守田です。(20110108 23:00)
一昨日、1月6日のこと、原発への怒りを歌い上げたhuman ERRORを大ヒットさ
せている京都のロックバンド、FRYING DUTCHMANと中村和雄さんの対談が、京都
堺町画廊で行われました。僕がコーディネーターを務めました。今、動画を
編集中。文字起こしも進められているので、もうすぐアップが可能になります。
えっ?human ERRORを知らない?それはあなた「遅れて」いますよ(笑)
まずは以下をクリックしてください。
http://fryingdutchman.jp/
オリジナル全体を聞きたい方は以下をクリック!
http://www.youtube.com/watch?v=ENBV0oUjvs0&feature=player_embedded
この対談について、中村さんが早速、当夜のうちに、ご自身のブログに一文を
書いておられるので紹介します。(なお一部、記述の誤りを僕が訂正してい
ます。この点は中村さんにお伝えしてあります)
*****
フライングダッチマンとの対談
2012.01.06
ユーチューブでのヒット回数30万件、反原発ソング「ヒューマン・エラー」
が爆発的人気中のロックグループ「フライングダッチマン」の皆さんと対談し
ました。たっぷり2時間、楽しく過ごしました。脱原発市政の実現のために、
3人から力強い応援もいただきました。対談の模様は、まもなくユーチューブ
にアップされるとのことです。お楽しみに。
写真は、右からコーディネートしてくれたフリージャーナリストの守田敏也さ
ん、リー・タバスコさん、コータ・ビッグバンさん、タイガ・ツーレイトさん、
それに私です。
ヒューマンエラーの歌詞はリーさんがつくったのですが、これが何と4872
文字。リーさんは3年前から原発建設反対運動に参加しており、昨年3月にこ
れをいっきに書き上げたのだそうです。あの福島第一原発事故が発生した後の
ことです。この歌詞、読んでいくとしっかりと放射線のことや原子力発電のこ
とが理解できる教科書のようにわかりやすい記述なのです。もちろん、ロッカ
ーらしい激しい語り口ですが、脱原発の学習にも最適ですよ。
メンバーの皆さんは廃品回収や人力車引きの仕事などをしながら生活を支えて
きたとのことですが、ロックンロールの魅力に取り憑かれてもうこの道からは
抜け出せないのだそうです。廃品回収中にナマで謳ったり、ハーモニカを吹い
たり、これでお客さんが増えたりしていたとのこと。
3人は現在、3月10日と11日に全国で「ヒューマン・エラー」を演奏する
企画を展開中です。京都では3月10日に脱原発1万人集会を計画中です。
京都でもこの企画に参加したいですね。
http://neo-city.jp/blog/2012/01/post-102.html
*****
ぜひ、上記のブログをクリックして、写真もをご覧ください。フライングダッチ
マンの面々の性格がにじみでているような?写真になっています!中村さんは
いつものさわやかな笑顔、僕は・・・???ですなあ。
フライングダッチマンは結成10年目になるバンドです。中村さんのブログでも
紹介されていますが、メンバーはリーダーのギタリスト、コータさんと、ボー
カルでギターも弾くリーさん、ドラムのタイガさんの3人です。
311事故後の昨年3月末に、リーさんが、そのときの思いを切々と綴った一文に曲
をつけ、ヒューマンエラーと命名して7月にリリース。初めは彼らの周辺で共感
を引き起こしていましたが、11月末に突如、ユーチューブを介してブレーク。
数日間でアクセスが30万件を越えるなど、多くの人に知られるようになりました。
ちょうどそのころ、静岡、東京などで連続ライブを開催。どの会場にも開始前
から列ができ、ライブも大変な盛り上がり。感動したリーさんは思わず涙を流し
たといいます。
そもそもフライングダッチマンは、近代イギリスの伝承に出てくる幽霊船の名
前。映画、『パイレーツオブカビリアン』でも有名になりました。直訳すると
「空とぶオランダ人」ですが、これはこの幽霊船の船長がオランダ人であった
とされたことからついた名前です。ここから船の名を「さまよえるオランダ船」
と呼ぶこともあります。
1842年にリヒャルト・ワーグナーがオペラ『さまよえるオランダ人』で題材
としてとりあげました。船長はたった1人で永遠にさまよう運命にありますが、
7年に一度上陸でき、そのとき船長を愛す女性に出会えれば、呪いから解放さ
れ、死ぬことができるとされています・・・。
彼らがこの名前を自分たちのものとしたのは、リーさんがはじめに訪れた外国
がオランダだったため。自由な気風のオランダに深く感動したといいます。ま
たロックンローラーであるリーさんは、反逆の気持ちもこめて?バンドを海賊
にみたてました。それでバンド名、フライングダッチマンができたのですが、
もともとの伝承の名前が、FLYING=空飛ぶとなっていることに対して、彼らは
ちょっとひねりをいれて、FRYING=揚げられたとつけました。かくして焦げあ
がったオランダ人というなんとも奇妙なバンド名が生まれました。
その後、彼らはイスラエル、ドイツ、オランダなどで公演。トモダチを作る
天才であるリーさんが、行く先々で知り合いを作ってしまい、そのつてで呼ば
れてこうした公演が実現したそうです。それぞれどうだったのかと聞くと、も
のすごいパワーだったといいます。
とくにすごかったのはイスラエル。人々が今を楽しむパワーに長けていて、
ライブの盛り上がりも凄いのだそうです。しかし町では、常に爆弾が破裂し、
若い女性兵士がライフルを方からかついで町の中を歩いている。戦争反対で
ある彼らは、現実とは思えない光景にただただ、驚くばかりだったとか。
こうしてさまざまな国を訪れたリーさんは、ヨーロッパの人々はいい意味で
大人であり、いい意味で子どもにもなれるといいます。それぞれがしっかり
と自分の主張を持っている。それに対して日本に住まう人々はあまりにおと
なしい(これ漢字で書くと、大人しいですね!)「こんなにひどいことばか
りされて、他の国々だったら、暴動だっておきてますよね」と面々。
中村さんの紹介にもあるように、そんな活動を続けてきた3人の中で、リーさ
んは、上関原発反対の現場にも足を運んできました。そんな彼は311前までも、
まともな話が通っていかない社会のありかた、原発反対を唱えると、すぐに
あげ足とりをする人々がでてくるありかたに怒りと悔しさを持っていた。そん
な思いが、福島原発が次々と爆発する中で、リーさんの胸の中に大きく膨らん
だ。彼はそれを一編の詩に、せつせつと書き込んだのでした。
僕はそのときリーさんの身体の中に、多くの人の思い、怒り、悲しみ、そして
願いが流れ込んだのだと思います。ミュージシャンであり、詩人であり、ロッ
クンローラである彼に、時代精神の一部が流れ込んだ。そして彼は、彼の肉体
をとうして、それを絞りだし、世に出してくれたのです。
そのようにしてリーさんが紡ぎ出した歌を、ギタリストのコータさん、ドラマ
ーのタイガさんがしっかりと受け止め、音で支えてあの曲ができていった。リ
ーさんの表した思いは3人の思いとなり、ライブで奏でられた。それをレコー
ダーで録音し、CDに焼くことから、曲の拡散が始められたのだそうです。
この話を聞いて、僕は初めてこの曲を聴いたときに、何か胸のうちが締め付け
られるような思いに襲われた理由が分かりました。僕は・・・そして多くの人
がそうだと思うのですが、「そうだ、そうだよ、そんなんだよ。そう言いたか
ったんだよ」と思った。リーさんの歌詞には、事故の前から、世の流れに逆行
しつつも、せつせつと原発の危険性を訴え、「原発反対」と叫び続けてきた
人々の思いが、熱く流れ込んでいるのです。
さて、対談では、前半はもっぱら中村さんが3人に質問攻め!よほどこの曲に
関心が高かったらしく、そもそもどうしてフライングダッチマンという名前
なのかということからはじまり、歌を作ったリーさんの思いなどが聞きださ
れました。
後半では反対に3人が、中村さんが市長になったら、何をしてくれるのか、
あれはどうか、これはどうかと質問攻め。彼らの質問には、なんとしても
京都の地から、原発を食いとめる動きを作り出していきたいという思いが
溢れていました。これらの詳細は、今後のアップをお待ちください!
最後の方で面白い話が出てきました。京都市は関西電力の大株主。市長は
もちろん総会に出席できますが、今はその株主の権利を行使せず、総会に
でもしないで、ただ関電の方針を追認しているだけだということが、中村
さんから説明されました。
「中村さんだったらどうするんですか」との問いに、「もちろん、総会に出て
行って、脱原発を主張しますよ」と中村さん。すると三人から「ぜひ株主
総会で、human ERRORを流してください」との声。調子に乗って僕が、「それ
なら3人も一株づつ買って、総会に出て、ライブしちゃえば」と応じ、みんな
で大笑い!
でも、そんな話の実現もけして夢ではありません。関電総会の場で、human
ERRORをかけるために?僕もさらに尽力しようと思います。
・・・この話、さらに続けます!乞うご期待!
一昨日、1月6日のこと、原発への怒りを歌い上げたhuman ERRORを大ヒットさ
せている京都のロックバンド、FRYING DUTCHMANと中村和雄さんの対談が、京都
堺町画廊で行われました。僕がコーディネーターを務めました。今、動画を
編集中。文字起こしも進められているので、もうすぐアップが可能になります。
えっ?human ERRORを知らない?それはあなた「遅れて」いますよ(笑)
まずは以下をクリックしてください。
http://fryingdutchman.jp/
オリジナル全体を聞きたい方は以下をクリック!
http://www.youtube.com/watch?v=ENBV0oUjvs0&feature=player_embedded
この対談について、中村さんが早速、当夜のうちに、ご自身のブログに一文を
書いておられるので紹介します。(なお一部、記述の誤りを僕が訂正してい
ます。この点は中村さんにお伝えしてあります)
*****
フライングダッチマンとの対談
2012.01.06
ユーチューブでのヒット回数30万件、反原発ソング「ヒューマン・エラー」
が爆発的人気中のロックグループ「フライングダッチマン」の皆さんと対談し
ました。たっぷり2時間、楽しく過ごしました。脱原発市政の実現のために、
3人から力強い応援もいただきました。対談の模様は、まもなくユーチューブ
にアップされるとのことです。お楽しみに。
写真は、右からコーディネートしてくれたフリージャーナリストの守田敏也さ
ん、リー・タバスコさん、コータ・ビッグバンさん、タイガ・ツーレイトさん、
それに私です。
ヒューマンエラーの歌詞はリーさんがつくったのですが、これが何と4872
文字。リーさんは3年前から原発建設反対運動に参加しており、昨年3月にこ
れをいっきに書き上げたのだそうです。あの福島第一原発事故が発生した後の
ことです。この歌詞、読んでいくとしっかりと放射線のことや原子力発電のこ
とが理解できる教科書のようにわかりやすい記述なのです。もちろん、ロッカ
ーらしい激しい語り口ですが、脱原発の学習にも最適ですよ。
メンバーの皆さんは廃品回収や人力車引きの仕事などをしながら生活を支えて
きたとのことですが、ロックンロールの魅力に取り憑かれてもうこの道からは
抜け出せないのだそうです。廃品回収中にナマで謳ったり、ハーモニカを吹い
たり、これでお客さんが増えたりしていたとのこと。
3人は現在、3月10日と11日に全国で「ヒューマン・エラー」を演奏する
企画を展開中です。京都では3月10日に脱原発1万人集会を計画中です。
京都でもこの企画に参加したいですね。
http://neo-city.jp/blog/2012/01/post-102.html
*****
ぜひ、上記のブログをクリックして、写真もをご覧ください。フライングダッチ
マンの面々の性格がにじみでているような?写真になっています!中村さんは
いつものさわやかな笑顔、僕は・・・???ですなあ。
フライングダッチマンは結成10年目になるバンドです。中村さんのブログでも
紹介されていますが、メンバーはリーダーのギタリスト、コータさんと、ボー
カルでギターも弾くリーさん、ドラムのタイガさんの3人です。
311事故後の昨年3月末に、リーさんが、そのときの思いを切々と綴った一文に曲
をつけ、ヒューマンエラーと命名して7月にリリース。初めは彼らの周辺で共感
を引き起こしていましたが、11月末に突如、ユーチューブを介してブレーク。
数日間でアクセスが30万件を越えるなど、多くの人に知られるようになりました。
ちょうどそのころ、静岡、東京などで連続ライブを開催。どの会場にも開始前
から列ができ、ライブも大変な盛り上がり。感動したリーさんは思わず涙を流し
たといいます。
そもそもフライングダッチマンは、近代イギリスの伝承に出てくる幽霊船の名
前。映画、『パイレーツオブカビリアン』でも有名になりました。直訳すると
「空とぶオランダ人」ですが、これはこの幽霊船の船長がオランダ人であった
とされたことからついた名前です。ここから船の名を「さまよえるオランダ船」
と呼ぶこともあります。
1842年にリヒャルト・ワーグナーがオペラ『さまよえるオランダ人』で題材
としてとりあげました。船長はたった1人で永遠にさまよう運命にありますが、
7年に一度上陸でき、そのとき船長を愛す女性に出会えれば、呪いから解放さ
れ、死ぬことができるとされています・・・。
彼らがこの名前を自分たちのものとしたのは、リーさんがはじめに訪れた外国
がオランダだったため。自由な気風のオランダに深く感動したといいます。ま
たロックンローラーであるリーさんは、反逆の気持ちもこめて?バンドを海賊
にみたてました。それでバンド名、フライングダッチマンができたのですが、
もともとの伝承の名前が、FLYING=空飛ぶとなっていることに対して、彼らは
ちょっとひねりをいれて、FRYING=揚げられたとつけました。かくして焦げあ
がったオランダ人というなんとも奇妙なバンド名が生まれました。
その後、彼らはイスラエル、ドイツ、オランダなどで公演。トモダチを作る
天才であるリーさんが、行く先々で知り合いを作ってしまい、そのつてで呼ば
れてこうした公演が実現したそうです。それぞれどうだったのかと聞くと、も
のすごいパワーだったといいます。
とくにすごかったのはイスラエル。人々が今を楽しむパワーに長けていて、
ライブの盛り上がりも凄いのだそうです。しかし町では、常に爆弾が破裂し、
若い女性兵士がライフルを方からかついで町の中を歩いている。戦争反対で
ある彼らは、現実とは思えない光景にただただ、驚くばかりだったとか。
こうしてさまざまな国を訪れたリーさんは、ヨーロッパの人々はいい意味で
大人であり、いい意味で子どもにもなれるといいます。それぞれがしっかり
と自分の主張を持っている。それに対して日本に住まう人々はあまりにおと
なしい(これ漢字で書くと、大人しいですね!)「こんなにひどいことばか
りされて、他の国々だったら、暴動だっておきてますよね」と面々。
中村さんの紹介にもあるように、そんな活動を続けてきた3人の中で、リーさ
んは、上関原発反対の現場にも足を運んできました。そんな彼は311前までも、
まともな話が通っていかない社会のありかた、原発反対を唱えると、すぐに
あげ足とりをする人々がでてくるありかたに怒りと悔しさを持っていた。そん
な思いが、福島原発が次々と爆発する中で、リーさんの胸の中に大きく膨らん
だ。彼はそれを一編の詩に、せつせつと書き込んだのでした。
僕はそのときリーさんの身体の中に、多くの人の思い、怒り、悲しみ、そして
願いが流れ込んだのだと思います。ミュージシャンであり、詩人であり、ロッ
クンローラである彼に、時代精神の一部が流れ込んだ。そして彼は、彼の肉体
をとうして、それを絞りだし、世に出してくれたのです。
そのようにしてリーさんが紡ぎ出した歌を、ギタリストのコータさん、ドラマ
ーのタイガさんがしっかりと受け止め、音で支えてあの曲ができていった。リ
ーさんの表した思いは3人の思いとなり、ライブで奏でられた。それをレコー
ダーで録音し、CDに焼くことから、曲の拡散が始められたのだそうです。
この話を聞いて、僕は初めてこの曲を聴いたときに、何か胸のうちが締め付け
られるような思いに襲われた理由が分かりました。僕は・・・そして多くの人
がそうだと思うのですが、「そうだ、そうだよ、そんなんだよ。そう言いたか
ったんだよ」と思った。リーさんの歌詞には、事故の前から、世の流れに逆行
しつつも、せつせつと原発の危険性を訴え、「原発反対」と叫び続けてきた
人々の思いが、熱く流れ込んでいるのです。
さて、対談では、前半はもっぱら中村さんが3人に質問攻め!よほどこの曲に
関心が高かったらしく、そもそもどうしてフライングダッチマンという名前
なのかということからはじまり、歌を作ったリーさんの思いなどが聞きださ
れました。
後半では反対に3人が、中村さんが市長になったら、何をしてくれるのか、
あれはどうか、これはどうかと質問攻め。彼らの質問には、なんとしても
京都の地から、原発を食いとめる動きを作り出していきたいという思いが
溢れていました。これらの詳細は、今後のアップをお待ちください!
最後の方で面白い話が出てきました。京都市は関西電力の大株主。市長は
もちろん総会に出席できますが、今はその株主の権利を行使せず、総会に
でもしないで、ただ関電の方針を追認しているだけだということが、中村
さんから説明されました。
「中村さんだったらどうするんですか」との問いに、「もちろん、総会に出て
行って、脱原発を主張しますよ」と中村さん。すると三人から「ぜひ株主
総会で、human ERRORを流してください」との声。調子に乗って僕が、「それ
なら3人も一株づつ買って、総会に出て、ライブしちゃえば」と応じ、みんな
で大笑い!
でも、そんな話の実現もけして夢ではありません。関電総会の場で、human
ERRORをかけるために?僕もさらに尽力しようと思います。
・・・この話、さらに続けます!乞うご期待!