都心の旧校舎にNPOがミュージアムを設立
海外のデザイン性の高いおもちゃや国産の木製玩具で遊べば自然に会話が生まれます
東京おもちゃ美術館ブログ
おもちゃ作家と一緒にワークショップ!!開催!!
みなさまがお持ちのおもちゃ、
どなたがつくっているかご存知でしょうか。
おもちゃをつくっている素敵な方々を紹介したい!ということで
12月9日(土)と10日(日)に
木のおもちゃ20作家展関連イベント「おもちゃ作家のワークショップ」を開催しました!
内容は「つくる」「あそぶ」「しる」があり、
それぞれの角度からおもちゃ作家とお客様が出会うイベントです。
「つくる」は木のおもちゃをつくるワークショップです。
6名のおもちゃ作家のワークショップをご紹介いたします。
佐賀の飛鳥工房、廣松利彦さんは「ポリキューブパズル」です。
立方体を決まったパーツに接着し組み立てると、大きな立方体がつくれます。
立方体に限らずパーツを様々なカタチに組んで、親子で楽しんでいました!
福島のマストロジェッペット、富永周平さんは「木のカメラ」です。
本物のカメラが出来上がったかのような達成感で子どもたちは大喜びでした。
大きさも子どもたちの手にフィットする丁度いい大きさで、
さまざまな風景をカメラを覗いて切り取っています。
岡山のおとぎ屋、多曽田育男さんは「花のかざぐるま」です。
木でできた花びらのパーツはとても繊細で、
その小さなカタチの中に子どもたちの想像の世界が広がっていました。
新潟のナカムラ工房、中村隆志さんは「鈴」です。
ヤスリ掛けを240番、400番とかけていき、自分にとって心地よい鈴を磨いていきます。
磨くごとに木がつるつるになる感動を味わいながら、できた鈴でみんなでジングルベルを歌いました!
富山のIKARI木工舎、五十里伊規子さんは「クリスマスモビール」です。
木のパーツを選び、絵を描いたりスタンプを押してモビールを完成させていきます。
深みのある木の色と鈴のコントラストがとても心地よく、
大人も嬉しいモビールです。
茨城の木工房どんどこどん、宮﨑昌洋さんは「小さなお家の世界」です。
ヒノキでできたパーツは丁寧に磨かれてとてもいい触り心地です。
絵の指導をしていただきながら、それぞれとても個性豊かな世界が完成です!
まだ完成形ではない材料からおもちゃをつくることで、
おもちゃ作家の丁寧な仕事にふれたり、おもちゃづくりの大変さ、楽しさ、
そして、親子のコミュニケーションを深く感じるひと時となったのではないでしょうか。
「あそぶ」は、おもちゃ作家と一緒にあそびました!
子どもたちの自由な発想に驚くことばかりです。
医療現場で利用されているおもちゃをこどもたちは使い方がわかるのかと思いましたが、
感覚で理解し、ごっこ遊びをしていました。
「しる」はおもちゃの制作について、じっくり聞いていただけるトークショーです。
おもちゃの制作段階のものやパーツを見せていただきながら、
安全性やこだわっている木材、誕生秘話を語っていただきました。
制作についての専門的なお話は、今後のおもちゃ選びや向かい方について考えるきっかけとなり、
とても貴重な時間となりました。
まだまだイベントはあります!!
「ナルカリおもちゃと電動糸鋸大作戦」では、
おもちゃ紹介と電動糸鋸の実演です!!
電動糸鋸の実演では、お客様から注文いただいたカタチを
その場で切り抜いてくれます。
なんとそのはやさ、、、30秒!!!
切り抜いてくれたカタチはライオンやワニ、ろくろ首、、まだまだあります。
お客様に見られながら切る、その集中力はまさに匠の技でした。
閉館後の東京おもちゃ美術館では、
全国各地から9名のおもちゃ作家が集まり「トークショーと交流会」を行いました。
参加者総勢80名のにぎやかな会となりました。
おもちゃ作家になったキッカケやこだわりを熱く語っていただきました。
そこで感じたことは、ただこのカタチを作りたいだけではなく、
モノの先にいる、その誰かが幸せになることを願っていることです。
その為に、いつもアンテナをはって、おもちゃについて考えていらっしゃいます。
おもちゃは人ととても近い存在であり、
人と人の間にあることで輝きます。
親子のコミュニケーションが生まれたり、
達成感、
新たな発見
その時にうまれた瞬間がなにより大事なコトです。
どのようなモノも勝手に生まれることはありません。
全てに誰かのメッセージが込められています。
おもちゃ作家の思いをこのイベントでみなさまに届けられていたら幸いです。
もうすぐクリスマス!
おもちゃとともにみなさまのメッセージを届けてみてはいかがでしょうか。
こびー