東京大学運動会ヨット部

東大ヨット部の現役部員によるブログです。練習の様子、レース結果、部員の主張から日記まで。

一歩ずつ

2024年05月10日 23時46分22秒 | 通常練習
お世話になっております、クルーザー4年の友成です。

新学期がはじまってはや1ヶ月、新歓シーズンも終わり続々と新しい仲間が加わってくれ嬉しい限りです。僕は昨年と異なり、今年はいくぶん気楽に試乗会に参加していました。個人的には、指揮してくれた後輩たちのこの一年での成長を感じられたことが嬉しかったです。(昨年のいまごろは来年本当に運営できるのかと不安でしたが笑、上からの言い方になってしまってごめんなさい)
新歓を回してくれた方々、ありがとうございました。


さて、毎年のことではありますが、今年の試乗会でも多くのLBの方々のお力添えをいただきました。僕個人としては、ありがたくも船に乗らせていただく機会に恵まれ、LBの方とお話しできたことが新入生との交流と同様、非常に楽しかったです。(というより、もはや新歓といえば、新入生勧誘という行事以上の、LBの方との交流機会、に自分の中でなっている感まであります笑)

こうした方々とお話しすると、昔の部はどうだったのか、はたまた昔の(30年くらい前の)仰秀はどんな規模でどんな活動をしていたのかというお話を伺え、興味深かったです。頭では長い歴史がある、とはわかっていても、いざ直接お話しすることで、OBの方々が繋いだ長い想いがあっていま自分たちが不自由なく活動ができていることを実感します。より一層チームへの愛着がますと同時に、身の引き締まる思いがいたしました。

卒部されてから40年近く経っても、当時の仲間と船に乗ってクルージングを楽しむってなんて素敵なことなのだろうと思います。クルージングの世界はそれはそれで優雅で魅力的だけれども、まずは残り半年間レースのヒリヒリとした緊張感を余すことなく味わいたい、との想いが一層に強化されました。

ご協力いただいたLBの方々、誠にありがとうございました。

さて、本業の練習の方はと言いますと、仰秀が壊れてしまいその対応を皆が分担して取り組んでくれています。僕は私用で少し忙しくあまり仕事ができない中、新歓の傍ら汗水垂らして働いてくれている同期や後輩たちには本当に感謝の気持ちでいっぱいです。いつもありがとう!ディンギー班が大会やらで頑張っている反面、僕たちにももちろん焦りはありますが、急いてもよいことはないので、一歩ずつ局面を打開していきたいです。
僕は現在体調を崩してしまっているので、まずは回復に努めることにします。(代替わり後に書いたブログの中の理想の自分にはまだまだなれていません。残り半年間でなれるよう頑張ります。)

部活動でもそれ以外でも取り組むべきことが山積しておりますが、この期間を通して増した部や仲間への愛と感謝を忘れず、ひとつひとつ自分の為すべき務めに全力で精進して参ります。
やっぱり後悔したくないので!

引き続きご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願いいたします。


友成遼

挑戦者たれ

2024年05月10日 23時15分00秒 | 春イン2024

お疲れ様です

三年スナイプスキッパーの天野です。


春インの振り返りです。

まずは、応援にきてくださったLB様、応援部の皆様、コーチ陣、そしてサポートチームのみんな、本当にありがとうございました。

折角、インカレという大きなレースに出させてもらったので、1レースずつ振り返ってみようかと。



春イン前夜。はじめてのインカレということでただただ緊張した。平常心とおもいつつも、某先輩から電話はかかってくるし、となりの奴の寝相は悪いしでなかなか落ち着けなかった笑



迎えた当日。強風予報があたり、朝一からAveは6m。もう時効だと思うのでぶっちゃけますが、東大スナイプチームのみんなが春インで強風を願う中、僕だけは微風を願ってました笑。そんなこんなで決して得意とはいえない強風域。地獄の東北戦がフラッシュバック。2Rでランニングで2沈したあの日。ビブスがやたら重かった。他のやつのほうがいいんじゃないか、そんな甘えたことを言っていられるのも出艇まで。ここからはクルーと2人でなんとかするしかない。あの東北戦に比べたらマシや、そう思ってオレンジを迎えた。


1R目スタート。潮も見通しもろくにとれず、とりあえず出れそうなところに。あれだけいつも通りのことをやれといわれたのに、スタート前のシークエンスですらできませんでした。そして、1分30秒前。下のタックが返り、自分もとまった。急いで返すも入れる場所もなく、第5線。意外と落ち着いていた。実力不足なだけにあまり自分に期待していなかったのかもしれない。なんだかんだ走り続けて右からの大きなシフト。それを掴んでタック。いっきに見た目が変わりました。そこからは艇団の右側を走り続けて上マークは15位くらい?落ち着いていつもどおりのランをはしり、下マーク回航。動作が下手すぎました。二上は後ろをカバーしながらポートスピード集中。リーチングで一艇に抜かれ、10位フィニッシュ。シングルには一歩とどかず。実感が湧かなかった。結果だけは予想の何倍もよかったけれど、内容が悪かった。スタート、動作。もっといけた。自分のやるべきことができなかった。モヤモヤするのもあれなので切り替えて次のレースへ。


2R目もスタート失敗。1下の即ジャイがよかった。圧倒的ロングをつかみ、前のノージャイ軍団に対して圧倒的リード。ツイてた。上レグの詳細は神田さんまで。自分の役目はボートスピード、目指せベストVMGボタン笑。


3R目はおろし。とりあえず、レスキューの感想。時間がたつのがはやかった。あと470が羽生結弦になってた笑。レース中はあんなに長く感じるものが、外からみてると一瞬。気づいたら乗せ替えで4R目へ。


4R目。スタート待機中に風があがり、10mも入ってくるほどだった。やらないでくれと思いながら30分以上待ち続けて迎えた15時ちょうど。オレンジがあがった。シンプルいやだった。あのオレンジは一生忘れない。スタートは相変わらずうまくいかず。1上はただただ耐える。1下と2上で目の前の艇を一艇ずつ抜いていく。そういえば今日こんなレースばっかだなと思いながら勝負の2下、リーチングレグ。いい感じに波にのれた。下レグは間違いなくレースの中で成長した。そんな気がする。そして、流し込み。前には明治。内側には横市。ベアして逃げようかと思ってたら神田さんから一言「のぼれ」。鬼のラフで一瞬で明治を上突破。気持ちよかった。最高だった。強風域、4R目で好順位を持ち帰れたことが何よりも嬉しかった。



2日目。スターティングからは外れた。応援部の声援をうけながらの出艇。誰もが爆風でレースができないと思っていた中、風が上がりきらず、1レース目のオレンジ掲揚。494がシングルをとった。ナイスすぎた。


6R目。まさかのひろなりと。531時代の雪辱を返す時がきた。ウェイティングはキレイだっだか、加速とその後のポートスピードが微妙で逃げタック。わけわからんスタボ艇にプロテストされ、言い争っていたら前を見ておらず、ポースタ。2回転。アホらしい。そして、二上から風が怪しくなってきて10mオーバーも入りはじめる。上レグはすすまなかった。そんなこんなで最後のレグ、2下。爆風かつ超大波のため、ランニングで落とし放題。とりあえず圧倒的ベアコースを選択。ただ、艇はローリングし放題。超不安定。技術不足だった。何度も切り上がりそうになって(実際に何回かきりあがった)ひろなりの魂のヒールトリムにたすけてもらった。ジャイブではランチャーをおろした。ただ、その後のリーチング気味のランニングでパワーが不安定になってしまい、下マークまですこしのところでまさかのオーバーヒール沈。なんとかおこすも、焦ってベアしてしまい、おかわりのアンヒール沈。結果はビリ。最悪だった。



総括

強風ボートスピード、波乗りなど自分の成長を感じることができた反面、課題が浮き彫りになった。

①スタート

まずは、シークエンスから。しっかり強風でもライン把握、潮をとるだけの余裕をもつ。次に(特に強風)ウェイティング。無理に上によせようと意識しすぎて結構流れてる。もっとおとなしく待つ。そして、加速動作、ライン把握、下のルームの使い方。まだまだ第一線ででるには技術も経験もたりない。

②体づくり

ハイクアウトをし続ける体力、メイントリムをする筋力、強風でも艇を起こす体重。平日の使い方の見直しが必要。

③動作

動作練の大切さが身にしみた。動作は最強のタクティクス。目の前の一艇、そいつを抜けるかはいかにタックロスをへらすか、いかにギリギリをディップするか、下マークをどこまでしめれるのかにかかっている。練習は本番のごとく、本番は練習のごとく。




最後に

春インはたまたま前を走れて結果が出たから楽しかった。まずは、この結果に見合う実力をつける。常に貪欲に。上には上がいる。あぐらをかくことなく、いつまでも前を向いて果敢にチャレンジしていく自分でありたい。




天野


人生、ケーストラブル

2024年05月10日 19時16分00秒 | 通常練習

お世話になっております。4年の中静です。


最近、ジムに通い始めました。「力(リキ)」が足りないことを身に染みて実感したからです。秋には一回りデカくなってスターンヘビーにすることを夢見て日々励んでいます。


さて、先週末の春インカレ決勝の振り返りをさせていただきます。スナイプ級のリザルトは以下の通りです。


31494 市毛③・元尾②・遠藤③/三上③・松本④・神田④

23-23-24-30-9-19 128

31418 中静④・元尾②/下村②・佐藤③・松本④

21-11-27-20-BFD(46)-21 146

31308 天野③・遠藤③・元尾②/神田④・三上③・松本④

10-12-33-13-14-35 117


一位 早稲田大学 120pt

二位 日本大学 220pt

三位 慶応義塾大学 254pt

四位 中央大学 272.3pt

五位 明治大学 364pt

六位 東京大学 391pt


チームとしては、6位入賞で最低限の目標は達成することができました。

リザルトをご覧の通り、今回は1レースごとに2ペア入れ替えるペースでたくさん載せ替えをして海にいるメンバー全員が出場しており、文字通りの総力戦をしていました。


半数以上がインカレ初出場でしたが、そんなことはものともせずにしっかりとした走りを見せてくれました。


半年前偉大な先輩方が抜けてからついこの間までペーペーだったこのチームがここまでこれたのはコーチ陣と部員みんなで良い練習を積み重ねてきた結果だと思います。


まだまだ強豪校とは明確な差があり、これから様々な面でシビアな戦いになるとは思いますが、僕たちの成長率とポテンシャルなら必ず上にいけるはずです。


これからももっと良い練習をして、健全な競争を続けて、良い景色が見られるよう、チームリーダーとしてできることは手を抜かずやっていきたいです。



ただ、チームとして確かな成長を感じる一方、個人的には過去1番に苦しいレースでした。


まず、あれだけみんなに「普通にレースしよう」といっておきながらケーストラブルを大量に起こしました。

リコール、沈、42条違反、艤装ミス、プロテスト案件など、考えうる全てを網羅してしまいました(笑)


原因を辿ると結局シンプルな実力不足なのでこの順位が今の自分の実力だと受け止めています。


そんなわけで、悪い意味でポイントゲッターになってしまったので本当にチームのみんなに引っ張られての入賞です。


振り返ると最近の自分には自分の成長のための努力を軽視する甘さがあったので、今後はずっとみんなを上回るパッションと成長をしていきたいと思います。



最後に、新歓を回してくれたり、サポートしてくれたりしてくれた下級生、応援に駆けつけてくださったLBの皆さま、保護者の皆さま、ありがとうございました。

強風コンディションの中、ハイクアウトを頑張るエネルギーになりました。



470チームの結果に関して、一番近くで今年の頑張りを見てきたからこそ自分もめちゃくちゃ悔しいけど、この悔しさをバネにこれからも協力して頑張っていきましょう。やっぱり、東大ヨット部の総合で勝ちたい。


気づいたらあと半年しかないですが、悔いの残らないよう走り抜けます!今後ともよろしくお願いいたします。



中静