昨日、重いものを持って持病の腰痛が再発してしまいました。師走の忙しい時に困ったことです。まぁ、我慢できないほどではありませんけどね。で、ご常連さんから珍しい二眼レフが来ていました。フレクサレットⅥというカメラで、旧共産圏のチェコスロバキヤ製のカメラだそうです。チェコと言ったら、私たちの年代なら体操のチャフラフスカだけどね。60年代後半のカメラらしいですが、共産圏の製品としてはしっかりと出来ている印象ですね。巻上げノブや距離レバーの作動が非常に重いです。レンズも曇っていて、シャッターはスローが不調という感じですね。では、簡単にメンテナンスをしておきます。
j巻上げノブ周辺を分解してみました。ははぁ、作りはごついですね。カメラというよりは、一つ一つの部品を見ると工業用の機械のように金属素材から削りだした部品構成です。ダイヤルの逆転防止機構には、コイルスプリングが使われていて、非常にシンプルに設計です。
シャッターは過去にいじられていますね。画像上がスローガバナーで左のピンセット先がセルフタイマーです。スローガバナーは洗浄注油で復活しましたが、セルフタイマーがいけませんね。観察すると、真鍮の歯車がありますね。これがピンセットによるキズが多数付いており、動きが変です。ピンセットで突いているうちにホゾを折ってしまったようです。同じ機種でもセルフタイマーのユニットには種類があるようですが、あまり調子の良いユニットではなさそうです。
レンズはベラー80mm f3.5 というテッサータイプで、写りには定評があるようです。チェコはガラス製品では有名ですからね。コーティングーは単純なようで、きれいに清掃が出来ました。ヘリコイドグリスは柔らかめをチョイスしてのですが、やはり動きは重めですね。シボ革は薄いグレーの布目柄で、中々おしゃれです。
一緒について来たファインダーです。レンズが曇っていますので清掃をしておきます。と言うことで、今日は腰が痛いので簡単に終了です。