東京大学運動会ヨット部

東大ヨット部の現役部員によるブログです。練習の様子、レース結果、部員の主張から日記まで。

七大戦終了!

2023年07月23日 19時05分00秒 | 七大学戦
お世話になっております。

3年スナイプスキッパーの中静です。

大会後帰省し、おいしいものをたくさん食べたり、愛犬の成分を吸引したりすることでしっっかりと英気を養うことができました



さて、今回は七大学戦ブログということで大会運営をゆるく振り返っていきたいと思います。

準備は去年の暮れあたりからスタートしました。

実際に準備を進めるにあたって、2つの問題が顕になりました。

ひとつは、担当者である僕が、学連レースを含めレース運営経験が一切ないこと。
ふたつめは、七年前に東大が主管を務めたときの資料がほとんど残っていなかったこと。

この時点で投げ出したくなりました笑

レース運営でいえば澤田とかの方が適任なのではと本気で思っていました。

このような感じで何をすればいいかもぼんやりとしていて、モチベーションはほとんどゼロで西尾さんにメチャクチャ迷惑かけてしまいました。

スイッチが入ったのは約2ヶ月前の春イン後くらいです。このころから外部の人と多くやり取りするようになり、七大戦を成功させねばという責任感が芽生えました。

そこからは怒涛の2ヶ月でした。
ミーティングや外部との連絡、資料作成に明け暮れる日々でした。

ただ、僕がやったのは逆にこれくらいで、実際に大会が開催できたのは、本当に周りの人達のおかげです。

特に大会当日、自分はほとんど何もしていないです。
大会中の各フェーズで、それぞれの担当者が想定を超える働きをして、運営が進んでいました。



レース1日目の各自の動き。細かいですが、1年生を含めこれだけ各自が様々な役割を果たしました。ありがとうございました。




レース結果でいえば、スナイプ優勝の瞬間は死ぬほど嬉しかったです。インカレで勝ったらもっと嬉しいんだろうなと思いました。






個人戦とインカレはもう意外と近くに迫っているので、気を引き締めていきたいと思います。



最後に、この場をお借りし、関係者の皆さまに心より感謝申し上げます。LBの皆さま、アンパイアの皆さま、七大学の方々、船を貸してくださった大学の方々、トラッキング関係者様、メディア関係者様、コーチ、監督、先生、そして、東大ヨット部のみんな。

自分には至らぬ点しかなかったかと思いますが、他にもたくさんの方々に支えられ、何とかここまでやってこれました。

多くの方とやり取りさせていただく中で、いかに自分達が周りに支えられて活動できているかということと、ヨット関係者はやっぱりあたたかい人が多いなあということを再認識できました。


まだまだ未熟者ですが、今後もあたたかい目で見守っていただけますと幸いです。


それでは失礼します。



中静勇輝





おひとりさま天国

2023年07月23日 17時05分33秒 | 七大学戦

平素よりお世話になっております。

SNIPEチームリーダーの大野です。

 

最近は暑すぎて大学に自転車で行く気も失せて電車で向かう毎日で、

ありきたりですけど七大戦も終わり、しっかり試験勉強に追われています。

そんな試験の片手間に七大戦を振り返らせて行こうと思います。

駄文ですが少々お付き合いくださいませ。




まずは七大戦お疲れ様でした!

今回は東京大学が主幹ということもあり、競技以前に運営面での準備が大変でした…

大会関係者の皆様にお力添えいただいたおかげで無事に終えることが出来ました。

この場を借りて改めてお礼申し上げたいと思います。

 

もはや大会に携わってくれた皆様がMVPなのですが、特に七大戦担当として約半年間、準備してきてくれた中静と山本には脱帽です。

2人は本当によくやってくれて、大会当日も選手として頑張ってくれました。

2人の力がなければ七大戦は上手くいかなかったと思います。

ありがとうございます。

 

その他運営面に関しては西尾が振り返っているのでそちらをご覧下さい。

 

私のブログの方では主に競技面について反省していきたいと思います。

 

結果としては東大SNIPEは優勝することができ、無事2連覇を達成できました。

京大の470優勝と総合優勝の陰でひっそりと東大SNIPEも優勝してるんです…。

 

え?なんでそんなに目立ってないかって?

おそらくそれほどまでに京都大学が七大戦ヨット競技において圧巻していたからでしょう。

 

今年の七大戦も去年に違わず、京大SNIPEにギリギリ競り勝った形になり、

盤石の優勝とは行きませんでした。

なんなら今年こそは大勝して総合優勝につなげようとか思ってたのですが、そんな甘くはなかったです…

 

思い返せば大会初日のレース艇抽選から悪い流れは始まってました。

なんともくじ運の悪い僕が引いたのは一番良い船と悪い船のペア。

2年連続で西尾が悪い船でレースに出ることに…

西尾くんから負のオーラをひしひしと傍らで感じながら初日は終えました…

 

迎えた大会2日目、つまりレース1日目。

風は東大SNIPEが比較的得意な強風域。

今日で優勝を決めないと。。。そんな心意気でした。

 

そんなこんなで第1、2レースをこなし、結果は2位の京大と11点差。

ずっと不機嫌だった西尾とのコンビネーションも良く、レースが始まればお互いに声を掛け合って協力してました。

 

「今年は余裕でクラス優勝できるんちゃうかあ。」

 

しかし、好事魔多し。

絶好調で迎えた第3レース。

下有利のスタートラインで下1を狙うは西尾艇。

ここで調子こいた僕は

「拓ちゃんと僕のコンビネーション見せたるよい~」

って感じで下ピンからポートスタート。

 

直後に見たのは鬼リフトする上スタート船団。

「その日人類は思い出した、七大学の底力を…」

って感じで慌てて即タック。

 

↑西尾三上と大野佐藤の怒涛のクロスファイヤー

 

 

スタートを見事に失敗した大野と佐藤は必死に順位を上げました。

ふと西尾艇を見ると明らかにスピードが遅い。間違いなく浸水している。

実際に陸に上がったらハッチ内に大量の水。

 

結果として第3レースを僕たちは5位9位と大失敗した一方で、京大は1,2フィニッシュ。

1点差にまで迫られていました。

 

こんなおどけて書いてますけど、実際のその日の夜は最悪の気分でした。

 

自分が全レーストップフィニッシュしなきゃと思っていたのに、

結果を開けてみれば4-3-5と不甲斐ない結果。

ただひたすらに情けなかったし、自分を許せなかった。

みんながみんな自分の持ち場で頑張っているのに、自分だけ何してんだろ。

 

僕はこんな感じで引退するんじゃないか。

そんな考えまでよぎりました。

 

決戦の最終日。

 

風は不安定と言うこともあり、できて1レース。

2位の京大とは1点差。

 

思い返せば自分の人生はこんな局面で負けてばっか。

高校の時のレギュラー選考も、現役のときの東大入試も。

 

しかし、今年だけはこんな所で負けるわけにはいかなかった。

自分の人生の中で何度も訪れる勝負の分かれ目。

そこで勝てる人間になりたい。いや、ならなければならなかった。

 

そんな感じで鼻息荒くしながら出艇。

西尾艇の調子は気になるけど、他の心配してる場合じゃない。

「絶対にトップフィニッシュしてやるぅ…」

 

そんな気持ちとは裏腹に風は安定しない。

北風で1レースやるも1上でN旗。

一瞬も気を抜けない状況でした。

 

35度近い炎天下でただ僕を突き動かしたのは勝利への執念。

もはやクラス優勝ではない。昨日までの情けない自分への勝利。

昨日の不甲斐ないレースのままでは絶対に終われない。

 

灼熱の太陽の下、皆で風待ちしていると急に強い南風が…

そしてその南風のまま、第4レース開始。

 

レース状況は東大と京大のマッチレース。

大野佐藤と西尾三上がそれぞれ京大SNIPEと1on1。

 

人生で一番集中してました。

レースの1時間弱が永遠のように感じました。

 

西尾艇は気になったけど、自分がこの京大に勝てばいい。ただそれだけを考えてました。

 

結局2上まで1位を守りましたが、あっけなく2下で抜かされちゃいました。

最後はやはり西尾がしっかりもう一方の京大艇に勝ってクラス優勝。

 

それはそれは嬉しかったです。

みんなで優勝が決まった瞬間に海に飛び込んで喜びを爆発させました。

 

でもその一方で何かに引っかかる自分もいました。

 

結局自分は京大艇に勝てず、最後まで西尾と三上に頼ってしまった。

昔よりは善戦するようになったけどやはり勝ちきれない自分。

そんな弱さを痛感しました。

 



「ここまで来た。けどここまででしかない。」

 

僕が入部した時の東大ヨット部のスローガン。

まさにその通り。

 

東大SNIPEは七大戦クラス優勝なんかじゃ、満足しない。

もっと高みを目指します。

 

そして自分もセーラー、いやスポーツ選手としてもっと上のステージに行きたい。

 

僕の最後の夏が来る。

高1の時からずっと夏はヨットしかしてなかった。

それも今年で終わり。その最後の夏に一皮剥けたいですね。

 

最後になりますが、レースに参加してくださった皆様、ありがとうございました。

僕として言いたいことはただ一つ。

「ナイスゲームでした!」

 

どの大学の選手からも七大戦に懸ける思いも伝わってきましたし、

その熱意がこのレースをより一層盛り上げてくれたんだと思います。

 

また全日本の舞台で戦えるようお互いの場所で頑張りましょう。

そのために僕らはまず秋インカレ。。。

絶対に突破して、更に大きくなった東大SNIPEを全日本で御覧にみせます。



また会う日まで…

 

P.S. 

東大SNIPEチームのみんな、お疲れ様でした!

今回は各自持ち場があって一体感が無かったと感じる人もいるかもしれません。

でも僕はメンバー一人一人が責任もって自分の役割をしっかりこなす姿を見て頼もしく感じ、

皆の頑張る姿は間違いなく僕たちの力になりました。

それだけは言わせてください。

 

颯真もお疲れ様…

いつもメンタル面でサポートしてくれて有難う。

今回も助かりました…