。ミーティング時にはいつも一番初めに各艇のケーストラブルを報告することになっているのですが、特に初日は「どんなにあるんだ?」ってびっくりするほどたくさんの報告がありました。どれも、少し気をつけるだけで防げたはずのもので、それで順位を落とようではまだまだ僕らの目標には届かないように感じます。次回の大会では、全艇がノーケース、ノートラブルで終え、ミーティングの時間をもっと他のことに活かせればと思います。

 

各艇、良かったことや改善すべきことを明確になりましたが、以下では僕の学んだことを共有できればと思います。

僕個人としては、有利エンドからのスタートを安定的に決められるようになったことや、強風時でもスピード負けしなかったことは良かったと思います。一方で前回よりも上位と絡める場面が増えたからこそ、逆に上位とのレベル差を見せつけられ、上位集団を遠くに感じました。

「凡事徹底」。それこそが上位とのレベル差を生み出していました。

当たり前のことではありますが、ミスをしたものから脱落していくんだという実感を持てたことが一番の学びでした。

 

まずは、なんと言ってもケーストラブル。先ほどチームの課題としても挙げましたが、実はケーストラブルをよく起こしていた一人が僕でした。

例えば、スタート直後に前を切れると思っていた相手艇をわずかに避けさせてしまい2回転。しかも1レース目。そもそものミートの判断の精度が良くなかったし、レース序盤でリスクの大きいことをすべきではなかったと反省しています。

また、上マークでオーバーセール気味のポートアプローチをし、なんとかマークを回れたと思ったその時…なんかアンヒールの量が多くないか?と気づいたときには、時すでに遅し。まさかの落水をしてしまい、水の中で自艇に引きずられていました。クルーの大根田さんに助けられるという僕の醜態は、恥ずかしながらマークボートの運営の方に笑いをもたらしたようです。今回は幸いにも怪我などはなかったのですが、混戦状態であったり、シートが変に絡まったりすると、順位を落とすだけでなく危ない状況にもなり得ました。今回の原因は足にハイクアウトベルトがかかってなかったことだと思いますが、気が一瞬抜けたタイミングには注意したいと思います。(レース中そもそも油断しているようではいけないのですが…)

他にもトラベラーの出しっ放し、テンションのかけ忘れ・抜き忘れ(大根田さんが怒りを抑えつつフォローしてくれたおかげで助かりましたが…)など、まだまだ基本的なことが定着していませんでした。

タックや、ジャイブ動作についても以前よりは安定した動きをできるようになりましたが、風の強弱や波のタイミングに合わせた微妙な調整ができず失速してしまいました。動作で1艇、また1艇というように順位を落とす場面が多くありました。

「凡事」を徹底することはもちろん、「凡事」のレベルを上げていく必要も感じました。

 

最後に、前回の江ノ島スナイプに引き続き、今回もクルーとして前日練習から参加して下さったLB多賀谷様、本当にありがとうございました。

また、このような経験ができたのも日頃から支えて下さっているLBの皆様をはじめとする多くの方々のおかげです。ありがとうございます。

 

感染症が猛威を奮っている中でも、大会を実行し、貴重な成長の場を設けて頂いた大会関係者の皆様に心から感謝申し上げます。

 

この大会で学び得たことを今後の僕の成長に活かすことはもちろんのこと、部内でも共有しチーム全員でさらに成長していけるようこれからも頑張っていきたいと思います。今後とも応援よろしくお願いします。

 

新2年 スナイプスキッパー 西尾拓大

 

[各艇の結果報告]

30563 長岡(新4) /村上(新3)

    38位 35-36-39-34-32-32 計169点

31418 古関(新4)/多賀谷様(LB様)

  30位 36-24-23-27-28-(38) 計138点

29220 古山(新3)/青木(新3)

  34位 (38)-34-30-31-27-37 計159点

30785 大野(新2)/山村(新3)

  27位 20-23-25-(32)-25-24 計117点

31308 西尾(新2)/大根田(新3)

  16位 (25)-9-19-18-11-17 計74点

全参加艇数 44艇

*本来スキッパーである青木さんは人数・艇数の関係上、クルーとして参加してくれました。

(今回、僕は大根田さんと出場させて頂き、たくさんの学びを得ることができました。ありがとうございました。写真にあるサングラスは数時間後、海の藻屑となってしまいました…。写真は羽田様からです。ありがとうございます。)

 

3.11.ヨットを愛し、海で活動する一人として10年前に起きたことは絶対に忘れてはならないと、改めて思います。ヨットに打ち込める環境があることに感謝し、これからも練習に邁進していきたいと思います。