ちょっと腕時計を2つほどやります。この時計は、以前に仕上げて「茶暮れ」さんのところに行ったセイコー5アクタス6106-8660ですよ。不注意で落下をさせてしまい動かなくなってしまったようです。テンプを見ると天真は折れていないようですが、ゼンマイのトルクが来ていないようです。輪列のどこかに問題があるのか・・
すべて分解をして点検しましたが、輪列のホゾには問題は無いようです。そこで、最初からオーバーホールで組んでいきます。香箱の歯車はご覧のような清掃します。
アンクルの動きを見ると、力強く弾く時と、そうでない時があるような・・
原因が判明しました。本来カシメられているアンクルの受け石が抜けていました。落下の衝撃で抜けたものでしょう。慎重にセットしておきます。
きれいに洗浄をしてお出ししたはずですが、裏蓋ネジ部やベルトも汚れが目立ちますね。実用で使っていただいている証拠ですのでうれしいですね。
機械は文字盤と針を取付けてあります。自動巻き機構はまだ付けません。ケースとベルトを洗浄しておきました。
ケーシングをして自動巻き機構と回転錘を取り付けます。裏蓋のパッキンは交換します。
比較的に姿勢差が少ない良い機械です。
鮮やかなブルーの文字盤はこの頃の特徴できれいですね。また現役復帰です。こんどは落とさないようにね。