特別工作イベント「ひっつきむしのキーホルダー・ストラップ」

東京おもちゃ美術館内にある「おもちゃのもり」という名前の部屋は、国産材の木のおもちゃに特化した遊びの空間です。
床、什器、おもちゃ、それぞれが、日本国内の木材で職人が作った木の香り漂う空間です。

その部屋にある「ひっつきむし」で遊んだことはありますか?
吉野杉の丸太に横穴が開いており、穴の中にはイモムシの様な形の、木でできた「ひっつきむし」が隠れています。
ひっつきむしの顔とおしりには磁石が付いていて、磁石制の釣り竿で穴から釣ることができます。
でも、優しくゆっくりと釣ってあげないと、ひっつきむしは穴から落ちてしまいます。

おもちゃ作家の藤原浩司さん(夢工房ももたろう)は埼玉県に工房を構え、ひっつきむしを23年間一筋に作り続けています。
他のおもちゃは制作していません。
様々な職業を掛け持ちしながら制作を続け、40歳の時にひっつきむしがグッド・トイに選ばれます。
おもちゃ美術館の姉妹館が全国に増え、館内の大型おもちゃとしてひっつきむしが採用されると、60歳でおもちゃ作家一本で生活をしていくことになりました。
現在63歳、コロナ禍も落ち着き、藤原さんは増々忙しい毎日を過ごしていらっしゃいます。

先日、藤原さんはお忙しい時間を縫って、東京おもちゃ美術館に工作の特別講師としてお越しくださいました。
ひっつきむしのキーホルダーやストラップを、来館者やおもちゃ学芸員と一緒に作りました。
作家さんご本人から、おもちゃの制作秘話や制作のコツを聞くことができ、貴重な時間となりました。

東京おもちゃ美術館では、夏休みやシルバーウイークなど、長期休みには作家をお招きして特別工作イベントを行っています。
是非、美術館公式サイトをチェックしてください!
https://art-play.or.jp/ttm/



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