東京大学運動会ヨット部

東大ヨット部の現役部員によるブログです。練習の様子、レース結果、部員の主張から日記まで。

200日

2024年04月18日 10時00分00秒 | 通常練習

お世話になっております。東京大学運動会ヨット部ディンギー班副将 3年の西間です。

去年はほとんどブログ書かなかったのに、今年になってからもう3本目(?)です。ブログって書き始めると長くなるから、結構時間持ってかれるんですよねぇ。

そういえば新学期に入りましたね。今は絶賛新歓中です。といっても春イン直前ってこともあって新歓にしっかり参加したのは先週の1日だけです。後輩達の働きには本当に脱帽です。いつもありがとう。上級生は全力で春イン頑張ります。

唯一参加した新歓は急遽小網代試乗会から葉山試乗会に予定変更。仰秀も相当古い船だもんねぇ。ここから源ちゃんの手腕が問われそうです。

新入生の集合時間と場所を前日に変更するわけにもいかなかったので、午前組は小網代葉山淡青回航を実施しました。これ、新入生のリアクションは結構良かった気がします。日曜日なのもあって小網代沖には大型クルーザーが沢山、佐島沖ではリビエラカップが開催されてて、新入生にヨットレースとは何かというのを視覚的に分かってもらえました。

葉山まで戻ってくると東大ディンギーが走り合わせしてて、新入生はロールタックに興奮してました。あと走り合わせって後ろからみるとかっこいいですよね、なんか隊列組んでるみたいで。僕自身純粋な海の楽しさ、美しさを再確認できた1日でした。


一応活動報告。今回は入学式があったため12日から練習を開始しました。金曜日土曜日ともに朝から出艇し、1時間半ほど基本動作確認のためのラウンディング、10時頃から16時まで早稲田主催の合同コース練習に参加しました。

金曜日のコース練習は僕のコースがそこそこ冴えていて、3レースに一度くらいは早稲田の上位に食い込めるくらいでした。

土曜日のコース練習はコースひきをズーマーさんにお願いしてから走り出すという、クルーのプライドをへし折られるコース練習となってしました、

日曜日は91のガスケットを貼り直したのち、上記にあるように新歓活動に参加しました。

 

さて、今学期のお勧め授業は、水曜1限東洋史学特殊講義Ⅷです。この授業は文学部開講で授業タイトルにある通り東洋の歴史を学ぶ授業です。でも今回のトピックは「アラブ地域の航海技術の歴史」なんです。これヨット部アドバンテージめっちゃあるやん。先生も緩い人だし、学問分野としても面白いし。

昨今のアラブ情勢は見るに耐えないことが多いです。SNSが発達した今だからこそ、戦争は日常と表裏一体に存在することを体感しやすいですよね。どうしても昔の戦争は教科書に書かれた非日常の現象に感じてしまう。

ってこともあって今学期はイスラーム世界に関する授業を多めに取ってます。社会学専修なのに。

僕らがいつも乗ってるヨットは基本的にヨーロッパで開発された船で、17世紀のオランダにその成立をみます。「大航海時代のポルトガルのでっかい帆船の模型はたまにみることあるけど、イスラーム世界の帆船ってどんな感じなんだろう?」と興味を持ったので履修することにしました。

是非本郷に通ってるヨット部員の皆さんにも履修してほしいです。




 

 

200日。

なんの数字か分かりますか?特に同期のみなさん。



今日から今年の全日本インカレ最終日である11/4までの残り日数です。

最近は主将の成相さんが就活で忙しく、僕が主将職を任されることも増えてきました。

またこれがむずかしいんだなぁ、海と陸のスケジュール管理とか合宿所清掃とか。部員に対して厳しく当たりたくない一方、このままだと締まらないよなぁとか。

この間も自分の実力のなさを痛感しました。まあ最初からうまくいく人間なんていないので、ここからの自分の成長に期待してます。

でも、最近部の雰囲気が少しずつ緩み始めてる気はしています。「強い大学は揃って合宿所が綺麗だ。」これは真理だと思います。このブログを読んでくれる部員がどれだけいるか分からないけど、皆んなもう一回気引き締めないといけないです。

 

 

そんなこともあり、少しずつ来年のことを考えるようになりました。正直再来週から始まる春インやそのレギュラー選考で頭がいっぱいで、それより先を見通すキャパなんてないんだけど。

ちなみに来年のスローガンとして「やったもん勝ち」を候補の一つに入れています。といっても僕が勝手に言っているだけなのですが。やれること全てやる、そういったストイックさが大事なのかなぁと。

僕の春の個人的な目標は、「楽しむこと」と「やったもん勝ち」でした。

春合宿、僕が経験してきた4回の長期合宿の中では一番成長を感じられる合宿だったと思っています。そういった練習ができたのも、計画を組んでくれる先輩方、走り合わせてくれる同期達、レスキューワークとかを文句言わずやってくれる後輩達、合宿生活を支えてくれているマネージャーのみんな、いつも親身になってくれるコーチの皆様、日頃から応援してくれるLBの皆様、葉山まで送ってくれたり遅くに帰る僕の夜ご飯を作ってくれる両親のお陰です。純粋にヨットを楽しめる環境を作ってくれているみなさんに感謝です。

加えて、二ヶ月という長い合宿期間を中弛みせず過ごせたのは、3月上旬の京大留学が大きかったです。来年は別の大学に留学してみるのもありだなあと感じます。京大の皆さんありがとうございました。また京大留学が入ったことで温泉旅行をドタキャンしてしまった大学の友達には申し訳なく思っています。



 

大学ヨット部というのは4年生の11月で全員が引退していきます。そういった観点から見れば、部活動というのは社会実在論的存在として捉えることができます。「全日本総合入賞」という目標を掲げている以上、ゲゼルシャフト的社会が広がっており、だからこそ部内で各担当を決め、それぞれの役割を果たすよう日々活動していると言えます。

でもヨットというのはゲマインシャフト的スポーツです。確かにスキッパー、クルーにそれぞれの役割は与えられていて、二人で一艇でも前を抜かすという意識で船を走らせていくのがヨットというスポーツです。でも艇内の二人は個人として未分化であり、それはインカレという場では3艇ないし6艇が未分化に存在していると言えるのではないでしょうか。

しかも引退後もヨット部に携わってくれている人がたくさんいて、そういった人たちの記憶は引き継がれつつ、新入部員のDNAも部活に組み込まれていく。これはすなはちヨット部自体も社会名目論的存在とも捉えることができます。

ってなことブログに書いてみたかったんですよねえ〜自己満足です。

 

今週からフリート、春イン予選、決勝、春六、五月祭、オリンピックウィーク、個人戦、七大と怒涛のレースシーズンに入っていきます。勉強も忙しそうですが、部活にも全力で取り組む所存であります。

どうぞよろしくお願いいたします。

 

東京大学運動会ヨット部ディンギー班副将 3年
西間 立