東京大学運動会ヨット部

東大ヨット部の現役部員によるブログです。練習の様子、レース結果、部員の主張から日記まで。

秋になると感傷的になるのは何故でしょう

2021年09月01日 17時03分09秒 | 通常練習

平素からお世話になっております。2年470クルーの松尾一輝です。

 

今日から9月ですね。夏合宿も半分くらい終わりました。

昨日、(海上にいて完全に意識の外でしたが)進振りの結果発表もあり、駒場生活にもピリオドが打てそうです。

本郷の近くに引っ越しもしました。帰宅時に通る橋の上では、榮倉奈々に出会いました。

何だかいろいろな節目を感じさせる9月の始まりですが、僕が初めてヨットに乗ったのもちょうど1年前、8月の八景島だったんじゃないかと思います。

自分で言うのもあれですけど、すごく成長を感じる1年ではありました。

 

もちろん入部当初はヨットのヨの字すら理解していませんでした。

クラス分け後の冬合宿の初日も、470乗艇後10分でコンタクトが外れ、20分後にブームパンチを食らって落水し、30分後には腕に力が入らなくなって落水後リングを外せなくてひたすらテンパるという散々な始まりでした。(時間以外は全くもって誇張しておりません)

それでも、葉山の自主練で強風高波の中リーチング で沈しまくったことをきっかけに、大抵のことには恐怖心を覚えなくなりました。今では、レースの度に「もう少し吹いてくれないかな」と思うので、人の価値観の変化は時に劇的だと思います。

八景島に戻ってきてから、早稲田とのコース練習で結構良い順位を走れたことが1度だけあって、それでもっと上手くなりたいとモチベーションが爆上がりし、6、7月はほとんど自主練の記憶しかありません。あまり風には恵まれない期間だったけれど、普通に海に出ている時間が楽しかったです。

オフ前の東横戦や今週行われた八景島レース(リザルトは最後に記載しております)、最近横浜国立大学主催で行われているコース練習では、上級生スキッパーの御膳立てがあってということは百も承知ですが、ちゃんとレースに絡めていて、前を走れる回もあって、すごく充実感を覚えています。

 

特に今週は久しぶりに5日間とも中風〜強風の良い風に恵まれて、学びが多かったです。

いくつか列挙すると、クローズに関しては、ヒールトリムが(定量的ではないけれど)1段階くらい繊細になりました。今までちょっとヒール目で安定させる癖がありましたが、よりフラットを狙い細かいヒールを潰していくことで、船が前に滑っていくような感覚を掴んだ気がします。ランニングに関しては、船の角度に合わせてガイをトリムすることに集中して練習しました。最近、練習の中で下しめのランニングを走るトレンドがあって、パワーがついたときに船が下るのに合わせて大胆にガイバックすることを意識し始めました。サイドジャイブやリーチング 前の動作は、まだ不慣れさが拭い切れないので練習あるのみかなと思います。自戒を込めていうと、どんなに焦っている場面でもハンドトラッピーズでリーチング を耐えようとすることだけはやめましょう。悲劇が起きます。

 

あとは、レースやコース練習の経験を少しずつ蓄積する中で、今まで上級生に任せがちであったスタートやコースに対する意識もついてきました。スタートどこから出てどっちの海面にいきたいか、ラインの把握、タックのタイミングなどレースに関わろうとする自覚が出てきたのは良いことと思います。最近のコースが短いのもありますが、スタート死んで逃げタックして、スタボレイくらいで返すというワンパターンにならないようにはしたいと思います。

 

すごく当たり前のことを言いますが、これからも自分の課題と、成長したことを把握して、成長曲線の傾きを落とさない努力を続けていきたいです。

幸い今は上級生スキッパーと乗るので、その2点を無条件で教えてくれますが、後輩スキッパーと乗った時も見据えていかなければなりません。

 

最後に、予定では今月の半ばに葉山に引っ越し、六大学戦を経ていよいよインカレを迎えます。 自分が今ヨットを楽しみながら上達できてるのは、艤装ミスしても、逆ジブ沈しても、動作が悲惨でも、全く声を荒げずに懇切丁寧に教えてくれた上級生のおかげだと思うので、最後、自分の成長以上に、先輩たちのサポートをできるよう頑張ります。

 

それでは9月も頑張ります。

 

2年 松尾一輝

 

※2021 八景島レース成績 470級(全48艇)

第1レース 

鈴木・廣瀬 1

藤田・齋藤 7

吉田・工藤 8

調・松尾 25

佐藤・加藤 DNF

 

第2レース

鈴木・廣瀬 7

高原・工藤 8

藤田・齋藤 10

調・松尾 11

佐藤・加藤 46