都会は雪に弱い。東京の多摩地区も積雪があって最寄りの青梅線も運休になり、通勤の方は大変だったでしょうね。今朝、駐車場から車を出そうとしたら、屋根の上と通路に積もって凍った雪を取り除くのに苦労しました。おかげで腰が痛い。こういう時に年齢を感じますね。で、同じコパルのシャッターでも、こっちの方が慣れていて良いです。PEN-S3.5のシャッターをO/Hしています。非常に薄く出来た地板なので、クラックが無いか検査をしてから組み立てて行きます。
このシャッターは、ピンセット部の弱いバネ1個ですべての作動を司っていますので、フリクションには特に神経を使います。
洗浄と調整をしたスローガバナーを取り付けます。
裏返し。シャッターを駆動するリングのコンディションが非常に重要。洗浄したシャッター羽根を載せて行きます。
完成したシャッターユニットを本体に搭載します。前カバーを取付けて・・
この個体はシボ革が全て剥がされていますが、すると材質の収縮が始まってしまうので、必要最小限の部分のみ剥離するようにします。
3.5の頃のシボ革は材質が少し硬くなって糊も厚くなっている印象です。よって、再接着が弱くなる傾向がありまして、今回は、元の糊を溶かしながら新しい接着剤と貼る方法としました。かなり接着強度は出たようです。
書き忘れましたが、オーナーさんは北海道のINOBOOさんです。で、一緒に来ているのは、以前にO/Hをしたセイコー・スピードタイマー6139-7080ですね。INOBOOさんのは左側で右側は私のお揃いです。この白い文字盤は純正ではなく、先日の6138-0030用の数字の欠落した文字盤と同じアフターパーツとしてe-bayに出品されているものです。
ほら、おんなじでしょ。針の違いなどで微妙に表情が異なりますね。で、アフターパーツだけに品質は純正品には及びません。4時のインデックスが剥がれています。
因みに私のスピードタイマーも増えて行きます。ケースの違いで色々なバリエーションがあります。