東京大学運動会ヨット部

東大ヨット部の現役部員によるブログです。練習の様子、レース結果、部員の主張から日記まで。

秋インというのはロックだぜ!

2022年10月14日 20時58分33秒 | 2022秋イン
皆さま、お久しぶりです。
3年スナイプスキッパーの大野です。
いつもお世話になっております。

本当は2週間前にブログ指名されていたのですが、秋イン決勝前の緊張で何を書けばいいか分からず時間が過ぎてしまいました。


今年も10月8日から10日にかけて葉山新港では全日本インカレ出場をかけて秋イン決勝が行われました。

4年生の引退がかかる秋イン決勝は今年で3回目の経験とはいえど、やはりあの緊張感は慣れるものではなかったです。
今秋インを終えて振り返ると、決勝2日目は僕のヨット人生の中でもタフな1日でした。(精神的にも身体的にも)

僕は秋イン決勝前から自分のせいで4年生が引退するんじゃないかという不安に苛まれていました。
実際秋イン初日もスタートなど攻めるところで攻めれず、3レース目にはビリを取る始末でした。

初日終了時点で9位と8点差の8位。

一つでも横文字を取れば秋イン敗退が確定する状況の中、緊張で眠れぬ夜が明けた2日目最初の第4レースで事件が起きました。

下1スタートを決めてコースがうまくいき、1上へ近づくと自艇はシングル順位の光景でした。
他2艇も15番前後くらいだからこのレースで全日本に大きく近づくと思った矢先、
欲が出てゾーン内タックをしてプロテストをかけられてしまいました。

そのまま艇団に飲み込まれながら複数のケースも重なり、羽生結弦選手にも負けない4回転アクセルを決めました…




僕のせいでチームが負ける。




そう脳裏によぎって頭が真っ白になりました。
第4レースはもうずっと来年のことを考えていました。


戦犯をやらかした僕がチームリーダーをやって皆はついてくるのかなあ etc



気持ちを切り替えて次のレースに挑むもまた大失敗。もはや第5レースの記憶はありません。

メンタルはボロボロだったところで矢野さん采配により、配艇を大野/大根田、古山/Q太郎に変更しました。

一緒に乗って最初に大根田さんに声をかけられたのは





「お前なら絶対に走る」




僕はこの人をスナイプチームリーダーと認めたことはこの一年間ほとんどありませんでした。
僕の方がもっと良いチームリーダーになれるはずと考えていました。

そのくせ決勝で全く走らない自分に勇気づける言葉をかけてくれたことに思わず涙を流してしまいました。

この人のためなら頑張ろうと思った次のレース、
31308と一緒に下ピンでスタートした後タックすると、明らかに2艇でダントツトップの見た目になってました。

長いポートタックを西尾紅葉と一緒に並走する中で、



「集中!集中!」





と上の31308から声が聞こえてきました。

今までこの数か月間、今年のスナイプチームはバラバラだと思ってた。
レギュラー3艇が自分たちのことしか考えてないチームだと思ってた。
しかし、そんな下らないことを考えていたのは自分だけだったことに気付き、はじめてチームとして戦っていることを実感しました。
そしてまた涙、涙、、、、、

そのまま308がトップフィニッシュを決め、僕たち418も3位でフィニッシュすることができました。

古山さんとQちゃんもフィニッシュした後で自分のことのように喜んでくれました。


今思い返せば、秋イン決勝で僕はチームのみんなにおんぶにだっこ状態でした。

フィニッシュしたら毎回励ましたくれる矢野さんや千田ちゃん、中静。
順位を叩いても笑顔を絶やさず疾風で慰めてくれる大吾さん、弘輝、今川。
不甲斐ない成績で帰って来てもサポートしてくれる神田や新入生ズ、マネージャーの子達。


矢野さんにいつも言われるように、自分の精神的弱さから皆に迷惑を欠けてしまった。

あと普通に技術としてもまだ決勝で戦っていけるレベルじゃありませんでした。
まだまだ全日本どころか関東レベルでもないのは間違いありませんでした。

正直、今回の全日本インカレは308と494に連れていってもらっただけ。
もちろん足手まといでも全日本インカレに出れることがどれだけ幸せなことか。


秋インは自分として不甲斐ない結果で終わってしまいましたが、東大チームの皆で繋いだ全日本インカレという絶好のステージが僕たちには用意されています。

もう失うものはない以上、もっと積極的に、そして楽しんで残り半月を過ごしていきたい所存です。


まだまだ2022年スナイプチームの旅は続くので応援のほどよろしくお願いいたします。

大野達也


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