イノチの間
幾つの日の数と
幾百の時間の数を積み重ねても
虚しさと苛立ちしか齎さない
薄情なイノチの間もある
それは確かに存在して
それは確かに
幾許のイノチを担うに違いないのだが
それは決して
数と数の
イノチとイノチの隙間に
些かの情も生じさせないのだ
空耳に絶叫を曳いて
胸を千切る軋み音を
記録するのみ
未来だけのイノチの瑞々しさと
膨大な過去を背負う生臭さと
イノチの溌溂と
イノチの辟易と
回り舞台のようにchangeしながら
其々の生と死の
震えの濃淡を演じてゆく・・
この度の俺の
この俺の自堕落な三文役者ぶりは如何だ!?
イノチは時として
取り止めない懺悔や
阿鼻叫喚の炙り絵を
その処方箋のように
淡々と提示するという無情を強行する
まるで
増長した閻魔の
全員有罪の決済のような
傍若無人の
*
2017 05/10 06:40:06 万甫