正月休みが終ったと思ったら、今度は成人式の三連休ですね。休み癖が付いて調子が出ませんね。2日続けての通院日で、おまけに昨日は帰りの中央線が三鷹駅で人身事故で不通となって、ヘトヘトで帰宅しました。新宿から京王線回りでとも思いましたが、あちらも芦花公園で人身事故だったようです。新年が明けたばかりなのに、最近多いですね。で、カメラの作業は今日からです。何台もお送り頂いている個体で①はPEN-FT #2834XXです。現役で作品を撮影されている個体なので、作動は特に問題は無いようですがO/Hです。点検すると、セルフタイマーが固着して動きませんね。
底部です。電池室からのリード線が腐食により断線して、リード線を継ぎ足して修理をされています。
この個体も、何故か古いモルトを取り去られていて、新しいモルトを貼ってありませんね。何でかなぁ??
問題はこれです。この個体は、本革のシボ革に交換されているのですが、カメラのシボ革用でない材質のため、一度貼った両面テープを剥離することが非常に困難なのです。溶剤を使うと革が傷んでしまうので使えません。
本革ですので、ダイカスト本体の丸ごと洗浄が出来ませんので、清掃のみで組立をして行きます。
シャッターユニットを洗浄しました。現役機にしては、あまり磨耗は進んでいませんね。ギヤ軸もきれいです。
本体は特に問題ありませんでしたので割愛します。固着して動かないセルフタイマーユニットです。原因の殆どは、クラッチ部の腐食です。水気が入ったのでしょう。3つのコロがワンウェイクラッチとなって、逆転を防止する機構です。初期型は爪で噛みあう構造です。腐食部分を滑らかに研磨しておきます。
で、いつもの姿。メカ部分の組立終了。セルフタイマーも軽く滑らかに作動します。電池室のリード線は交換しています。
本体は完成して付属の38mm f1.8 ですが、36万代ですから設計変更を受けた後の製品です。変更前との部品の互換はありません。困るのは、絞り機構を分解洗浄する場合、画像のように絞りカムと絞りリングを同調させるピンを外さなくては絞りカムが分離出来ないことです。真鍮の薄板に直接タップを切ってあるだけですので、何度も分解をするとネジがバカになってしまいます。設計変更の理由は知りませんが、変更前の方が何度分解しても支障が生じなかったのですけどね。え~と、本体との完成画像は撮り忘れました。すでにお帰りになりました。