おもちゃ作家工房見学会

 

昨日11月24日(金)おもちゃ学芸員イベントの外部見学会へ行ってきました!

今回見学させていただいた場所は夢工房ももたろう 藤原浩司さんの工房です。

東京おもちゃ美術館のおもちゃのもりで大人気のひっつきむしを制作されているおもちゃ作家さんです。
現在開催中の「木のおもちゃ20作家展」にもご出展いただいています!

埼玉県にあるこの工房周辺はのどかでほっとする場所でした。

中に入り、まず工房のことやひっつきむしの制作過程途中のものを見せていただきながら
作り方について説明してくださいました。
むしの目は生きているように見えるよう、大きさや位置、シンプルなデザインにこだわっていたり、
むしが隠れている木は木目や素材感、むしたちが映えるように吉野杉を使用しているそうです。


道具も無駄がなく、さらに仕上げが良くなるように改良を重ねて制作をされています。

説明終了後はむしとむしストラップづくりワークショップです!

藤原さんは何年も作られている為、簡単そうに作られますが実際にやってみると意外と難しかったです。
しかしみなさんワイワイ作りながら、それぞれ個性のあるむしができて、とても楽しい時間となりました!
手を動かしてつくることで言葉だけでは伝わらないおもちゃづくりのおもしろさ、大変さを感じることができます。

 

場所を移動して、みなさんと昼食!そしてその後はトークショーも開催してくださいました。

ひっつきむしができるまでの経緯、思いから、信念をカタチにする大変さ、素晴らしさ、諦めず続ける力など、
人生で大切なことに気づかされる貴重な時間となりました。


実はひっつきむしには歌があるので、唄っていただきました!!

藤原さんの思いがこもった素敵な歌です。

ひっつきむしは東京おもちゃ美術館にとってとても身近なおもちゃですが、
どのような方が、どのようにつくられていて、どのような思いがあるのかはなかなか知る機会がありません。
実際につくったり、お会いすることでまた新たな発見がうまれ、
おもちゃを通じて深いメッセージにたどり着くことができました。

今回のこの会にご参加いただいたおもちゃ学芸員、そして見学会にご協力いただいた藤原さんに感謝を申し上げます。

館内にあるどのおもちゃもストーリーがあり、誰かの人生があります。
そういったことを感じながら次はみなさまのストーリーをおもちゃとともに築いていってくだされば、幸いです。

 

 おもちゃ作家と一緒にワークショップ:12月9日(土)、10日(日)開催!

コビー

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おもちゃ学芸員養成講座 本年度は終了しました!

 第24期おもちゃ学芸員養成講座を、11月11日・12日の2日間開催しました。

今回は20名以上の、様々なバックグラウンドをお持ちの20代~70代までの方が受講されました。

 

どのようにおもちゃ美術館が誕生し、そしてどれだけ多くの方のお力添えをいただいたか、また、

おもちゃ学芸員が誕生したいきさつなど、多田館長の熱弁にメモをとりながら、はたまた

大きくうなずきながら真剣に聞いてくださいました。

 

こちらの講座は、東京おもちゃ美術館にておもちゃ学芸員(ボランティア・スタッフ)として活動していただくための講座です。

ですが、まずは初めの一歩として、おもちゃや遊びの楽しさを自ら体験していただきたく、

美術館スタッフによる遊びのレクチャーをふんだんに取り入れたカリキュラムにしています。 

 グッド・トイ選定のおもちゃは、「単純だから面白い」や、「新たな発見や驚きがある」など、

感想を言いながら、どの方も自ら手を伸ばして遊びに夢中になっていました。

 

また、担当スタッフによる赤ちゃん木育ひろばのレクチャーでは、このお部屋の特徴

『親子でリラックスして楽しめる空間』、『木に包まれ癒される空間』など、

実際に遊んでいる赤ちゃんの映像を見て頂きつつ、すべすべのスギコダマを触りながら、

実際にこの部屋での活動のイメージを掴んでいただいたようです。

 

  

 

そして先輩おもちゃ学芸員に、活動するきっかけや、活動していて楽しいこと、そして

お気に入りのおもちゃを紹介いただきました。

「週末に美術館に来れることを楽しみに、仕事を頑張っています」、

「おもちゃ学芸員になって大切な宝物をたくさんもらっています」などなど、

嬉しいお話を聞かせていただけ、あたたかい気持ちになりました

 

先輩おもちゃ学芸員さんと、ボードゲームをしながらの交流タイムは、終始笑い声が絶えません

 

 

 

今後、来館者の皆様に楽しいひとときをお過ごしいただけるよう、

遊びの案内人として活躍していただきます

 

 

はっち

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手作りおもちゃ学芸員養成講座が開講されました。

9月27日(水)、東京おもちゃ美術館1階の研修室にておもちゃ学芸員さんの方々を対象にした、

館内での活動、活躍の場を増やして頂く「手作りおもちゃ学芸員養成講座」が行われました!

3階の8のお部屋、おもちゃこうぼうで、子どもたちに手作りおもちゃの楽しさ、面白さを

こうぼうスタッフと共にお伝えして頂くための講座です。

団体でWSを受けに来る3歳から年長さんのお客さまの定番メニュー3点と、伝承玩具1点の計4点の

作り方を学んでいただきつつ、東京おもちゃ美術館のこうぼうが大事にしていることなどもお伝えさせて

頂きました。

手作りが大好きなおもちゃ学芸員さんたちがご参加下さり、皆さんのめり込んでそれぞれ楽しい作品に

仕上げて下さいました。

画像は伝承玩具の「もちつきぺったん」の制作風景。

講座の後、こうぼうでの3日の実習を終えて、手作りおもちゃ学芸員さんとして活動をして頂く日が

楽しみです。

ご参加ありがとうございました!

 

おもちゃ学芸員さんも募集中です!

詳しくはこちら

 

よしのふみこ

 

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【館長のグッドトイカフェ:今回のテーマは「木」】

こんにちは。

夏も過ぎ去り、東京はだんだん涼しくなり、

紅葉やイチョウがだんだん色が変わってくる季節になりました。

 

そんな中、9月19日(火)に館長のグッドトイカフェを開催しました。

館長のグッドトイカフェとは、

年に2回あるスペシャルゲストと館長が対談するおもちゃ学芸員(ボランティア)のイベントです。

 

 

今回のテーマは「木」です。

このテーマを選択した理由は、当組織には、ウッドスタート事業部という木育を推奨する事業部があり、私たちの木育の一つに、木のおもちゃから樹木や森林に思いをはせ、優しい心を育てるというものがあります。その他、グッドトイ認定玩具の中に木のおもちゃが増えてきたことや、9月16日(日)から全国の木のおもちゃ作家を紹介する「木のおもちゃ20作家展」を開催いたしました。当館で木のおもちゃが身近になった今、まずは木を好きになってもらう機会を作ろうと企画したのが今回のテーマです。

 

お迎えしたゲストは、東京農工大学名誉教授 生原 喜久雄先生です。

森林生態学、森林育林学、森林土壌学の専門家の方です。

 

 

「最高の生きた芸術品〜木の神秘に迫る〜」というテーマで、実際は専門的な難しい内容だったと思いますが、どなたでもわかるように説明してくださいました。そして、なんと生原先生は1時間半立ちっぱなしで熱い講演でした!!

 

この最高の生きた芸術品という題は、生原先生のお言葉を頂戴したのですが、木は地球の環境を感じ取り、合理的な戦略のもの、進化をしてきたそうです。広葉樹は樹木が進化したカタチですが、栄養価が高い花粉を多く飛ばさないように虫や鳥を利用して受粉をします。その虫や鳥を誘い込む為に花に適切な色をつけ、蜜をだし、時には果実を実らせます。

 

森林浴をしているとき、涼しく感じるのは、木陰だからだけではなく、光合成をするために、ビルのような大きさの樹木が大量の水を大地から吸い上げ、葉の先端まで届け、気孔(葉の裏側)から放出しているからだそうです。夏に気孔を開いたままにすると大事な水分がどんどんと出ていってしまうので、光合成を行う朝方と夕方に気孔を開き、暑い昼間は閉じているそうです。

木も人間と同じように光を感じながら生きています。

 

枝の生え方、葉っぱの付き方、花の色、カタチ全てに意味があり、こういったことが最高の生きた芸術品と言えるのだと思います。

 

どこを散歩しても見かける木ですが、突然思いを馳せてみてくださいと言われても、難しいと思います。実は木は皆さんが何気なく横を通り過ぎたときも、水を吸い上げたり、養分を樹皮に送っていたり、時には山を支え、生命を優しく包み込んでいるのです。屋久島の縄文杉は樹齢7000年という説もありますが、それほど大昔から世界を見ていると思うととてもロマンがありますよね!

 

少し興味をもって木を知ることが親しみに繋がり、木のおもちゃ、さらには自然を大事にする方が増えることを願っています。

そして、そういったちょっとしたきっかけづくりを私たちができていれば幸いです。

 

 

(画像:東京都檜原村の風景)

まずは館内で木のおもちゃに囲まれながら、木に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。

 

■おもちゃ学芸員養成講座募集中!!

詳細URL:http://goodtoy.org/ttm/about/gakugeiin.html

 

■作家大集合!

木のおもちゃ作家と一緒にワークショップ

詳細URL:http://goodtoy.org/ttm/event/exhibitions.html

 

 

こびー

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第24期おもちゃ学芸員養成講座 受講生募集中!

おもちゃ学芸員は、赤いエプロンがユニフォームの遊びの案内人です。

おもちゃと人、人と人を繋ぐ架け橋のような存在でもあります。

 

現在、10代~80代までの約300名の方が登録され

世代を超え、職業も様々であるため、同じ趣味を持つ方など仲間もでき、ご自身のスキルアップとして活動しています。

 

おもちゃ学芸員養成講座では、おもちゃや遊びの楽しさを体感できるカリキュラムがたくさん

 

先輩おもちゃ学芸員さんと交流しながら、アナログゲームで一勝負

 

只今、第24期おもちゃ学芸員養成講座の受講生を募集中です

 

生涯学習の学び舎『東京おもちゃ美術館』にて、ぜひ来館者の皆さんに

わくわく どきどき を伝えてください

詳しくはこちらから

 

 

はっち

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むかし遊びのイベントを通して

おもちゃ学芸員による、定例イベントは現在20ほどあります。

そのうちの一つ『むかし遊びはなんじゃらほい』での、おもちゃ学芸員さんの会話を覗いてみましょう。。。

 

 

 今日は『むかしあそびはなんじゃらほい』おつかれさまでした。

 貝取り(砂取りの代わり)では、松ぼっくり(倒れる棒の代わり)が、終わりはなんとなんとしじみ貝一枚の上に乗っかっていました外国からのカップルさんも大喜びしてくださってよかったですね

 学生さんたちの輪も貝取りで盛り上がり、あわや、貝がら山から転げ落ちんかの体制の体勢の松ぼっくりが、ク・ク・と向きを変え、居住まいを正した様子に先生が「これ、人生ゲームだね」と言われ、皆さん大爆笑。

 トン、トン、トトンと松葉相撲に笑い興じたお別れ遠足での男の子、次はしじみの貝がら数枚を手のひらにすくって「ガ・ラ・ス?」と、おもむろに訊ねましたまんまるの海色の目で

 「みみずが三匹はってきて・・・」と絵かき歌では、大声の女性方がはじけていましたね。

 手作りのカルタを二歳の子たちが小さな手でしっかり取ってくれました

 「むかしあそびは・・・」といっても私は何のスキルも持ちません。せいぜい80年ほど前・・・ことに敗戦後は、生きるのに必死なおとなの傍らで、子ども達はお手伝いもし、それこそ五感フル回転。自分たちで精一杯遊んでいました。その遠い歓声に誘われて、蛍の灯のような、たわいないあそびの愉しさをわずかでも「・・・なんじゃらほい」と伝えられたらいいのですが…

 いまは暮らしも自然も環境がすっかり変わりましたが、春夏秋冬の移ろいをたいせつに、季節の行事に因むもの、回りの草花などの自然に触れるあそびを心がけようとグループで話し合って行っています。

 たとえば福笑いや双六、草笛やほおずき鳴らしやどんぐり独楽。春のパネルにはめぐらした紙の枝に、折り紙の桜の花を一輪ずつ置いてゆき、みんなで満開の花見を楽しみました。夏の宵は、浴衣の着せ替え人形たちが、ドーンと上がって夜空にひろがる柴草の花火を「キレ~イ」と堪能しましたね。

 ほかに将棋あそびや陣地取り、おはじきやお手玉あそび、指あそびやなぞなぞ、ほかを随時入れ、月一回を重ねていますが、車座はいいですね。多世代が向き合って手遊びやゲームをしますと、みなの気持ちが行き交って生まれるハーモニーこんな安穏な時間は有難いと思います。

 ふだんも笑顔を忘れたりしていても、さまざまなお客様から、驚きや発見や元気や感動などが詰まった大きな福袋を頂いてしまいます。

 スタッフの方々やおもちゃ学芸員のみなさまのあふれるやさしさのなかで、おもちゃのちから、あそびのエネルギーを実感できることに感謝しています。

 

 

 

おもちゃ学芸員養成講座の受講生を大募集中です!

 遊びやおもちゃの”わくわく””ドキドキ””を伝える『遊びの案内人』になりませんか?

 詳しくはこちらから

 

はっち

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第23期おもちゃ学芸員養成講座 受講生募集開始!

第23期おもちゃ学芸員養成講座【6月20日(火)・21日(水)】の募集が始まりました!

おもちゃ学芸員は、赤いエプロンがユニフォームの、おもちゃと人、人と人を繋ぐ架け橋の様な存在です。

  

年齢も職業も様々な20代~80代までの方が活動されています。

活動していくなかで、お気に入りのおもちゃや遊びを1つずつ増やして、

来館者の皆さんにも、わくわく・ドキドキを伝えてください

 

おもちゃ学芸員養成講座では、「美術館の成り立ち」から、先輩おもちゃ学芸員さんによるレクチャーや、「どれぐらい活動しているの?」「おもちゃ学芸員になって、どの様なことが楽しい?」など、質問したり…交流タイムが多いのも特徴の一つです。

 

 「わらべうたで遊ぼう会」、「テーブルサッカ―倶楽部」「おはなし組木の会」などのサークル活動や、

様々なフォローアップへの参加など、”生涯の学び舎” 東京おもちゃ美術館にて時間の寄付をしてくださいませんか?

 

 たくさんの人と、おもちゃと、遊びの出会いがある、おもちゃ学芸員になって、

東京おもちゃ美術館を盛り上げてください!

 

 ご参加お待ちしております

詳しくは、こちらから

 

 

はっち

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ユニバーサル・マナーについて学ぶ!

おもちゃ学芸員は、「人と人」「おもちゃと人」を結ぶ架け橋の様な存在です。

そして、東京おもちゃ美術館へ”時間の寄付”をしてくださっている皆さんでもあります。

この様な皆さんに、生涯の学び舎の一貫として、年に2回『館長のグッド・トイ・カフェ』と題して、スペシャルゲストの方に講演をしていただくフォローアップを行っています。

今回は、ユニバーサルマナー協会 講師の薄葉幸恵さんをお迎えし

『バリアバリューの視点から共生社会を目指して』をテーマに講演をしていただきました。

講師の薄葉さんは、幼少の頃肺炎に罹患し、その後遺症で特発性の感音性難聴と診断され、

以降も聴力は落ち続け、30代半ばで聴力を完全に失われたとのことで、ご自身の体験談も含めてお話をしてくださいました。

  

東京おもちゃ美術館に来館される多様なお客様への向き合い方、心づかいとは?

国籍、性別、年齢、障害の有無にかかわらずさりげない配慮、「障害は、人ではなく環境にある」。

「何かお手伝いできることはありますか?」の一言をかけること、それも『バリアフリー』のひとつではないでしょうか。

「しなければいけない!」という過剰な押し付けではなく、「大丈夫ですか?」などの声がけや見守ることも一つのサポートだと学びました。

ワークショップにて、ペアになったお一人がスクリーンに出た文章を、声を出さずに身振り手振り、口を動かすなどで相手に伝えるという体験や、とある絵を、目をつぶった状態の相手にどう的確に伝えるかなど、ほんの少しですが疑似体験をしたことで様々なことを感じ、見えてきた参加者も多くいました。

「バリアバリュー ~障害を価値に変える」 「ハードは変えられなくてもハートは変えられる」 たくさんのキーワードにより、改めて”きづかい”、”ホスピタリティ”について、振り返るよいきっかけとなったかと思います。

  

また、今回は、おもちゃコンサルタントマスターでもあり、高齢者アクティビティーディレクター、手話通訳士でもある頭金多絵さんにもお話をうかがいました。

頭金さんは、TOY工房で手作りワークショップも行っていただいています。

そして、ろうあのお子さんまたは、親御さんがろうあでいらっしゃるお子さん向けに”おもちゃの広場”を開催したとのこと。

おもちゃで遊ぶ時も、手作りワークショップに参加している時も、全て手話で会話ができたので、とっても気楽に楽しく参加できたとの感想が多く寄せられたそうです。

そして、既存のおもちゃで、「もっとこうすれば遊べるのに」と、直にメーカーに連絡をとり視覚障害のお子さんでも楽しく遊べるようにリニューアルされたこともあったとか。

何か感じたら、思ったら、行動する! 頭金さんのお話に参加者も一様に頷いていましたね。

                 

多田館長による、コミュニケーション・トイ、”ハブの口”(沖縄の伝承玩具)でのおもてなし?に

薄葉幸恵さんも喜んでいただいたご様子でした

               

講演前、館内にてとっても楽しく遊んでいただいたので、写真をパチリ

 

ユニバーサルマナー検定など、ユニバーサルデザインのコンサルティングもされている株式会社ミライロ 様に大変お世話になりました。

ありがとうございました

 

 

 第23期・第24期おもちゃ学芸員養成講座を開催します。

  詳細はこちらからご覧ください。

 

はっち

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堀内良一さんに会いに行きました!in小田原

 年に2回開催しているおもちゃ学芸員さんとの外部見学会を、330()に行いました!

 今回は「堀内ウッドクラフト」の堀内良一さんに会いに、神奈川県足柄へ

 

「神奈川県産業技術センター 工芸技術所」で、堀内さんにワークショップを開いていただきました。

小田原市のウッドスタート事業の誕生祝い品、ひのき材のおもちゃ2つのうち好きなものを選んで作ります。

木片を組み合わせる際にはプラスチックハンマーを使用し、やわらかい杉の材を下敷きにします。

 

「かまぼこくるま」は、横から見るとなるほど、かまぼこ型の車です。手ざわりがすべすべで気持ちがいいです。

「ひのきかたかた」は、持ち手を握って左右に振るとカタカタとよく通る音を鳴らしてくれます。

 

ワークショップの後は、堀内さんにレクチャーをしていただきました。

「堀内ウッドクラフト」は、神奈川県産材を中心に、間伐材、良質な木を使った安全なおもちゃを生産しています。

また、FSC森林認証制度(適切な森林経営がなされていることを第三者が審査し認証する制度)をクリアした木材を使用することで、地球温暖化や違法伐採の防止も進めています。

 

数ある製品のなかでも、今回は「ぷれぱらウッド」についてお話をいただきました

ぷれぱらウッドは医療機器の形をした木製おもちゃです。

治療が必要な子どもにとって、病院で検査や手術のために、何も分からないまま機器を向けられるのは怖いことです。

しかし、理解することで前向きに治療に向き合うことができるようになるといいます。

ぷれぱらウッドは、医療従事者が子どもに治療の説明をする際に使われています。

 

専門医、大学の研究所とともに開発しているぷれぱらウッド。

機器や手術室は現場で採寸し、おもちゃへの形状の落とし込みを行い、何度もチェックを重ねて作られているそうです。

全国の医療機関で採用される所以ですね。 

ぷれぱらウッドが誕生したのは、神奈川県の子ども医療センターで働く看護師が、米国研修でおもちゃを使った検査機器の説明を見たことがきっかけ。

県職員が作ったおもちゃが現場や学会で評判となり、量産するべく堀内さんに依頼がきたそうです。

「ぷれぱらウッドはライフワーク。死ぬまでずっと作り続けたい」と堀内さん。

おもちゃを作るだけでなく、その先の人を想う堀内さんの気持ちが、作品をよりあたたかみあるものにしているのだと感じました

 

レクチャーの後は、工芸技術所内を見学させていただきました。

神奈川県には古くから伝えられてきた貴重な伝統工芸技術が多くあります。

工芸技術所では、木工・竹工・漆芸品・生活工芸品など、県内の工芸産業の発展のため、デザイン・材料・加工・塗装技術の調査研究や技術支援が行われています。

登録されたアイディアや技術を保護する活動も進めているということです。

ちなみに、昔の人は「鎌倉彫」や「箱根寄木細工」など、その名称を地名+技術にして、他に真似をされないように工夫したのだとか。

神奈川県が誇る美しい技術を間近で見て、また貴重なおもちゃを手に取って遊ぶことができました

 

職員の鈴木さん、そして堀内さん、ありがとうございました!

 

この後は小田原まで足をのばして、昼食を食べてから小田原城へ

 

見てください。小田原城と桜の美しいこと!!

(イマジネーションを広げて、満開の桜を咲かせてください

 

小田原城をバックに記念撮影。

 

おもちゃ学芸員さんから、「普段、曜日やシフトの関係で一緒に活動したことのなかった方とも仲良くなれて良かった」との声を聞くことができました

東京おもちゃ美術館での活動がますます楽しくなりそうですね!

 おもちゃ学芸員養成講座のカリキュラム・お申込方法について、詳しくはこちらをご覧ください。

 

リリー

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2016年度「おもちゃ学芸員養成講座」 終了しました。

第22期おもちゃ学芸員養成講座が終了し、今回は20名弱の方が新たにおもちゃ学芸員として活動スタート

今回は受講生の他にも、来春、広島県三次市にオープンする予定の屋内遊具施設でボランティア養成する際の参考にと

市の職員及び市民ボランティアの方々の参加もあり、他地域、多世代交流の養成講座となりました。

 

 

 

多田館長から、どの様にして四谷に東京おもちゃ美術館ができたのか、や

既に沖縄にある「やんばる森のおもちゃ美術館」の他にも、岐阜県、秋田県など、姉妹美術館がぞくぞく誕生する話があり、どんどん広がる”おもちゃ美術館”構想に、皆さん興味津々

 

  

初めて会う人が多い中では、緊張してしまうものですよね。

そこで、東京おもちゃ美術館らしい”花札”を使った自己紹介ゲームによって、場の雰囲気も和やかに

        

 

 

おもちゃ学芸員養成講座では、講義の他に、

グッド・トイやわらべうた、積木、手作りおもちゃ・・・などなど、遊びが中心の講座となっています。

  

 

そして、館内各所を回る『レクチャーツアー』中、同日にゲームのへやにて「どうぶつしょうぎ」のイベントを開催していたため、

女流棋士の北尾まどかさん直々にレクチャーをして頂けた、ラッキーな日でした

   

 

先輩おもちゃ学芸員の、おもちゃの魅力を引き出す話し方や、表情にその場にいた皆が共感し、今後の活動に役立てて頂けることを願っています。

  

 

2016年度のおもちゃ学芸員養成講座は終了いたしましたが、また来年度も継続的に開催いたします。

日程が決まり次第、ホームページに掲載いたしますのでご覧ください。

 

はっち

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