今なにしてる         (トミーのリペイント別館)

カメラ修理などについてご紹介します。
富塚孝一
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HAMILTON Khaki の巻

2018年10月05日 19時18分55秒 | ブログ

ミリタリーウォッチがお好きなご常連さんからハミルトン・カーキが来ています。カーキってカーキ色のカーキ? ハミルトンが製造していた軍用モデルを後年民生用に販売した(現在も)モデルでしょうか。現状は不動で来ました。

 

ムーブメントはETA 2750で、1969年~1982年まで生産された機械です。動かない原因は角穴車のネジが緩んで脱落してしまったのですが、ゼンマイを巻いた歯車が逆転しないように留める「コハゼ」が欠品しています。裏蓋を開けた時に落ちたのに気が付かなかったのでしょう。ケースは香港製のようです。

コハゼはすでに入手不可能ですので、オーナーさんが手ごろなジャンクを探していますが、こちらはボチボチと組み立てて行きます。

 

ホゾをホゾ穴に入れるためにピンセットで位置を合わせる隙間が無いので、受けをセットするのは非常にやりにくいです。

 

何とか受けをセットしてアンクルとテンプを取り付けました。元気よく動きだしました。

 

ピンセット先が調達したコハゼ。角穴車の逆転を止めます。

 

 

カレンダー機構は無いのでシンプルな日の裏側。

 

 

6時位置に⚓のマークが入っていますから海軍をイメージしたモデルでしょうか? 文字盤の色も真黒ではなくネービーブルーかな?

 

ケーシングしました。特徴的な機械抑え。

 

 

おかしな調整をされていましたが、片振りを直して・・意外に姿勢差も少なく素直なデータになります。

 

左が私の私物のカーキ。ムーブメントはETA 2801-2です。製造時期によって入っているムーブメントは変わっていきますね。私の文字盤は黒の艶消しですが、右はやはり青系の色ですね。元々がミリタリーですからシンプルで使いやすい時計ですから日本でも不動の人気があるようですね。

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