都心の旧校舎にNPOがミュージアムを設立
海外のデザイン性の高いおもちゃや国産の木製玩具で遊べば自然に会話が生まれます
東京おもちゃ美術館ブログ
障がいを見て、聞いて、感じて ~ NPO法人レインボー 両角さんをお迎えして
9月23日(金)に、おもちゃ学芸員の勉強会、「館長のグッド・トイ・カフェ」を開催しました!
日々、東京おもちゃ美術館で来館者のみなさんへ様々な遊びを伝えているおもちゃ学芸員さんが、
おもちゃや遊びに関する学びをさらに深めるために、毎回、様々なゲストをお迎えしています。
今回のゲストは、おもちゃコンサルタントマスターであり、NPO法人レインボー(http://ameblo.jp/rainbow2006/)代表の両角美映さん。
NPO法人レインボーでは、障がいのあるこどもたちや家族の理解者を増やしていきたいという想いで、
こども向けの劇形式の体験型公演を通して障がいを見て、聞いて、感じてもらう出張授業やおもちゃなどを
使ったコミュニケーション講座などの活動を行っています。
両角さんがレインボーを立ち上げるきっかけになったことや、障がいのある子どもたちが日々の生活のなかで
どのようなことを感じているのかをお話いただき、またその体験をするワークショップを行っていただきました。
軍手を二重にはめて、一斉に折り紙を折りはじめます。
限られた時間のなかで、急かされると、作り方を知っている簡単な折り紙でも、思ったように作れず、みなさん悪戦苦闘。。。
ゆっくり落ち着いたらできるのに、できあがっている人もいるなかで、なかなか進まない手元の動きに、
思うようにできないことへの焦りや苛立ちを感じる体験をすることができました。
印象に残ったのは、障がいがあることによって、様々な制約によって日常生活のなかで”当たり前に”養われていく身体的発達や社会経験などが少なくなってしまうこと。
そのため、訓練や療育の一つとして、遊びのなかから身体的機能や言葉などを引き出すことが、障がいのある子どもたちにとって大切さであることを教えていただきました。
遊びの場面では、特性や興味に合わせておもちゃを選ぶことや、遊び方のサポートなど配慮と工夫があることで、
遊びを通してチャレンジしたり、達成感を感じたり、学びの機会をたくさん提供できる可能性が広がります。
また障がいをもっている方本人だけでなく、障がいのある子どもをもつ家族に対する姿勢として、日々様々な不安や葛藤を感じながら生活している家族を受け入れる場所が今の社会にとって必要とされていることを強く感じました。
東京おもちゃ美術館で出会う様々な来館者のみなさんが、心から美術館に遊びにきてよかった、と思っていただけるような場所でありたいと改めて感じられる時間でした。
東京おもちゃ美術館では、新しい仲間を募集中!!
日時:2016年11月12日(土)・13日(日) 両日共に10:00~16:00
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ひろみん