四季折々

~感じるままに~

ナニコレ ? ~ ヌルデの虫こぶ

2020-12-10 07:56:25 | 写真・花
山際の石階段に何やら変な塊が落ちていました。
どうも、上方の樹木の枝か葉についていたもののようでした。
調べてみると、ハゼノキに似たヌルデという木の葉にできる虫こぶのようでした。

こんなものでした。
   

拾い上げて表裏を写してみました。
   

   

見上げるとこんな葉っぱが。
   

トリミングしてみました。
   
同じものがついているかどうかはわかりませんでした。

別に枯れたような色のものも落ちていました。
    

   
一か所に穴が開いているようでした。

踏んで壊してみました。
   
白い粉のようなものが入っていました。

こんなところでした。
   

ヌルデ(白膠木)という樹木は、ウルシ科ヌルデ属の落葉高木で、触るとかぶれる人もいるとか。
ヌルデの名は、かつて幹を傷つけて白い汁を採り、塗料として使ったことに由来するそうです。

ヌルデ虫こぶは、昆虫の寄生によって葉にできた「虫こぶ」で、形はいびつなものが多く不定形とか。
中には黒紫色のヌルデシロアブラムシが多数おり、

この虫えいを「五倍子(ごばいし)あるいは、付子(ふし)」と呼ぶそうです。
この五倍子にはタンニンが多量に含まれており、

昔、お歯黒や白髪染めの色素原料として利用されていたとか。

ただ、秋が深まり葉が枯れる頃、虫こぶの一部に穴が開き、有翅虫が飛び出すそうです。
今回見たものは、既に虫がいなくなり残ったこぶだったようです。
「お歯黒」は、今はみることはないですが、塗ることにより虫歯や歯周病予防にもなっていたとか。

そんな成分も含まれていたようです。不思議ですね。


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