東京大学運動会ヨット部

東大ヨット部の現役部員によるブログです。練習の様子、レース結果、部員の主張から日記まで。

我が東大、栄えある学府

2024年10月16日 21時58分04秒 | 2024秋インカレ

お世話になっております。470チームリーダーを務めております、山本航平です。先日行われました関東秋インカレの報告をさせていただきます。以下、リザルトです。

 

470級

49 4829 北村・松本/槇枝・五熊 31-20-17-25-27-36-25-10 計191pt 21位

50 4791 安藤/山本 17-SCP(24)-19-22-9-12-14-21 計138pt 17位

51 4692 成相・澤田/秋田・西間 19-29-34-16-28-28-17-26 計197pt 23位

1位 早稲田大学 151pt

2位 日本大学 157pt

3位 慶應義塾大学 269pt

4位 中央大学 281pt

5位 明治大学 447pt

6位 法政大学 507pt

7位 東京大学 526pt



最低限の目標としていた入賞を果たすことができず、大変悔しい結果になってしまいましたが、2年ぶりに総合で全日本インカレに出場することができ、年間の目標である総合入賞への道が潰えなかったことは一安心でした。

 

レース内容としては、北風順風でレース運営もとてもきちんとしており、現時点での実力がそのまま反映されたものかと思われます。自分たちも夏を通じて大きく成長したはずですが、今回目標に到達できなかったのは、他の大学もまた実力を伸ばしていることが一つの要因であることを受け止め、東大470の一層の飛躍の必要を痛感しました。

今回のインカレは、470チームとしては、全員で戦うことと、当たり前のことを当たり前に行うことを心がけました。

まず、全員で戦うことに関して、これは今までの東大470チームと比べてかなり上手くいったのではないかと考えます。代替わりから、5艇揃えることを基本方針に練習を重ね、夏練習ではペアを固定して徹底的にセーリングとラウンディングの練習をしましたが、その成果によって5艇の全体的な基礎的なセーリング力は例年になく高まっているように思われます。5ペア皆が出場し、全員が明らかに春よりは戦える感触を得られたのは、大きな収穫でした。また、レースメンバーだけでなく、サポート体制についても、2年生を中心に一人一人に仕事を振りましたが、みんなが自分の仕事に責任を持って真剣に取り組んだだけでなく、レースメンバーがレースに集中できるように自発的に仕事をこなしてくれたおかげで、レースメンバーはレースだけに集中しつつ、つつがなくレガッタを終えることができました。木村を中心に、本当にありがとう。全日本でも頼みます。

次に、当たり前のレベルを上げていくことについて。これがなかなか難しかった。もちろんよくなったところもあって、それは普段の練習での出艇時間であったり、集合の意識であったり。それでも、代が変わってから言い続けてきたバース清掃や時間厳守のところはまだまだ詰めが甘いし、レースで「当たり前」を徹底できていないのはそのような普段の甘さが少なからず作用しているのかなと思います。僕たちのペアも、なんのことないタックで審問を出され、自分としてはルールに違反したつもりはありませんでしたが、失格になってチームに迷惑をかけるわけにはいかず、レース後ペナルティという形で英語をつけてしまいました。リスクある行動である自覚の欠如が招いた失点でした。他のペアについても、レース中に艤装品が飛んだり、ペナルティを履行したりと、ノーケースノートラブルを実現できずに、点数を随所で落としてしまいました。これから下剋上を起こそうとしている僕たちには、ノーケースノートラブルを貫くことが目標への絶対条件であることをもう一度強く自覚して、残りの数少ない練習でもその意識を高めていかなければなりません。また、こと僕たちのペアについては、リコールを恐れてスタートで加速が決まらず、1レースを除いて全てスタートに失敗してしまいました。スタートの失敗からでは折角練習してきたボートスピードも活かしきれず、順位も微妙なところでまとまってしまいます。これもまた、練習してきた通りの「当たり前」が本番でできていなかった証拠だと思います。自分達の「当たり前」を今一度見直す必要を痛感しました。

 

秋インを終えた個人的な感想として、ホッとした側面も多少ありますが、それ以上に悔しさが勝ります。このチームなら秋インで入賞は固いと本気で思っていたし、自分達のペアも夏のコース練習で前を走れるようになってからは、秋インでももっと前を走れると思っていました。レースが終わり、合宿所で掃除しながらリザルト詳細を見ていたとき、僕たちのペアがやっと勝てるようになったと思っていた中堅校や上位校の選手たちに再び負けてしまっており、チームの点数を計算しても、そのことが入賞できなかった一因であると気がつき、目からつまらないものが溢れてしまいました。でもそのとき、(もっとチームに迷惑をかけたこと)イチケが言葉をかけてくれて、心が穏やかになりました。何を言っていたかは忘れたけど、全日本でリベンジすればいいじゃん的なことだった気がします。その通りです。幸いにも僕たち4年生は全日本まで競技を続けるチャンスを頂いたので、江ノ島で総合で良い結果を残して終われるように、残された1日1日を大切に、最後まで自分達の可能性に賭けてヨットに打ち込む覚悟であります。僕たちのペアも、他の4つのペアも、課題は明確です。秋インが引退の日とならなかったことに感謝して、また支えてくださる皆さんのおかげで全日本の舞台でレースできることに感謝して、引退する最後のレースまで成長することを止めない覚悟でありますので、これからもますますのご支援・ご声援のほど、よろしくお願いいたします。

 

最後に、ご支援・ご応援賜りましたLBの皆様や保護者、並びにご指導賜りましたコーチの皆様、また心強い応援をくれた先輩や後輩の皆に、心から感謝申し上げます。

 

4年470チームリーダー

山本航平

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以下、写真集

①新作の巨峰味のジュースを飲む🐶、秋の味覚を感じて思わずニンマリ。

②去年の秋インの(悪い)思ひ出コンビ再来。今年は頼もしい主将に(左)。

③未経験の3年生ペアは大変だよね、一番いい船だからもっと走らないと困るけど。。全日本までに一緒に上手くなろうぜ。

④世にも珍しいやまこうチルドレン、出艇直前に時報を鳴らしてくれました。

⑤ゆうたクン、かわいい。

⑥我らの大黒柱(左)。レース中情緒不安定でごめんな。

以上。