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東京おもちゃ美術館ブログ
「すごろくや」に教わる!ボードゲーム
先日、「すごろくや」の石川さんを講師としてお招きし、
ボードゲームのおもちゃ学芸員向けフォローアップを開催しました。
◇◆◇「すごろくや」について◇◆◇
国内最大級のボードゲーム専門店を都内に2店舗展開、
また、自社製品の企画制作、海外製ゲームの国内向けローカライズなど、
ボードゲームに関するあらゆる事業を包括的に行う「ボードゲームの総合企業」。
皆さんは、普段ご家族やご友人とボードゲームで遊びますか?
「ボードゲームざっと100種類はやりました」という方や、
「なんとなく難しそうで・・・」という方もいらっしゃると思います。
今回のフォローアップに参加された皆さんの中にも
ボードゲーム初心者という方がたくさんいらっしゃいました。
初めての方にも分かりやすいように、
まずは、すごろくやが考える「ボードゲームの魅力」を教えてもらいます。
魅力その①「ルールの向こう側」
講師の石川さん曰く、ボードゲームにはやってみないと分からない、
ルールによって引き起こされる面白さがあり、
それをすごろくやでは「ルールの向こう側」と呼んでいるのだそうです。
たしかに、説明書を読むだけですべてを理解することは難しく、
やはり遊んだ人にしか分からない魅力がありますよね。
魅力その②「ボードゲームは『小さい社会』」
プレイヤーみんなが決められたルールを守ることで、
そのゲームの楽しさ・面白さが分かっていくこと、
また、プレイヤーみんなが同意すればルールを変えられることから
「小さな社会」として見ることができるのだそうです。
ボードゲームについて少し学んだところで、
すごろくやさんによるボードゲーム3点の遊び方紹介に移ります。
まず1つ目がこちらの「パカパカお馬」(HABA/ドイツ)。
「パカパカお馬」は、2種類のサイコロの印を振って、
〈馬を進める〉か〈道具をもらう〉かを選択しながら、
自分のパズルボードに道具をすべて揃えながら厩舎に馬を連れて帰らせるゲームです。
石川さんの丁寧な説明を聞きながら、メモを取る参加者の皆さん。
2つ目に「きらめく財宝」(HABA/ドイツ)
「きらめく財宝」は、筒状に積み上げた透明なリングを1つずつ取り除くときに、
中に詰め込まれていた宝石のどの色が一番こぼれ落ちてくるかを予想して、
カラフルな宝石を集めるゲームです。
石川さんのご説明を受け、ちょこっと実践!
3つ目は「ゆっくり行こうぜ!」(LOGIS/リトアニア)
「ゆっくり行こうぜ!」は、その名の通り、
自分のカタツムリができるだけ野菜畑コースを進まないように耐えしのび、
他全員の〈ゴールで脱落〉を見届ける最後の1人を目指すゲームです。
こちらも石川さんの分かりやすいルール説明がありました。
今ご紹介した3点は、今後「ゲームのへや」に置く予定となっていますので、
ご活動の際はぜひチェックしてみてくださいね。
すごろくやさんが取り扱うボードゲームは
「子どもに付き合って遊ぶもの」のではなく
「おとなが本気でやって面白いもの」なんだそう。
おもちゃ学芸員としてのご活動の中でも、
ご自身が「これ面白いぞ!」と思うボードゲームを1つ見つけて、
来館者の方にその魅力を伝えられたら素敵だなと思います。
最後にはみんなでにっこり記念撮影!
講師の石川さん、ありがとうございました!
すごろくやHP
https://sugorokuya.jp/